4月山岳部企画は奥多摩の「御前山」(ごぜんやま)に登りました。御前山は大岳山、三頭山と並ぶ奥多摩三山のひとつです。奥多摩湖バス停(540m)から御前山(1,405m)へ登り、境橋(360m)へ下る、低山の割にはなかなか厳しい行程です。
◎御前山行程 第1隊(6名 以下のとおり)、第2隊(3名、境橋バス停からピストン) 天気 小雨
奥多摩湖(8:20)⇒サス沢山⇒大ブナ尾根 ⇒ 惣岳山(10:54)⇒御前山(11:17 L 11:48)
⇒体験の森分岐⇒ 栃寄森の家⇒境橋(14:00頃バス停着)⇒玉翠荘入浴・むら㐂で宴
小雨の影響でカメラのメモリーカードの読み込みが不調で、第2隊との合流後の山頂写真等はありません。Sさんよりいただいた惣岳山までの様子を紹介します。
この日の登山客は少なく、我々のパーティのみで静かに森の中を進んでいきます。
〆として、Sさんからの寄稿を紹介します。皆さま、お疲れさまでした。
御前山山行記録(2016年4月2日)
山行当日は7時45分奥多摩駅発のバスということで、朝早かった影響もあるのか、当初8名で奥多摩湖をスタートする予定が、5名での出発となった(8:20)。
天気予報は曇りだったものの、スタート時点では小雨模様、気温もかなり低い状態であった(小河内貯水池管理事務所には5℃と表示)。また視界も悪く、これから登る御前山はじめ湖を囲んでいると思われる山々は全く見えなかった。天気のせいかカタクリの開花には季節が早いせいか、登山客は他に単独行らしき男性2名のみ、まずは我々のパーティのみで静かに森の中を進んでいった。晴れていればサス沢山に至る間、木間越しに湖を眺めながらの登山であったであろうが、残念ながらこの日は終始眺望ゼロであった。
サス沢山の次のピーク惣岳山に向けて大ブナ尾根を進むうちに早くも遅れていた1名が追い付いてきて一安心。惣岳山手前の登山道で比較的開けた明るい場所には、落ち葉の間や登山道のすぐ際にまでよく見るとカタクリの葉がたくさん芽吹いており、花はないものの自生地であることが実感できる。サス沢山から惣岳山至る間は急坂が繰り返され、かなり消耗して一同無口になる頃、ようやく惣岳山頂上に到着した(10:54)。
頂上での記念撮影後すぐに御前山に向けて出発。まずは境橋からの別ルートとの合流点、体験の森分岐まで下っていったところで、別ルート組と奇跡の遭遇。1名少し遅れているということであったため、先行して御前山に向かい、頂上に到着した(11:17)。小雨が降る中で昼食をとるが、寒さと雨でのんびりする間もなく、集合写真を撮り、早々に下山を開始した(11:48)。
下山ルートの勾配はかなりきつく、落ち葉が厚く積もっていたり、ぬかるんでいたり、はたまた粘土状の土がつるつるに滑る等、決して歩きやすい状況ではなかったが、一同快調に進む。途中登りルートでは見られなかった雪渓がいくつか残っており、登山道にも少しだけ雪が見られたが、逆にカタクリはつぼみをつけたものもいくつかあり、冬と春がせめぎ合っている印象であった。 最後は境橋バス停まで小一時間ほど林道を歩き(14:00頃バス停着)、バスで奥多摩駅まで戻った。奥多摩駅付近の玉翠荘で汗を流し、小料理屋むら㐂で山菜料理をいただいた後、帰路に着いた(16:54発電車)。