冬はテレマークスキーを中心に山を楽しんでいましたが、一方で厳冬期は別としてもピッケルを使うような雪山登山らしいことも少しはかじってみたいと考えていました。今回、夏沢鉱泉のHPに行程・体力等ちょうど私にあった登山教室を見つけKAZUMIさんと参加しました。
4月4日(土)曇のち雪
夏沢鉱泉着(15時頃)→装備点検・ピッケル講習(約1時間半)→鉱泉入浴・宴会
4月5日(日)快晴・無風、展望最高! パーティー:ガイドT氏、小屋の元気娘Sちゃん、KAZUMIさん 計4名
夏沢鉱泉(07:10)→オーレン小屋(08:15)→夏沢峠(09:15)→硫黄岳(10:35)→赤岩分岐(11:15) →オーレン小屋(12:30) →夏沢鉱泉(13:15)
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初日は整備点検をした後、実技指導としてアイゼンを履いてピッケルの講習です。
小屋の横の氷柱オブジェ(アイスキャンディー)で練習します。突き方はもちろんですがトラバースする時の谷側の足運びも勉強になりました。
私は初めてだったので突き方が甘く「もっと強く・しっかり突いて」と繰り返し指導を受けました。
性格的なものもあり小屋の横での講習で今一つ気分も乗りませんでしたが『基礎は大事、初めが肝要!』と真面目に受講しました。
朝、T氏よりSちゃんも同行させて欲しいと言われ、牝馬が居るとペースも上がる同行者の脚質を考え喜んでパーティーに入ってもらいました。行程は、オーレン小屋、夏沢峠を経由し硫黄岳山頂に登り、赤岩分岐からスノーシューを利用してオーレン小屋、夏沢鉱泉に下って降りるという周遊コースです。(注)上の写真は帰還後の記念撮影
イイ天気に恵まれました。ピッケルはネパールSAのハンドリーシュ、初心者でもありシュリンゲでつなぎ肩掛けにしました。
凍っていて滑落するような雪質でなくデビューとしてはいいこんでぃしょんだったと思います。
硫黄岳の山頂に10時半に到着、風が強く山頂部の雪は吹き飛ばされ地面がむき出しになっていました。
下りは滑落しないよう、しっかりピッケルを突いて降りました。
赤岩分岐からスノーシューを利用しました。
初めて履きましたが快適な下りでした。
鉱泉到着後4人で記念写真を撮って、入浴・生ビールで満足の山行を祝して乾杯、昼食のカレーライスを美味しくいただき帰りもまた茅野駅へ送迎してもらいました。
今回の感想としては、ピッケルを初めて使うにあたって冬山登山教室が第一でしたが、快晴で硫黄岳からの大展望も楽しめ、その上、夏沢鉱泉の充実したサービス(送迎・御馳走・お風呂・個室・湯たんぽetc)も何よりでした、こういうVIPな待遇を受けると南アルプスの山荘には足がしばらく遠ざかりそうな気がします。夏の高山植物が咲き誇る時期か冬の天狗岳への講習か・・・また機会があれば来てみたいところです。
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<山行記録全文>
冬はテレマークスキーを中心に山を楽しんでいましたが、一方で厳冬期は別としてもピッケルを使うような雪山登山らしいことも少しはかじってみたいと考えていました。今回、夏沢鉱泉のHPに行程・体力等ちょうど私にあった登山教室を見つけKAZUMIさんと参加しました。
2009年4月4日(土)曇のち雪
夏沢鉱泉着(15時頃)→装備点検・ピッケル講習(約1時間半)→鉱泉入浴・宴会
新宿を11時発あずさに乗り込めば到着の13:14茅野には夏沢鉱泉のワゴン車が既に待機してくれていました。途中ガイドのT氏の家に立ち寄り鉱泉に向かいます、積雪が多いと途中から雪上車に乗り換えですが今年は雪が少なく乗り換えなしで鉱泉に到着しました。
最初は装備点検です、当たり前ですが二人とも合格です、しかし、ピッケルはネパールSAのハンドリーシュでしたが初心者でもありシュリンゲでつなぎ肩掛けにしました。
次に明日は天気がよさそうなので赤岩分岐からオーレン小屋までスノーシューで降りようということなったのでレンタルスノーシューのサイズ合わせと簡単な説明を受けました。テレマークの時はスノーシューのトレースが邪魔で天敵です、まさか自分が履くことになるとは思いませんでした・・・・・テレマーク仲間の皆さん決して宗旨変えをした訳ではありません。
