8月はじめ、槍を眼前に、遠くには富士山を望め360度大パノラマの北穂高岳へ行ってきました。
日 程: 2008年8月9日(土) 会社山岳部企画へのサブプラン参加(同行1名)
行程 歩行時間:上り約3時間半;下り約8時間 天気:快晴(一時雨)
涸沢小屋[05:40出発] →中間地点最初の鎖・梯子[07:20・朝食・07:40発]→ 山頂[09:10着・10:20発]→中間地点 [11:30]→涸沢小屋[12:30・昼食13:25]→横尾[15:40]→河童橋19:00着 →西糸屋山荘宿泊
会社の山岳部の企画(本体メンバー6人)が、新穂高温泉から西鎌尾根・槍ヶ岳を目指し横尾を経由し最終宿泊地が9日(土)西糸屋山荘。フル参加は厳しいがこの際まだ行ったことがない北穂に行き、宿に合流し楽しい酒を飲めれば・・・と思い今回のサブプランを立てる。
8日(金)早朝7:30上高地着。西糸屋山荘に祝杯用のワイン・着替えをデポし、時間に余裕があるのでそのまま梓川右岸・明神池を散策しのんびり前泊地涸沢小屋を目指す、16時着。
今回は涸沢ヒュッテはかつて泊ったことがあったし、北穂にちょっとでも近いということで涸沢小屋に決めた。設備(部屋・トイレ・サンダル・テラス・食事 etc)・接客もよく本当にこの選択はよかった。しかし、夕食迄は快適だったが、いざ寝るときに深夜になっても部屋の蒸すような暑さに耐えられず、眠りは浅かった。次の日に備え酒量を控えたのが原因か・・。
9日(土)北穂へ出発。この日の永い行程を考えるとライトをつけての早朝発もあったが、北穂へははじめてだったので無難に5時40分出発。いきなり最初から急勾配だ、なんとなく階段状に整地しようとしているのだろうが・・・ゴツゴツとした岩の道がジクザクに続く。しばらくいくと伏流のところに涸沢を支える水場がある。1.5リットルは持参していたが減らしたくないので、ここで水をたっぷり飲む、とても冷たく美味しい。ここから中間地点の鎖場まではそこそこお花畑もありハクサンフウロ等景観を楽しませてくれる。
中間地点鎖場では、北穂高小屋に泊った下りの人達と結構すれ違う。頂上からの展望を確認すると「もう最高でしたよ・槍が眼前に・・・!」とハイテンションで語られ、こっちも胸が高まる、ガスって来る前に早く着かねばと同行者がいるのも忘れピッチも挙がる。
南稜テラス・テント場を過ぎ、奥穂との分岐を過ぎたところでNHK地元クルーと会う。北穂の直下雪渓へ向かう私の後姿(雄姿)を長野限定だが生放送されたようだ。
雪渓を登るとすぐ山頂だ、着いてみてその絶景にまず圧倒された。写真で見て分かっていたが大キレットの向こうに立つ槍が神々しい。本体企画メンバーがこの日泊まっていた南岳小屋も手前にポツンと見える。それからAさん達がこの日登っているらしい笠ヶ岳も目を見張る、北アルプスの峰々が思う存分満喫できる。また、大キレットを渡ってくる人、滝谷をチャレンジしている人が肉眼ではっきり見えるのが楽しい。後の行程が厳しくなるのは分かっていたが北穂高小屋テラスで珈琲をいただいたり1時間以上北穂を満喫した。この間、雷鳥の親子連れも目を楽しませてくれた。(しかし後で思えば雷の予兆だった)
名残惜しかったが涸沢小屋へ引き返す、だんだん天気が悪くなり遠くで雷が聞こえる。N爺さんに聞くと焼岳では雷雨・雹だったらしいが、こちらはちょっとカッパの上着だけを5分程度着る程度の小雨だった。11時半、中間地点鎖場を過ぎた辺りから横尾から登ってきた人達に展望について声を掛けられる。「最高でしたよ頑張ってください」と励ましたが、この人達が山頂へ到達した頃1時頃は展望は厳しかっただろう・・・。
涸沢小屋テラスへは12:30着、簡単な残りのコースタイム足し算『横尾迄下り2時間+上高地迄3時間=約5時間』が頭をよぎる。しかし少し天気も回復してきたので奥穂・前穂の姿が素晴らしく見納めとばかりテラスでゆっくり昼食をとる。結果13:25分出発、このとき西糸屋山荘19時到着がほぼ決定的となった。
本体メンバー、N爺さん(中の湯から焼岳山行)、キリンさん(前穂ピストン)らが宿で待っていると思い、徳沢園でビアタイムを控え帰路を急ぐ。しかし、明神で18時、いよいよアルコールが切れ左手に傘、右手にビールとだんだん暗くなってきた中、梓川左岸をテクテク歩く。
予想通り19時着。遅い到着にも係わらず風呂にもサクッと入ることができ、19時半仲間と祝杯・夕食をいただく。我々のテーブルだけビール・日本酒の2合ビンが異常に乱立していた。二次会では、ワインを片手に各々の行程を振り返るスライドショーで話が弾む。
日曜日はウェストンレリーフ・帝国ホテルに立ち寄り上高地バスターミナルで解散。11時頃沢渡駐車場を出発したが、中央道もまだ空いている時間帯で5時15分帰宅。
奥穂・前穂は登っており、後は北穂だけでいつにするかずっと考えていたが、本体企画リーダーS氏のご好意で、今回サブプランとして参加でき本当によかった。
2008年夏の山行、①御嶽山、②鳥海山、③(今回締め括りのはずの?)北穂と全て天気・高山植物にも恵まれ節目の不惑のイイ夏を楽しめた。