山岳部の3月企画は、「大月市秀麗富嶽十二景と山梨百名山の1座「岩殿山」(634m)に登り、富士山などの展望を楽しむ。」をテーマとし実施しました。
幹事のOさんからの記録文、写真を元に編纂しました。
2021.03.27 岩殿山
幹事のOさん記
3月山行として小生が企画して岩殿山に登ってきました。晴天に恵まれ、たくさんの桜が咲く大月市での気持ちの良い山行となりました。
下山後に駅前の「かつら」で反省会を行いました。
日 程: 2021年3月27日(土) 日帰り
参加者: 男性2名、女性3名(計5名)
天候:晴れ 歩行時間:4時間45分、休憩時間1時間55分
行程・歩行時間(5分刻み)
大月駅[8:55発] →(5分)→中央本線・富士急行線横断歩道跨線橋[9:00通過]→(5分)→ 東横イン前[9:05引換えし] →(10分)→ 浅利橋[9:15通過]→(15分)→ 浅利公民館[9:30通過] →(10分)→浅利登山口[9:40~50、ストレッチ]→(45分)→ 稚児落し[10:35~40] →(25分)→ 天神祠・天神山[11:05~10]→(5分)→ 兜岩西側[11:15通過] →(15分、林間コース)→ 鎧岩東側[11:30通過]→(5分)→ 1つ目の鎖場上[11:35] →(20分)→ 2つ目の鎖場下[11:55]→(5分) → 鉄塔(上野原・大月77号)[12:00通過]→(5分)→ 築坂峠[12:05通過] →(20分)→ 揚城戸跡[12:25通過]→(5分)→ 岩殿山展望所[12:30~13:05、昼食] →(5分)→ 岩殿山頂上[13:10~15]→(30分)→ 鬼の岩屋[13:45~50] →(5分)→ 畑倉登山口[13:55通過]→(10分)→ 強瀬登山口[14:05通過]→(15分)→ 岩殿山丸山公園・ふれあいの館[14:20~15:10]→(10分)→ 強瀬登山口[15:20通過] →(15分)→ 大月駅[15:35着]
3月の山行計画がないので、2月中旬に小生が企画して、大月駅からよく見える岩殿山に登る計画を立てる。山岳部では2005年1月22日に17名で登っているようだ。今回はその時にも参加されたKさんとYさんが参加される。
9時前に出発し、JR中央本線と富士急行線を跨ぐ横断歩道跨線橋を渡り北側に行く。
少し行った所で道が二俣に分かれ、真ん中に浅川橋に至ると書いてある。どちらなのか分からないので、初めは左に行ってみる。すると道が下りになり左にカーブしていて、川が見えないので違うのではないかということで引き返して二俣で右の道を進む。すると東横インに出て、中央本線沿いに東に進んでいることが分かり、再び二俣に戻る。
下っていくとやっと浅利橋を通って、桂川を渡る。
支流の浅利川沿いの県道512号線・金山大月線を北西に歩いて行き、浅利公民館を過ぎて10分ほどで浅利登山口に着く。
ストレッチをしてから出発すると、直ぐに桜の花や水仙の花に出会う。補助鎖のある登山道を登っていくと、脇にアセビの白い花やトウゴクミツバツツジが咲いている。
明るい尾根道を進んでいくと稚児落しの断崖絶壁に出る。前方にも絶壁が見える。ここは1582年2月に織田信長勢に攻められた小山田勢が逃げる途中に護衛が側室千鳥姫の赤子を投げ捨てたという伝説があり、稚児落しと呼ばれるようになったとのこと。怖い伝説だ。
絶壁に沿って尾根道が続いているようだ。西には雪を頂いた富士山が見える。
東側に回って振り返るとまた稚児落しの絶壁が見える。すごい崖だ。
鉄塔脇を通って進むと天神祠に出る。この辺りにはスミレとツバキが咲いている。鉄塔があってその先が天神山の頂上だ。
その先に兜岩と鎧岩があるが、岩場ルートは通行止めになっていて、北側の林間ルートを通るようになっている。林間とはいえ、一旦下って登り返す狭い道のルートで、登る箇所は急な鎖場になっている。登り切った所で振り返ると鎧岩へのルートが見えるが、かなり危険そうだ。
その先は岩殿山までの間にある築坂峠まで下ることになるが、2か所の鎖場がある。結構急な岩場で高さもある。一人ずつゆっくり下りる。このため、通過には時間が掛かる。
YouTubeにこれら2か所の鎖場と鎧岩の鎖場を登る動画があるので参考にされたい。⇒ 岩殿山の鎖場
鉄塔の真下を通って下りきったところにある築坂峠には、倒れて横になった桜の木から枝が上に出て花が咲いている。
ここから登ると通行止めになっている強瀬ルートとの合流点に出る。ここからは階段状の道だ。登っていくと揚城戸という岩を利用した城門の跡がある。
進んでいくと間もなく三の丸跡にある岩殿山展望所に着く。ここは山頂ではないが、大月駅から見える大きな岩の上で、展望の良い所だ。この付近には桜が咲いている。また、乃木希典大将の詩碑がある。近くに東屋があるので、ここで昼食とする。
昼食後に記念撮影をしてから、山頂に向かう。途中にセンボンヤリという白い小さな花が咲いている。5分ほどで標高634mの岩殿山頂上に着く。ここは本丸跡で標識には烽火台と書かれている。狼煙を上げた所だ。
下っていくと畑倉登山口に着く。登山口の標識と並んで鬼の絵の描かれた鬼の岩屋の標識もある。
ここから国道139号線の車道を通って岩殿山を右回りに回って大月駅方面に向かう。
強瀬登山口は工事のため分かりにくいが、ここからふれあいの館に向かう。
登っていくと丸山公園に着く。ここにふれあいの館がある。ここからの強瀬ルートは崩落の危険があるため通行止めとなっている。
ふれあいの館には、1階に白籏史郎写真館があり、2階の展示室では秀麗富嶽十二景などの山々から撮影した富士山の写真のコンテストの入選作品が展示してある。これらを見学する。やはり富士山の写真は良いと思う。
その後、展望台のようになっている標高444.4mの丸山頂上に登ると、岩殿山が間近に見上げられるとともに、大月市街地と富士山がよく見える。桜も咲いていてとても良い展望だ。ここで記念撮影だ。
下山して大月駅に向かう。
コロナ禍なので反省会はやらないで解散にしましょうと提案するが、女性3名が是非ビールを飲みましょうということになり、簡単に反省会をすることになる。
駅前にある「かつら」で乾杯だ。
好天の下、桜や花々、富士山の展望、鎖場と盛りだくさんの楽しい山行となる。