最後はアイゼンを履いてピッケルの講習です。小屋の横の氷柱オブジェ(アイスキャンディー)で練習します。突き方はもちろんですがトラバースする時の谷側の足運びも勉強になりました。私は初めてだったので突き方が甘く「もっと強く・しっかり突いて」と繰り返し指導を受けました。性格的なものもあり小屋の横での講習で今一つ気分も乗りませんでしたが『基礎は大事、初めが肝要!』と真面目に受講しました。
ひと通り終わった後は鉱泉です、浴槽も大きくシャワーも完備され山小屋というより立派な旅館です。鉄分と硫黄で少し褐色のお湯の源泉は約5度、冷泉加温なので温度調整が容易でどちらかというとぬるま湯が好きな私にはピッタリでした。
もう一つの楽しみは食事です。この日の他のお客さんは、親子4人とスノーシューを楽しみに来られた年配のおじさんだけです。我々の席はT氏とおじさんと4人です、真ん中にしし鍋、その他おかずも美味しく豪華です。T氏のデジカメのスライドショー・話も弾みビール・ワイン・日本酒と次々とピッチが上がります。少し騒がしいかなと思ったら隣の夫婦も子供を寝かせて宴席に加わります、どうやら嫌いじゃなかったみたいです。夏の大きな山荘では味わえないとてもアットホームな雰囲気で楽しい夜でした。
2009年4月5日(日)快晴・無風、展望最高!
夏沢鉱泉(07:10)→オーレン小屋(08:15)→夏沢峠(09:15)→硫黄岳(10:35)→赤岩分岐(11:15) →オーレン小屋(12:30) →夏沢鉱泉(13:15)
パーティー:ガイドT氏、小屋の元気娘Sちゃん、KAZUMIさん 計4名
朝、T氏よりSちゃんも同行させて欲しいと言われ、牝馬が居るとペースも上がる同行者の脚質を考え喜んでパーティーに入ってもらいました。
私は普段朝食をとらないのに無理して6時からしっかり食べたせいか、出だしからすぐ気分が悪くなり先行きが不安のコンディションでした。どうも日頃の体調管理が悪いのか3回に1回くらいの頻度でこの症状に見舞われます。従ってオーレン小屋に着くまでは少しパーティーの足を引っ張りました・・・
しかし、この日は快晴で背後に乗鞍岳がはっきりと見え展望に期待が持て徐々にですが体調も回復してきます。夏沢峠に上がるとホシガラスも飛び回っています。T氏の指示で、ここからストックからピッケルにチェンジです、雪山にいよいよ向かうような気分がしてきます。先行するT氏の足運びを参考に後に続きます。一つ目のケルンに到達するまでは少し傾斜があり滑り落ちると危ない気がしましたが凍っているところもあまりなく途中後ろに見える天狗岳・蓼科山を振り返る余裕もでてきて順調に登っていきました。
硫黄岳山頂に到着すると360度大展望ですが、間近に見える赤岳・横岳の迫力が一番です、イイ写真が撮れました。秋に登った時に見た光景と一味違います。山頂から北に馬蹄形に広がる爆裂火口も雄大でのんびりしたいところですが・・まだ先の行程があります、写真を撮りまくる我々を制し赤岩分岐に向かいます。
ここからの下りは滑ると一気に下まで堕ちていきそうな斜度です・・しっかり突いて慎重にトラバースしていきます。ここが一番緊張しました、とにかくピッケルを強く突いて万一足が滑っても確保できるよう心掛けながら足を進めました。分岐に着くとオーレン小屋を目指してのスノーシューでの下りです、雪深く見た感じ道がなさそうですが目印の赤テープを自ら巻いたT氏がガイドなので安心です。はじめてのスノーシューですが快適な道で時々硫黄岳を名残惜しく振り返りながら下山しました。
鉱泉到着後4人で記念写真を撮って、入浴・生ビールで満足の山行を祝して乾杯、スノーシューおじさんも根石岳迄登れ景色を十分堪能されたようです。昼食のカレーライスを美味しくいただき帰りもまた茅野駅へ送迎してもらいました。
今回の感想としては、ピッケルを初めて使うにあたって冬山登山教室が第一でしたが、快晴で硫黄岳からの大展望も楽しめ、その上、夏沢鉱泉の充実したサービス(送迎・御馳走・お風呂・個室・湯たんぽetc)も何よりでした、こういうVIPな待遇を受けると南アルプスの山荘には足がしばらく遠ざかりそうな気がします。夏の高山植物が咲き誇る時期か冬の天狗岳への講習か・・・また機会があれば来てみたいところです。