5月の山岳部企画は三ツ峠山です。テーマは『富士山の展望台として有名ですが、この季節は登山道でたくさんの花と出会うことができ、三つ峠駅(616m)から歩く昔からの修験道の道をたどり、歴史と春の花を楽しむ。』です。
◆2018.05.19 三ツ峠山 快晴 男性4名、女性2名参加
登り 三つ峠駅(08:05)タクシー利用 ⇒ 達磨石駐車場(08:14-08:25)⇒ 達磨石(08:30-08:37)
⇒ 股のぞき(09:20-09:30)⇒ 馬返し(09:44-09:53) ⇒ 八十八大師(10:34-10:44)
⇒ 屏風岩(11:10) ⇒ 四季楽園前(11:15-11:20) ⇒ 開運山(11:42-12:00)
⇒ 四季楽園ランチ(12:10-12:40) ⇒ 木無山の展望地付近散策(13:30-13:35)
下り 三ツ峠山荘(13:40) ⇒ 八十八大師(14:02-14:07) ⇒ 股のぞき(14:48-14:53)
⇒ 達磨石(15:20) ⇒ 三ツ峠グリーンセンター(16:10-17:30) ⇒ 三つ峠駅(17:38)
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◆最初に、Hさんの寄稿文を紹介します。
参加者: 幹事のKさん、K君、KちゃんのK K Kトリオに、後から参加表明した私H、途中で追いついてきた前部長のHさんに、バスで別コースから登ってきた部長Kさんの合計6人(気が付きました?イニシャルKかHですよ!)
週間天気予報で雨が続き、登山靴の先っぽのヒビ割れに雨が染み込むかなぁと気にしていたら、前日、まさかの雨上がりそうです予報に変わる♪今日は、いこいの森を起点に修験道を辿り(達磨石コース)、三つ峠駅に戻るスタンダードルートを辿る。
7:57小雨の中、出発した自宅から電車を乗り継ぎ乗り継ぎ3時間半、やっと富士急三つ峠駅に着いた。拍子抜けするほど空いていた3両編成の電車を降りると、苦労して(幹事Kさんが)予約したタクシーが出迎えてくれた。駅から歩き始める予定が、ちょっとズルしてショートカット。おかげで体力温存できて、助かった。
8:14登山口にタクシー着。いこいの森までのつもりが、予定外に達磨石(950m)まで送っていただく。途中、幹事Kさんが何やら運転手さんと話していたのは、寄る予定の三ツ峠を模したトイレを通り過ぎてしまったからと知る。このおかげで20分(駅から歩くことを考えると合計約40分)の貯金ができた。
8:37三ツ峠まで3㎞の看板や、「ロックする方」向けの注意事項にツッコミを入れつつ仕度をした後、達磨石に登山の無事を祈り、Kちゃん、Kさん、私、K君の順でゆっくり登り始める。
新緑はキレイだが、花は少なめ、新・花の百名山どうした?と思いながら、順調に高度を上げて行く。
9:20まもなく、股のぞきに到着。
松の木の二つの幹が分かれたところから、富士山を眺めるという意味だが、Kさんが台に乗って自分の股から富士山を覗く(笑)。ちなみに股の間からも富士山は見えたそうなので、それもありか?
前言撤回、オレンジがかったヤマツツジ、次にピンク紫色のトウゴクミツバツツジが現れ始め、目を楽しませてくれる。新緑の山が大好きだけれど、ところどころにピンク紫色が混ざっているのは、もっと好きかも。山肌に、ピンク紫のベールがかかっている様子は、何とも楽しげで気分が高揚する。ちょうど見頃に当たったようで、山行中、元気づけてもらった。心地よい木洩れ日を感じながら、ひたすら登って行く。たまにタチツボスミレなどの可憐な山野草が励ましてくれる。登山道もフカフカで歩きやすい。
9:44馬返し到着。ここを過ぎてから登山道がぐっと狭くなる。今朝までの雨から一転、晴れて気温も上がったので、樹林帯がありがたい。この辺りから、足元が岩場っぽくなり、だんだんと道幅も狭まってくる。天気予報が直前まで雨だったせいか、登山客 はほとんどいない。途中、駅から歩いてきたという、トレラン用ザックのお兄さんが追い付いてきた。幹事Kさんが、何時到着の電車かとさらに尋ねると、歩き始めて1時間40分と答え、あっと言う間に姿が見えなくなった。ということは、我々より25分後の電車かと幹事Kさんが呟いた。
10:34八十八大師に到着。後から調べると、四国八十八ヶ所を巡拝したのと同じ御利益があるらしい。もっとちゃんとお参りすれば良かった。休憩を取って歩き始めてほどなく、後ろから別の登山者が追い付いてきた。避けようと振り返ると、何と、そこにはニコニコしたHさんが立っていた。計画書の時間には千葉の自宅から始発で来ても間に合わないので、その後の電車で追って来たらしい。しかも駅から歩きで。皆歩くの速くなったなぁ、追い付かないなぁと思っていたらしい。幹事のKさんだけが知っていて、それでトレランザックのお兄さんに電車の時間を尋ねたのね。それにしても、休憩なしでコースタイム半分の速度で登らないと追いつかないのでは?健脚ぶりに驚く。
