2011/05/28 山上ヶ岳
5月下旬、近畿半島を縦断する大峰奥駆道の主要部、今も女人禁制の霊山「山上ヶ岳」へ遠征しました。
○行程:大峰大橋から西の覗岩を経由するピストン
2011年5月28日(土) 山上ケ岳ピストン 下界は小雨、稜線では霧
大峰大橋(08:50)→ 一本松茶屋(09:30)→ 洞辻茶屋(10:25)→西の覗岩(11:15 休憩)→ 大峯山寺(11:40)→ 山上ケ岳山頂(11:50)→ 下山(14:40)
台風も近づいてきて外は雨、滑りそうなので稲村ケ岳を廻るのはやめてピストンに決めます。よって、前泊の天の川村の民宿でゆっくり朝食をとってのんびり出発し、洞川温泉を抜け最奥の駐車場を目指します。土曜日で人も多く、行者姿の人もいました。
スタートは大峰大橋、清浄大橋とも言われ俗世間と霊場を分ける橋だそうです。
一部の写真を掲載、すべての写真はこちらのアルバムに ⇒ アルバム
すぐ先には女人結界門があります。特段見張りはいないようですが警告版もあり厳粛な雰囲気で今なお女人禁制を貫いています。昨今、山スカがブームですがここは無縁のようです。
挨拶ですが「ようお参り~」と声をかけあいます。
応用編としては「ようお参り~でっす~(丁寧語)」、「ようお参りでんねん(大阪)」がありました。
大峰奥駆道のスタートは吉野なので約24kmポイントということです。山行で縦走という言葉を使いますが、古から多くの修験者が吉野から結願点玉置神社に向かって、今も続いているというところに崇高な感じがします。
鹿皮がおしゃれです。
しばらく登ると有名な西の覗岩に到着。
若い修行中の行者の身に縄を固定し断崖絶壁から頭を出させ親孝行を誓わせるというイメージがありましたが、申し込むと体験させてくれるようです。
私は遠慮し見てましたが、体験編としては「親孝行するか? 母ちゃん大事にするか? 仕事はまじめにするか?」の三本柱のようでした。
帰路はここでホラ貝の伴奏も聴けました。粗野な印象がありましたがよく見ると吹き口がサックスのようにイイ仕事されており吉野では8万円位からが相場でした。
ここから先は宿坊を通り抜けると大峯山寺までわずかでした。
本堂はやはり世界遺産、立派でした、よく山頂にこんな巨大な建造物を建てたなあ・・と信仰の力には驚かせられます。
頂上は寺から少し上った小高い丘で「大峰山上ヶ岳頂上お花畑」と刻まれた立派な石柱がありました、花もなく展望も今イチでしたがまた来る機会もあるでしょう。
帰路、宿坊で昼食をゆっくりとって下りましたが、老いも若きも行者の数に驚きました、少し慣れてきた「ようお参り~」を何回言ったことか・・・
3時前には下山し龍泉寺に立ち寄りました。護摩行と境内の中の池で水の行をしていました。ふんどし一枚の男達が何やら大声で呪文を唱え異空間のようでした。
過去2年、5月下旬は九州遠征を楽しんできましたが、台風接近は誤算でしたがこの時期の紀伊半島もイイものでした。開花情報・梅雨入りの見極めが肝心ですが、また機会があれば遠征したいと思っています。
<山行記録 全文>
○2011年5月28日(土) 山上ケ岳ピストン 下界は小雨、稜線では霧
大峰大橋(08:50)→ 一本松茶屋(09:30)→ 洞辻茶屋(10:25)→西の覗岩(11:15 休憩)→ 大峯山寺(11:40)→ 山上ケ岳山頂(11:50)→ 下山(14:40)
台風も近づいてきて外は雨、滑りそうなので稲村ケ岳を廻るのはやめてピストンに決めます。よって、前泊の天の川村の民宿でゆっくり朝食をとってのんびり出発し、洞川温泉を抜け最奥の駐車場を目指します。土曜日で人も多く、行者姿の人もいました。
スタートは大峰大橋、清浄大橋とも言われ俗世間と霊場を分ける橋だそうです。すぐ先には女人結界門があります。特段見張りはいないようですが警告版もあり厳粛な雰囲気で今なお女人禁制を貫いています。昨今、山スカがブームですがここは無縁のようです。
途中、一本松茶屋で休憩し廻りを見ますが登山ステッキユーザーは少なく、皆さんこの地域で決まっているのでしょうか頭部の輪形に遊環(ゆかん)が6個程度付いた錫杖をつかっています、趣があって富士山5合目で売っている杖より見栄えがイイです。
そして、挨拶ですが「ようお参り~」と声をかけあいます。応用編としては「ようお参り~でっす~(丁寧語)」、「ようお参りでんねん(大阪)」がありました。最初は慣れなかったのですが、洞辻茶屋(10:25)あたりで休憩した頃から馴染みました。
稜線ではどしゃ降りを予想していましたが、信仰の山なんでしょうか曇り(霧)で済み、しばらく登ると有名な西の覗岩に到着。若い修行中の行者の身に縄を固定し断崖絶壁から頭を出させ親孝行を誓わせるというイメージがありましたが、申し込むと体験させてくれるようです。私は遠慮し見てましたが、体験編としては「親孝行するか? 母ちゃん大事にするか? 仕事はまじめにするか?」の三本柱のようでした。帰路はここでホラ貝の伴奏も聴けました。粗野な印象がありましたがよく見ると吹き口がサックスのようにイイ仕事されており吉野では8万円位からが相場でした。
ここから先は宿坊を通り抜けると大峯山寺までわずかでした。本堂はやはり世界遺産、立派でした、よく山頂にこんな巨大な建造物を建てたなあ・・と信仰の力には驚かせられます。頂上は寺から少し上った小高い丘で「大峰山上ヶ岳頂上お花畑」と刻まれた立派な石柱がありました、花もなく展望も今イチでしたがまた来る機会もあるでしょう。
帰路、宿坊で昼食をゆっくりとって下りましたが、老いも若きも行者の数に驚きました、少し慣れてきた「ようお参り~」を何回言ったことか・・・
3時前には下山し龍泉寺に立ち寄りました。護摩行と境内の中の池で水の行をしていました。ふんどし一枚の男達が何やら大声で呪文を唱え異空間のようでした。
過去2年、5月下旬は九州遠征を楽しんできましたが、台風接近は誤算でしたがこの時期の紀伊半島もイイものでした。開花情報・梅雨入りの見極めが肝心ですが、また機会があれば遠征したいと思っています。