今年も山岳部の幹事は7月、梅雨明けは読めないしどこへ行こうか迷いましたが、未踏、安近短、山岳部メンバーの体力等も視野に検討した結果、皇海山(すかいさん)へ栗原林道の不動沢ルートからチャレンジする企画としました。
マイナーな山ですが、土曜日のんびり出発、楽々アプローチがよかったのか女性4名の応募がありました。
皇海橋登山口(8:00)→皇海山頂(11:05ランチ)→不動沢のコル(12:25)→皇海橋登山口(14:00)
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御世話になったペンション
8時前、皇海橋登山口スタート、楽々登山でした。
最近は、庚申山経由でなくこの栗原林道を利用する人が多くなっています。
8時前、皇海橋登山口に到着、とりあえず幹事として天気に恵まれたことにホッとします。「安全第一、怪我がない山行」の次にあるいは同等に、幹事として天気を当てること「最低でも小雨にとどめること」を心がけていますが合格点でした。
私がトップを行き、背後を気にしながら少し遅めのペースで進みます。距離にして中間点までの1.8キロは緩やかな登りでした。途中、沢でクールバンダナ・マフラーを冷やし熱中症対策をとりますが樹林帯の沢筋の登りでそう苦にはなりませんでした。また、道はテープが巻かれていてルートファインディングは良好でした。
中間点からさらに本流の沢沿いを詰めると大岩がある分岐に差し掛かかります。
沢の登りのトラロープから私が20名ほど引き連れているような格好になりました。「あと少しで不動沢のコル、そこで休憩!」と声を掛け合い登り切りました。
ペースがよかったのか、ほぼコースタイムどおりで、周りが切り開けた明るいコルで、鋸山の岩峰群を眺めしばし休憩しました。
ここから山頂への道は、腰くらいまでの笹薮の中を進みます。迷うことはないです。
皆さん満足で記念撮影に興じ、ペンションお手製の美味しい弁当をいただきます、Yさん自宅農園の細い胡瓜・トマトもなかなかでした。
山頂記念写真
野菜直売所が隣接された人気の「望郷の湯」でゆっくり汗を流し、沼田駅で2日間すっかりお世話になったご主人と別れ、帰路につきました。
天気にも恵まれ、全員無事に完登、今年の幹事企画も皆さん満足のいく山行だったかなあ・・・と思っています。
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下山後の温泉 望郷の湯
<山行記録 全文>
○前泊 2011年7月9日(土) 上野11:30 → 沼田14;18 → 送迎・観光 → ペンション泊
今回は行程的にゆとりがあり新幹線を利用せずのんびりと高崎線利用としました。上京して25年近く経ちますがなかなか乗る機会がなく、今回初めて利用しましたが車両が新しくお手洗いも綺麗で、前後の2車両は向かい合わせ席になっています、前の2両は途中で切り離していたようなのでたまたま集合場所に選んだ後方が正解のようでワインを飲みながらゆったり快適に車窓を楽しみました。
沼田駅に着くとペンションのご主人がお待ちで、酒造「譽國光」、吹割の滝へ立ち寄り、夕刻到着。奥さんの美味しい手料理を満喫し、明日の検討を誓い乾杯!
