鳥海山 登山から1日移動日をとって、日本200名山の一つでもある神室山に、釣りキチ三平のロケ地で有名な秋田県側の役内登山口から入山しました。
西の又コースの危なっかしい吊橋に驚き、滝と急流を楽しみながら登り、復路は栗駒方面の景色が見事なパノラマコースを利用、高低差 約900mの周回コースになります。
◎2015.09.22神室山 曇り、午後に入り山頂ランチ後以降は晴天に恵まれる。
役内口(08:00) ⇒ 第2渡渉点(08:45) ⇒ 不動明王(09:45) ⇒ 御田ノ神(10:55) ⇒ 神室山(11:45ランチ12:35)
⇒ 前神室山(13:30休憩13:45) ⇒ 第1ピーク(14:45) ⇒ いっぷく平(15:30) ⇒ 役内口(15:50)
役内口の登山口には10台くらい駐車していました。私の前に駐車したグループはパノラマコースから何故か?入山。
私は予定どおり渡渉を楽しむ西ノ又コースから挑みました。
ところどころ崩落していますが、斜度も緩やかで明瞭な快適なブナ林の登りです。
この先の登山道は狭く、倒木も目立ちますが、トラロープを渡したり最低限の整備はしてあり、登山者としては助かります。
第2吊橋を過ぎると、ブナの幹も次第に太くなります。樹齢200年~300年ほどのブナの巨木はお見事です。
崩壊の影響で苦労した渡渉ポイントです。一本のトラロープで助かりました。不安定なトラバース道が続き、踏み外したら、あっさりと沢に落ちてしまいそうな狭さです。
不動明王には9時45分到着。すこし広場になっていて、これから先の胸突八丁坂と言われる急登に備えて小休止します。
キヌガサソウの群生で有名な御田の神で、所沢から遠征のご夫婦に追いつきました。昨日、鳥海山登って連チャンと体力に敬服します。
稜線はガスっていて少し寒いくらいです。
少し待つと火打岳方面に続く稜線が見えてきました。昨晩避難小屋に泊まった方に聞くと2パーティーだけで、1Fと2Fに分かれて貸切りで快適だったそうですが、もう水場が枯れていたとのこと。
小屋利用で火打まで縦走するのであれば、夏は標高低くて暑いでしょうし、5月後半から梅雨前がイイのでしょう。
神室山の右肩の小屋が可愛いアクセントです、奥が火打岳でしょう。
1300m級と標高が低い割にはアルペン的な山容を見せます、みちのくアルプスという呼称がピッタリです。
西ノ又コースはしばらく林道を進むと樹林帯の登山口に入ります。
写真が名物の滑りそうな鉄板の第一吊橋です、ゆっくりと通過。
第2渡渉地点の吊橋も不気味(笑) 板が斜めになっているうえにゴール地点がやや登りになっている。一人づつ渡ることの推奨がまた警戒心を煽る。
しばらく進むとブナの幹に貼り付けられた名文が飛び込んできます
「老いて猶 かむろの道に汗流る」、 イイ句です。
第3渡渉点を過ぎると、三十三尋の滝が望めました。昔は修験者が水垢離でもしたのだろうか、3段20m程度の規模です。
窓くぐりの手前ではリンドウが多くみられました。他はハクサンフウロが数輪
神室山頂には11時45分到着、晴れてくれないかなあと期待しつつ、12時35分までランチ休憩しました。
4パーティーほど先客が居ました。 ここでハプニングお湯を沸かそうとEPIバーナーを取りだしたら先端が外れ故障していました。(好日山荘で修理依頼中ですが10年以上愛用しましたし、スキーで転んだりした際とかダメージが蓄積したのかもしれません。)
隣の山ガールパーティーにガスごと借りるご厚意でカップラーメン・珈琲をいただけました。
人が少なくなった山頂でセルフタイマーで記念撮影した後は、パノラマコースへ進みました。写真は前神室山から振り返った神室山への稜線です。
栗駒方面の牧歌的な景色です。右奥が秋の宮温泉から登っていく虎毛山です。
パノラマコースは下りにはイイ登山道ですが、登りで利用すると辛いでしょう。第一ピーク、いっぷく平と急坂です。木々の間から垣間見える役内の里の収穫期の水田が綺麗です。
15時50分下山。写真は登山口に続く大鳥居です。
ここから先のダート道が2キロほど続きますがCAROLがよく頑張ってくれました。
役内集落・・・実りの秋ですね!
グレートトラバース田中陽希君を歓迎した獅子舞の公民館もこの近くにありました。
秋の宮温泉、禿(かむろ)岳登山口がある花立峠を抜けて、レンタカー返却の山形駅との中間地点である赤倉温泉いずみ荘に泊まりました。
なかなか凝った里料理で美味しくいただけ、酒も進みました。
過去登った山の中では、登りと下りの趣が異なるという意味では斜里岳を彷彿させました。
マイナーな山でレンタカーでのアクセスとなるところが難ですが、また、再訪したいところです。
それではスライドショーで〆ます。