2011/09/25 鹿島槍ヶ岳

9月後半の3連休ですが初日に飲み会が入り縦走行程は困難、幸い26(月)休暇が取得でき二日酔から回復した24(土)午後から前泊地の大町温泉郷のロッジを目指しました。高速では渋滞にかかりませんでしたが安曇野、信濃大町は連ドラ「おひさま」ブームで異様にヒートアップしていました。

行程 爺ヶ岳登山口 ⇒ 種池山荘 ⇒ 冷池山荘 ⇒ 鹿島槍ヶ岳 ピストン

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最初に見える名峰 針の木岳

種池山荘を過ぎて振り返ると絶景のスタート

爺ヶ岳登山口よりスタート。このルート柏原新道は感心するくらい整備されています、よく本に北アルプスの入門コースと紹介されているのが頷けます。

しばらく進むと、針ノ木岳から続く稜線の上は雲ひとつない快晴、針ノ木雪渓はすっかりなくなっていました、

剱、長次郎谷もクッキリ

爺ヶ岳南峰に向かって出発。しばらくして振り返ると黒部の深い谷を隔てて立山三山、剱が綺麗に聳え立ち素晴らしい眺めです。

映画「劍岳 点の記」で測量隊が登った長次郎谷雪渓も良く見えます。

爺ヶ岳との間には黒部別山(2353m)という渋い山があります。BSハイビジョン特集の陸地測量部の記録ではこの山で測量した際、東面の長次郎谷が頂上直下まで伸びているのを見て可能性を見出したと紹介されており妙に解説に説得力があり、そのナレーションを思い出し爺ヶ岳から感慨深くしばし眺めました。

360度大展望で目指す鹿島槍、槍穂、妙高・戸隠方面、浅間・四阿、八ヶ岳方面の景色も素晴らしく、遠く霞んでいましたが富士山も確認できました。

登った鹿島槍も良かったが、劍岳の姿に感動の山行でした。

大満足の展望でしたが、山頂ではガスられました。

下山後は、薬師の湯を利用。泉質も良く素晴らしい施設でした。

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<山行記録 全文>

○2011年9月25日(日) 鹿島槍ヶ岳へ 快晴 15時以降曇り

爺ヶ岳登山口(05:50)→種池山荘(08:45)→爺ヶ岳南峰(09:55)→冷池山荘(11:40昼食)→鹿島槍ヶ岳(13:30)→冷池山荘(15:30)

5時前ロッジを出て扇沢を目指す、アルペンルートは大人気で沢山駐車していました。お手洗いを利用していると新宿からのバスが到着しました、これも登山客で満員でした、立山もお手軽になったのでしょう、近いところがイイので引き返して爺ヶ岳登山口より橋を渡ったところの駐車場に止めます。準備していると数パーティー先に出発します。入口に恒例の「熊に注意」の張り紙もあるのでゆっくり5時50分に出発しました。

このルート柏原新道は感心するくらい整備されています、よく本に北アルプスの入門コースと紹介されているのが頷けます。しばらく進むと八ツ見ベンチがあり、そこからは確かに八ヶ岳が遠望できます、扇沢駅も眼下に望め、針ノ木岳から続く稜線の上は雲ひとつない快晴、針ノ木雪渓はすっかりなくなっていました、かつてコマクサ群生の蓮華岳を目指してこの雪渓を登ったことを思い出しました。モミジ坂と名付けられた坂を登っていくと登山道脇に石積みのケルンがあり小休止します、7時前到着で順調なペースです。ここから先は南尾根の西側山腹を巻きながらほぼ一定のペースで高度を上げていき、ところどころに石畳も敷かれ整備の苦労をうかがえます。ダケカンバ、ナナカマドなどの灌木帯に入ると後立山連峰の稜線に位置する種池山荘に到着します。

08:45到着、宿の朝食弁当をいただきます。毎度のことながら登り始め6時前に食べるのがどうも苦手でウイダinゼリーで代用し、一登りした後で弁当というのが定着してきました。冷池山荘から下りてきた人と同じテーブルでしたが連休初日23(金)は雪が降って寒かったがその後は良好な天気で展望にも恵まれたと言っていました、周りを見るとTシャツの人もいましたがダウンを着込んだ人もいてこの時期特有の光景でした。

