連続休暇を9月1日から取得し、オリオンツアーの1泊5日破格謝恩セール商品を利用してはるばる屋久島へ遠征しました。2日~4日は民宿(最安値は1泊夕食5800円)を個人で予約、またマツダレンタカーのサマーキャンペーン(免責保証制度加入手数料込)期間中で5日間コンパクトカー(何故かマーチ)を廉価でレンタルできリーゾナブルな旅行を組むことができました。
主目的の宮之浦岳は北上中の台風12号の影響を考慮しは3(土)を選択しました。
2011年9月3日(土)宮之浦岳(淀川登山口ピストン) 雨時々曇り、スタートは強風
淀川登山口(06:50)⇒淀川小屋(07:25)⇒花之江河(08:40)⇒投石岩屋(09:20朝食)⇒宮之浦岳(10:45・11:15)⇒淀川登山口(14:50)
前泊した安房地区の民宿「杉の里」を4時出発、あさひ弁当で朝食・昼食を受け取り淀川登山口を目指します。途中、トイレ利用で屋久杉自然館に立ち寄りますが、観光協会の人達がザワザワしています、「屋久島公園安房線で台風の影響で落石がありシャトルバスが通過できず本日の縄文杉登山の中止決定と明日開通も分からない」と、早起きして宮之浦から来たツアーガイドは「白谷雲水峡で代替できるかなあ、お客さんに相談だなあ」と落胆しています。
淀川登山口は落石地点のはるか先、しばらくするとヤクスギランドに行くのであれば軽は通過できるかもと声が聞こえます。とりあえずマーチも車幅はそれほどないので果敢に現場に行きます。荒川別れの手前、自然館から20分程のポイントです。左の崖が崩れ1m四方の岩が道を防ぎ右のガードレールと確かに軽1台分位のスペースです、ちょうど軽が無事通過し次のワゴンを誘導しています。私も降りて見ますがワゴンは15分程チャレンジして引き返します。単独なので通過した軽のご夫婦に両サイドを前から見てもらえないかお願いするとご快諾、車を進めると通れそうですよと言われホッとします。免責保証も入っているので休暇をとっての再遠征・旅費を考えると多少擦っても止む無しという気になり、2回ほど切り返しOKサイン、右サイドは2cm程まだ余裕で無事通過できました、デミオでどうだったか分かりませんがマーチでよかったと思います。
ドル箱路線なので復路は復旧しているだろうと期待し、荒川別れ、ヤクスギランド、紀元杉を通過し淀川登山口に6時20分着、駐車場はガラガラで登山口の正面に駐車。運転で神経を遣ったせいかすぐ登る気になれず食欲もあまりなくオニギリ一つ、ウイダー・マルチビタミンでコンディションを整えます。50歳代の単独トレラン男性、ご夫婦を見送りのんびり6時50分スタートです。
スタートの階段取付きには「日帰り登山は7時前スタート、山頂からは1時前引き返し」推奨の看板があります。林床に苔が密生し巨木の根が露出したコースの始まりです、木道や階段が整備され淀川小屋に7時25分到着。小屋の中をのぞきましたが左右2段になっていて無人小屋にあまり詳しくないですが綺麗な方かと思います。山頂から下山し出発準備しているパーティーに落石の状況を一応伝えます。小屋からすぐに淀川で鉄橋を渡ります。樹林帯なのであまり強風は気になりません。この日は北風だったのでそう蒸し暑くなく、熱中症を懸念し夏の登山が苦手の私にとってはむしろ助かります。対岸の急な斜面を登り高盤岳からの尾根に取り付きジグザク登ると展望所の入口に到着、展望台は左に入ったところで強風ですが小雨になっていて天気がこれ以上悪くなる気配は感じられませんでした。
ここから小ピークを越えて淀川源流になる小花之江河湿原に出て、整備された木道をさらに進みピークを越えると花之江河の湿原が拡がりました、日帰り軽装登山であり1時間50分と順調なコースタイムです、昭文社の地図屋久島ではここ迄2時間25分となっています、八ヶ岳、北アなどに比べるとややゆったり目というか、テント泊でシュラフ・アルコール等重装備を想定した場合の時間設定で記載している気もしました。展望も期待できないので黒味岳には経由せず、山腹を巻き気味にすすみ投石平を目指しました、手頃な岩屋があったので残りの朝食をとって英気を養い、安房岳、翁岳の鞍部を通過し美しい清流のエリアに到達しました。水場とはっきり分かる管(ホース)が付いた箇所は気付きませんでしたが確かにどこでも飲めそうな感じでした。
ヤクザサの草原斜面をジグザグに登りくりお岳のピークを越えていくと九州最高峰の宮之浦岳に到着、10時45分と4時間弱でなんとか到着しました。晴れてきたら永田岳往復も考えましたがガスであいにく見えず、この日の宿は平内地区とやや遠いこともあり今回は見送りました。あとで聞きましたが2日、3日は波が高く欠航便が相次いだらしくそもそも屋久島上陸すらできなかった人も大勢いたようです、たまに出港はしたものの着岸できず引き返すケースもあるようです。また、早朝の衝撃の落石現場を見た者としてはここに立っているだけでも奇跡のような気がし、普通は頂上でガスっていると残念な気がしますが妙な満足感もあり『岳ポーズ』で記念撮影です。風もやや穏やかになってきたので、山頂下の巨石の間の一品宝珠大権現(いっぽんほうじゅだいごんげん)が祀られる祠にお参りします。なお、この巨石と祠の山頂の様子はピンポイントで環境文化村センターにオブジェとして展示されています。山々には集落の名前が付いていて岳参り山行の信仰があり、ここは文字どおり宮之浦集落の御岳です。しばらく山頂にいると新高塚小屋を目指す単独登山者が登ってきました。お話を聞くと明日は縄文杉に下り白谷雲水峡に抜けるそうです。