Hさんも加わり、安心して歩き始める。途中、落石注意!な場所もあり、一人一人注意しながら慎重に通り過ぎる。湧き水もあって、ちょっと触ってみたら冷たかった。カエルの鳴き声も聞こえてくる。ミヤマエンレイソウも咲いている。ロッククライマー御用達の屏風岩も見えてきた。人が少なかった登山道とは変わって、どこから来たのかクライマー達がたくさんいる。上の山小屋に泊まったのかと聞くと、今朝、車で来たと答えた。
屏風岩を横目で見ながら、木の階段、というよりも斜めになった木のハードルのような急登をひたすら行くと、四季楽園の建物が見えてきた。テラスのような有料(100円)休憩所があって、ちょうど11時半頃でランチタイムかなぁと、期待したが、その前に開運山の山頂まで行ってくるとのこと。雨なら滑りそうな粘土質の土の坂から、NHKの反射板を通り過ぎ、NHKの職員の方向けか、砂利石の階段を登ると、三ツ峠山頂(開運山)に到着した(11:42)。多少の雲はかかっていたものの、富士山を間近で見られて、テンションが上がってくる。全員での記念撮影後、別ルートから合流予定のKさんから着信があったのに気が付く。
先ほどの休憩所で食事にしようと下山開始して、NHK辺りまで下ったところで、合流予定のKさんと出会う。Hさんが加わっているのに驚くかと思ったが、平然としている。休憩所で、4人組がいたかと聞いたところ、5人組ならいたと聞いて、ある程度想像していたらしい。
ところで、三ツ峠で私が気に入ったのは、アップダウンが少なく、行きはひたすら上りが続くところ。せっかく登って標高を上げたのに、下ってまた登るのは、何だか疲労が損した気分で、ちょっとガッカリしてしまうのだ。そういうわけで、せっかく5分ほど下ったのに、まだ山頂に立っていないKさんのために、後輩K君が撮影隊として付き添って登り返して行ったのを見て、感心してしまった。
4人になって、滑りやすい土の道を休憩所まで引き返す。足元が滑って怖いので、どうやって下りるのかとKちゃんが何度も尋ねるが、先頭のKさんは質問の意味が分からないといった風に、ストックもなしでドンドン先に下って行く。下りはきっと年季の問題なのね。
休憩所に戻ってやっとランチタイム。遠くにロッククライミングをする人の姿も見え、コワーと思いながらも、テラス席の爽やかな風を楽しんでいると、山頂で記念撮影を済ませた2人がすぐに戻ってきて合流した。
ジープが何台も停まっているのに気が付く。バス便でKさんが取った三ツ峠登山口からのルートは、車も通れるほどのゆったりコースだったらしい。富士山も見えて十分満足していたが、せっかくなので木無山にも足を運び、富士山の展望台で6人全員記念撮影をしてから、元来た道を下山した。
当たり前だけど、達磨石まで戻ってもタクシーはいない。たくさん歩いた後のコンクリートは膝に堪えるなぁと思いながら、三ツ峠グリーンセンターまでがんばった。こちらには、登山パック(1,600円)なるものがあって、入浴、生ビール、3品のおつまみ(冷や奴、唐揚げ、冷やしトマト)と、歩けば15分ほどかかる三つ峠駅まで送ってもらえるので、ほとんどの登山者が注文していた模様。生ビールもよく冷えていて、唐揚げは揚げ立てだった。全員無事に下山し、笑顔で乾杯できたことに感謝。
もうすぐ駅という辺りでまさに三ツ峠という名前を付けたくなるようなこんもりした山が見える。古くからの信仰の道を歩くことができ初夏の花も楽しむことができたことに改めて感謝。三つ峠駅に着くと、まだまだ体力に余裕があって、飲み足りない現部長のKさんとKちゃんが、アルコールを仕入れにコンビニに走った。私は体力を使い果たしているというのに、まだ走れるなんてすごいなぁと思う。GWは帰りの富士急が激混みだったらしいが、17時51分発、臨時の立川行に余裕で座れたのでホッとした。あぁ楽しかった、歩行時間の長さに、行けるか悩んだが、来てよかったと満足感に浸った。
幹事のKさん、楽しい企画をありがとうございました。
以上
◆写真を何点か紹介します。 アルバム(他の写真も掲載) ⇒ リンク
快晴に恵まれ、富士山、南アルプスの展望がよく、ミツバツツジが見頃でした。
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