7月の3連休、今も白装束の信者が絶えない山岳信仰の聖地「御嶽山」へ行ってきました。
日 程: 2008年7月19日(土) マイカー利用、単独
行程 歩行時間:上り約3時間半;下り池めぐり約4時間 、 天気:快晴
御岳ロープウェイ飯森高原駅(山頂駅)[07:30出発] →八合目女人堂 [08:40到着・朝食・09:10発] →石室山荘[10:10到着・10:25発]→ 山頂[11:00着・11:30発]→ 二の池 → 三の池 → 四の池 → 山頂駅16:00着
当初N爺さんらと赤岳に行く予定だったが順延となり、3連休がポッカリ空き、どこに行こうかと悩んだが、まだ行ったこともなく暑そうなので標高は高いほうがイイと考え、3000m峰の一つである御嶽山に決めた。
ETC深夜割引を利用するため2時起きで自宅を出発し中央道を走らせる。塩尻ICに5時に到着したがここからロープウェイ駅迄、道があまりよくなく迷ったりもして6時半に到着。コンビニに立ち寄り損ねたのでロープウェイの売店でパンを買い込み、コース等あまり下調べしてこなかったのでロビーでこの日の行程を検討する。
この日は7時からロープウェイ運行開始、気合が入ったパーティーがどんどん出発していく。私も3点セット(クールバンダナ、ネッククーラーマフラー、UVカットクールアームカバー)を水で十分濡らし万全の暑さ対策をして7:15出発。山頂駅(2150m)には展望台があり、乗鞍岳が間近に見え、その後方に穂高、槍、それから中央アルプスがはっきり確認でき、南アルプスも遠望できる。運転疲れもあったがこの光景を拝めただけでもわざわざ遠征した甲斐があった。
最初は八合目女人堂(2470m)を目指す。あまり寝てないせいかピッチが挙がらない。左足太腿がつりそうになり、少しかばいながら足を進める。白装束の修行者にどんどん抜かれ励ましの言葉を受けながらなんとか小屋に到着。少し塩分をとったほうがいいと考え小屋でラーメン(700円)を頼む。味はあまり期待していなかったがなかなか美味だった。30分も休憩し、ようやく体調が戻り調子が出てきて石室山荘(2900m)迄は少し飛ばす。山荘では少し余裕が出てきたせいか冷えたビールをいただき、バイトの兄ちゃん・他のパーティーと会話が弾む。あまり規律がないところが単独登山の楽しいところだ。
剣が峰(3067m)は、社務所・頂上山荘の83段の急な階段真上にあり、たくさんの人で賑わっていた。快晴で山頂からは360度大パノラマだ、その中でも、久々に見た北陸加賀の名峰“白山”がやはり印象に残った、いつかは登らねば・・・来年あたりか。
名残惜しかったが、時間もあったので池巡りをして下山にかかる。田の原駐車場からピストンしている人が多いのだろうか二の池からは人も少なく静かな山歩きを楽しめた。コバルトブルーの二の池から見る剣が峰の山容は風情があった。三の池への道は雪渓が残っており涼しく快適だった、三の池では水を汲んでいる人が多かった。
ここから高山植物の豊富と言われる四の池湿地迄は尾根を越えなければならない。往復50分要するので大したことがなければダメージがあるのですれ違う人に確認する、「もう可憐な花々が満開で最高ですよ!!」とハイテンションで語られ、胸が高まる。確かに、イワカガミ、イワキキョウ、コマクサetcと紫・黄色・・・様々な花々で満開だった。尾根に残る雪渓、湿地に流れ込む小川とのコントラストがよく、剣が峰付近のゴツゴツしたイメージと異なり、ここだけオアシスのようだった。こんなイイ所なのに20分位いたが誰も来ず静寂を十分堪能できた。
再び尾根を登り返し三の池を経由して女人堂迄トラバースする。雪渓も結構残っていたが危ないところもなく16時に山頂駅に無事到着。乗鞍岳はまだ望めたが、穂高・槍は雲で覆われていた。
十分な計画・下調べも全くないなかの登山だったが天気にも恵まれなかなか楽しめた。
この日は祭りだったので木曾温泉はどこの旅館も満室で泊れず、よくマイカー登山の際利用するビジネスホテルチェーン「ルートイン」が塩尻にあったので2時間弱かけて戻って7時前チェックイン、2時から活動した永い1日がようやく終結した。
20日(日)は、疲労回復のため下諏訪にある「秘湯の宿 毒沢鉱泉神の湯」に立ち寄った。鉄分・アルミニウムを多く含んだ褐色湯で10度の源泉も気持ちよく次の山行に向け十分癒されリフレッシュできた。