さあ、爺ヶ岳南峰に向かって出発です。しばらくして振り返ると黒部の深い谷を隔てて立山三山、剱が綺麗に聳え立ち素晴らしい眺めです。映画「劍岳 点の記」で測量隊が登った長次郎谷雪渓も良く見えます。爺ヶ岳との間には黒部別山(2353m)という渋い山があります。BSハイビジョン特集の陸地測量部の記録ではこの山で測量した際、東面の長次郎谷が頂上直下まで伸びているのを見て可能性を見出したと紹介されており妙に解説に説得力があり、そのナレーションを思い出し爺ヶ岳から感慨深くしばし眺めました。

もちろん360度大展望で目指す鹿島槍、槍穂、妙高・戸隠方面、浅間・四阿、八ヶ岳方面の景色も素晴らしく、遠く霞んでいましたが富士山も確認できました。爺ヶ岳中峰は巻いて冷池山荘を目指します、すぐ目の前に見えている感じですが意外に時間がかかり、途中稜線で抜いていった人が日帰りを諦めたと引き返してきます、私も写真の撮り過ぎで時間がかかり11時40分山荘到着。2番目でアルコール等デポのため部屋に立ち寄ると1番の人は明日キレットなので午後はゆっくりくつろぐと確かに翌朝4時頃消えました。

小屋の上の展望台でラーメンを食べて鹿島槍ピストンに向かいます、10分程のテン場にはまだ一張り。最初に布引山ですがこの稜線場で雷鳥の家族を発見、なかなか会えない人もいるようですが私は頻度高く見かけます。そうこうしているうちにガスが出てきて稜線

の反対側、妙高方面が真っ白になります。途中、150cm位の女性がでっかいザックをかついで下りてきます。早朝、五竜のテントサイトからキレットを越えて来たと、これからは種池のテントサイトまで目指すとたくましさに驚きます。

13時半、ガスに覆われた鹿島槍ヶ岳南峰に到着しました。しばらくするとキレット方面から充実した表情で男性が2人上がってきました。記念撮影に興じていると幸いキレット小屋と稜線は確認できました。何やら途中で抜いていった人が先についているはずだが山頂に居ないとか物騒な話題をしていますが参加せず五竜が見えないかなあと待っていました。ガスの濃さから厳しいようで諦めを促すように雹が降ってきました。5分ほどで止みましたが展望も期待できず小屋に戻りました。やはり往路と同じポイントで雷鳥家族が元気に飛び回っていました。

小屋に早く着きましたが夕食は2回目の6時を希望したので、ゆっくり酒を飲む時間があります。談話室にはヤマケイ、写真集、コミック岳が揃っています。やや騒がしかったのでテラスでくつろぎました。

○2011年9月26日(月) 下山 曇りだが視界は良好

冷池山荘発(05:50)→爺ヶ岳中峰(07:25)→種池山荘(08:25)→駐車場(10:30)

5時の朝食を済ませ、小屋上の展望台で朝日を待ちます。妙高方面の稜線が赤く染まってきます、しかし残念、そこからは雲が厚く綺麗なサンライズとはなりませんでした。しかし視界は良好です。5時50分、昨日巻いた爺ヶ岳中峰を目指します。山頂は南峰よりも高いですがあまり広くありません。名山の眺めもイイですが八ヶ岳方面に続く稲穂の黄金色の実り、それを支える河川のブルーの曲線も美しくイイ眺めです。南峰にも立ち寄り名残り惜しい気持ちで立山・剱、槍穂、鹿島槍に別れを告げ下山しました。

下山後は、薬師の湯、北アルプス湧水の男清水、若一王子神社、仁科神明宮にのんびり立ち寄り安曇野の蕎麦で締め、感動するくらい車が少ない中央道を走り帰宅しました。このあたりの日帰り登山では蝶ヶ岳に何回か来たことありますが、爺ヶ岳南峰もお手軽で展望がよく気に入りました、種池山荘には生ビール、テントサイトもありますし今度はここを目的にいつか遠征したい気持ちになりました。