11月4日振休をいただき4連休、10月は諸々忙しくバタバタで久々の山行でどこに行こうか悩みましたがアクセスが比較的容易な関越道沿線、標高はこの時期紅葉目的だと標高1500m程度、できれば展望がよく名山を見渡したいと選定にあたって色々悩みます。
最後の決め手は前泊の3日に越後中里のお気に入りの宿に泊まりたいという気持ちが強く大源太キャニオンから入る大源太山へ向かいました。
アクセス:林道終点の旭原駐車場より大源太山ピストン
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①紅葉の大源太湖より、前方が目指す大源太山
②山行ガイド
③駐車場、平日でしたが盛況
昭文社では『上越のマッターホルンと異名も持つ』と紹介されていましたが、湖畔の標識では『東洋のマッターホルン』に格上げされていました。
紅葉も綺麗で山容も良くイイ選択だったと満足です。
⑤三角錐の万太郎山、右へずんぐりとした仙ノ倉山
マイナーな山ですが、安全確保のためトラロープを渡していたり、道標もピンクリボンも充実しイイ整備状況でした。
④渡河ポイント
ここは1600m足らずの高さですが360度大パノラマです。
北西から大源太湖その奥の湯沢高原、西へ苗場方面を望め、三角錐の万太郎、仙ノ倉、七ツ小屋山へ続く稜線方向に一ノ倉岳。
その左肩に谷川岳、笠ヶ岳から朝日岳への稜線このあたりまではメジャー。
東側がややマイナー、大烏帽子山が目の前だがその左側にひっそり見える至仏にむしろ感動、同じく檜倉山よりその乗越からうっすらと見えた平ヶ岳もイイ眺め。北東も同じで柄沢山より先に見える巻機山も同じでやはり登ったことがある山に気持ちが傾きました。
⑥檜倉乗越から巻機山への稜線をバックに
<山行記録 全文>
○2011年11月3日(木) 快晴 アクセス → 下見
午前中はホリデー車検のため船橋で時間をつぶす。問題なくチェック終了し、午後狙い通り渋滞がなく快適ドライブで湯沢に3時半着、大源太キャニオンへは20分程度で16時頃着きました。景勝地でキャンプサイトもありそこそこ賑わっていました。人造湖を挟んで目指す大源太山が聳えています。昭文社では『上越のマッターホルンと異名も持つ』と紹介されていましたが、湖畔の標識では『東洋のマッターホルン』に格上げされていました。紅葉も綺麗で山容も良くイイ選択だったと満足です。ただ、16時半には薄暗くなりました、よって明日は単独ですし七ツ小屋山を経由する周遊コースはやめピストンにしました。
○11月4日(金) 快晴 林道終点の旭原駐車場より大源太山ピストン
駐車場登山口 (08:50 標高730m)→山頂1598m(11:40昼食 休憩13:00)→無事下山(15:05)
キャンプ場から林道の終点駐車場までは10分程度でしっかり舗装されていて4WDでなく軽でも大丈夫な道路状況です。宿で朝食をとってゆっくり向かったので8時40分着、2番手で、しばらくすると2台来ました、そこそこ人気があるようです。
最初は植林地の刈り分け道をたどり、北沢沿いのブナ林に入っていきます。10分あまりで渡渉地点があります、古いHPを見ると簡素な橋があったようですが安全確保のためトラロープを渡しているだけでした、この日は水量もあまりなく難なく渡渉。次の渡渉ポイントまでの間にシシゴヤノ頭を経由し蓬峠に向かう謙信ゆかりの道との分岐があります、道標もピンクリボンも充実しイイ整備状況です。
第二の渡渉地点にもロープが渡してあり、ここを渡ると真新しい大源太山への道標があります、ここからブナの樹林の中で尾根そのものは急角度でせり上がっていますが、道も効率的にほとんどジグザグなしで尾根筋を直上しています、また、上部の稜線の下まで、ほとんどの区間にずっとロープが張ってあります。登るときは、このロープが少し邪魔でしたが、下降は滑りやすくバランスを助けられつつ一気に下ることができてありがたいロープでした。ただ、この日は11月にもかかわらず暑く稜線に上がるまで700mLを消費、酷暑が堪える人は7月から9月にかけては厳しいでしょう。
このあたりが晩秋の紅葉という感じで赤く染まった綺麗なカエデが数本待っていてくれました。弥助尾根に到達するとマッターホルンがいや大源太山が見えてきました。三角錐の万太郎も見えてきて展望の期待が持てます。上部では藪漕ぎも所々するかと思っていましたが木に除草機がくくりつけられていて時々除草しているようで至れり尽くせりです、山頂近くの鎖場も真新しく、どこからか予算が出ているのだろうか・・と感心していると30分ほどで山頂に到着、マッターホルンの異名ですからそれほど広くなくせいぜい10人ぐらいが座れそうな感じでしたが貸切りでした。視界も良好で、蓬峠付近を見ましたがやはり平日でパーティーは見えませんでした。
昼食は宿サービスのおむすび、たまご、柿etcお弁当を美味しくいただき、セルフで記念写真を済ませ、珈琲を嗜みながら昭文社の地図を片手に山座同定です。眼下に見える大源太湖、七ツ小屋山へ続く稜線に地図を合わせると周りが見えてきます。
ここは1600m足らずの高さですが、周囲の峠や尾根が低いために360度大パノラマです。北西から大源太湖その奥の湯沢高原、西へ苗場方面を望め、三角錐の万太郎、仙ノ倉、七ツ小屋山へ続く稜線方向に一ノ倉岳、その左肩に谷川岳、笠ヶ岳から朝日岳への稜線このあたりまではメジャーだが、東側がややマイナー、大烏帽子山が目の前だがその左側にひっそり見える至仏にむしろ感動、同じく檜倉山よりその乗越からうっすらと見えた平ヶ岳もイイ眺めだ。北東も同じで柄沢山より先に見える巻機山も同じでやはり登ったことがある山に気持ちが傾く。
ポカポカ陽気で山頂独り占めでしたが1時下山にかかります、トラロープを頼りに無駄なく急降下、沢の近くではオジサンが除草していました、そういう恩恵もありコースファインディング良好で3時無事下山。
帰りはキャンプ場に立ち寄りソフトクリームをいただいていると大源太の湧き水を汲み上げている水場を見つけ3L程持って帰りました。大源太山の紹介として『登山技術の向上に最適なコースで、渡渉、急登、やせ尾根、岩場と変化に富んでいて中級者にお薦め』とありますがそのとおりで、標高差があるのでそこそこ体力が必要かと思いました。適期は5月中旬~10月下旬を推奨されています、イイところでしたので今度は周りの名山の残雪の姿を望める頃にチャレンジしたい気持ちになりました。