○2011年7月10日(日) 皇海山へ 晴→曇り→ワゴン乗車後雷雨
皇海橋登山口(8:00)→中間点標示(9:05)→不動沢のコル(9:50休憩)→皇海山頂(11:05ランチ)→不動沢のコル(12:25)→皇海橋登山口(14:00)
最近は、庚申山経由でなくこの栗原林道を利用する人が多くなっていますが難点は20キロに及ぶ悪路です。ご主人のポイントを知り尽くした慣れたブレーキングでまたワゴンでもありそう揺れずに通過できましたが車酔寸前でした、前日酒をセーブして早く寝たのもよかったと思います、二日酔だと大変でしょう。銀山平からの平ヶ岳への皇太子コースのアプローチを思い出しました。
しかし、ご主人曰く近所の土建屋さんが余った砂利、コンクリート等で道を時々補修してくれ昔に比べると走りやすくなったと、また、歴史のお勉強ですが、皇海橋登山口の先には大正から昭和初期までは、近くの足尾銅山への材木供給等で林業が盛んで集落があったそうです、ネットで調べて見ましたが山、釣りと別に廃村巡りマニアのサイトに結構ヒットしました。
8時前、皇海橋登山口に到着、小奇麗なトイレ、標識も設置されており、昭文社の地図に最近は掲載されており、平ヶ岳で感じた裏ルート(地権者ルート)からこっそり廻ったという印象はありません。橋からは山頂が見え、とりあえず幹事として天気に恵まれたことにホッとします。「安全第一、怪我がない山行」の次にあるいは同等に、幹事として天気を当てること「最低でも小雨にとどめること」を心がけていますが合格点でした。
ご主人と2時を目途に帰還を約束し、身支度して登山道に入ります。私がトップを行き、背後を気にしながら少し遅めのペースで進みます。距離にして中間点までの1.8キロは緩やかな登りでした。途中、沢でクールバンダナ・マフラーを冷やし熱中症対策をとりますが樹林帯の沢筋の登りでそう苦にはなりませんでした。また、道はテープが巻かれていてルートファインディングは良好でした。
中間点からさらに本流の沢沿いを詰めると大岩がある分岐に差し掛かかりますが、我々を抜いたパーティーが右側の結構な斜度から降りてきます、そして何やら口喧嘩をしています。どうやら、左側の沢筋を登るところを誤って右側の尾根に向かって強引に登ったようで下りるのに難儀しています。間違えた男性は「あと少し頑張って登れば回りこめた」と、その声に怒りが助長された女性はブツブツ、結局このパーティーはトップの信頼性が薄まったのか我々の後ろにつき、さらに後方のパーティーも追いついてきて、沢の登りのトラロープから私が20名ほど引き連れているような格好になりました。もちろん抜きたい人は快く譲るつもりでしたが、難所と思ったのか抜きにくかったのか、また、我々パーティーもベテラン揃いでこの箇所の通過は順調で、「あと少しで不動沢のコル、そこで休憩!」と声を掛け合い登り切りました。
ペースがよかったのか、ほぼコースタイムどおりで、周りが切り開けた明るいコルで、鋸山の岩峰群を眺めしばし休憩しました。
ここから山頂への道は、腰くらいまでの笹薮の中を進みます。迷うことはないですが、視界が不良の時は要注意かと。トラロープを2ポイントほど通過ししばらく進むと、まず青銅の大きな剣がお出迎え、その先が山頂です。皆さん満足で記念撮影に興じ、ペンションお手製の美味しい弁当をいただきます、Yさん自宅農園の細い胡瓜・トマトもなかなかでした。
復路は往路と同じコースをとります。コルで鋸山に行かれた人のお話を聞くと高山植物が綺麗だったと、また、よく来られるそうで今日は沢の水が少なかったと。確かに沢は下りやすく、ゆっくりとした歩みでしたが順調にコースタイムどおり2時ジャストに到着しました。
我々の接近に気付かれたご主人がお出迎え、その時、パラパラと雨が計ったかのように降ってきました、ギリギリセーフでワゴンに乗り込みます。帰路、しばらくすると激しい雷雨に、また、林道では、1箇所崩壊、土建屋さんが補修してくれたグッドタイミングで待ち時間はなく助かりました。
野菜直売所が隣接された人気の「望郷の湯」でゆっくり汗を流し、沼田駅で2日間すっかりお世話になったご主人と別れ、帰路につきました。
天気にも恵まれ、全員無事に完登、今年の幹事企画も皆さん満足のいく山行だったかなあ・・・と思っています。
<おまけ>
お知らせ 沼田市のサイト ⇒ リンク
登山口までの栗原川林道につきましては、度重なる台風や大雨による路肩崩落等の被害、年月の経過に伴う岩盤の脆弱化による落石の増加等により、安全な通行の確保が図れないことから、今後通行することができません。
そのため、皇海橋の登山口からの入山はできませんのでご注意ください。