11時15分下山開始、ハプニングに負けず登って来るパーティーと数組会いました。途中、黒味岳分岐で迷いましたが展望も期待できず立ち寄らず14時50分下山。迎えに来ていたドライバーに落石の様子を聞くとまだ除去されていないそうで、そこで、誰もいない紀元杉に立ち寄り記念撮影、ガラ空きのヤクスギランドで駐車し売店をブラブラしているとバスが来ました、どうやら復旧したようで難なく帰還できました。
予備日の翌日4日(日)は欠航の影響で人が少なかった定番の縄文杉コースに立ち寄り宮之浦経由でいなか浜泊、5日(月)早朝は仔ガメの孵化・海に向かう様子を眺め、屋久鹿・屋久猿が多い西部林道を経由し宮之浦11時着。充実した5日間に満足で12時の高速船に乗り込みました。
今回は山頂部で展望は恵まれませんでしたが海岸沿いでは天気に恵まれ、手頃な出費で屋久島を満喫でき、名水の恩恵を受けた三岳を飲みながらそれぞれ個性のある民宿のご主人達のお話も楽しくイイ遠征でした。
次回は、屋久島2回目の余裕として気負わず人が多いエリアにあまり立ち寄らず、登山はせいぜい本富(モッチョム)岳、太忠(タチュウ)岳程度にとどめのんびり磯釣でも楽しみに遠征したいと思います。
写真を何点か紹介します。
早朝:衝撃の落石ポイント通過
淀川登山口、駐車・朝食後、スタート
淀川小屋:7時25分到着、左右2段になっていて無人小屋にあまり詳しくないですが綺麗な方かと
花之江河の湿原を過ぎると巨石が登場
10時45分山頂到着、『岳ポーズ』で記念撮影
2日、3日は波が高く欠航便が相次いだらしくそもそも屋久島上陸すらできなかった人も大勢いたようです、たまに出港はしたものの着岸できず引き返すケースもあるようです。また、早朝の衝撃の落石現場を見た者としてはここに立っているだけでも奇跡のような気がし、普通は頂上でガスっていると残念な気がしますが妙な満足感もあり。
山頂下の巨石の間の一品宝珠大権現(いっぽんほうじゅだいごんげん)が祀られる祠にお参り
14時50分下山、土砂降りの登山の代償
紀元杉に立ち寄り記念撮影
2011年9月 屋久島 時計回り周遊
出費内訳① :オリオンツアーのお得な宮之浦民宿かわかみ1泊5日、3点セットで34,500円
羽田⇔鹿児島往復航空券
高速船ロケット 鹿児島本港南⇔屋久島宮之浦港 往復 復路は弁当付
初日9/1 宮之浦港近くの民宿かわかみ 1泊2食付 個室
諸事情で、3の民宿は、かわかみが満室で、私だけ、民宿 宇美河へ変更となった、施設・食事よく快適でラッキーでした。
出費内訳② :その他交通費
連絡バス代 鹿児島空港 ⇔ 鹿児島本港南 1200円×2
高速線ロケット 燃料サーチャージ 1200円×2
屋久島内でのレンタカー代 マツダレンタカー宮之浦港店 (2011年09月01日 14時30分 帰着日時09月05日 11時30分 14,437円)
出費内訳③ :9/2~4の宿泊費 21,200円也
9/1(木)屋久島上陸
南行徳(05:09発)⇒葛西(05:14着 05:21バス)⇒(05:45第1ターミナル)
羽田空港(JAL 06:30) ⇒ 鹿児島空港(08:20)
高速船ロケット 鹿児島本港南 12:20発 屋久島宮之浦 14:10着
宮之浦地区 民宿 かわかみ 基本 1泊 夕朝食付(1泊分)
9/2(金)白谷雲水峡 http://watagonia.com/yakushima/index2.html
安房地区 民宿 杉の里 1泊2食付 6500円
9/3(土)宮之浦岳登山
淀川登山口(40/40)淀川小屋(105/90)花之江河(50/45)投石平(100/90)宮之浦岳
登り4時間55分、下り4時間25分
・屋久島リアルウェーブ http://www.realwave-corp.com
・観光協会 http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/index.htm
民宿 海友 1泊2食付 6300円
9/4(日)登山予備日 縄文杉コースを散策
永田地区 民宿 いなかはま 1泊2食 :8,400円
9/5(月)帰京
・高速船ロケット12:00発 屋久島宮之浦 → 鹿児島本港南 13:50着 復路屋久島弁当付
・空港連絡バス代 鹿児島空港 ⇔ 鹿児島本港南
・鹿児島空港(JAL1878 20:30発)⇒ 羽田空港(22:15)
9/4(日) 縄文杉コースを散策 近くで見ると神々しい