8月はじめ会社山岳部の山行企画です。メンバー総勢9名で槍穂の雄大な姿を眺めながら稜線漫歩として蝶ヶ岳・常念岳へ遠征しました。
一部の写真を掲載、すべての写真はこちらのアルバムに ⇒ PICASAのマイアルバム
8月1日(木) 夜行バス 新宿西口BT(22:30)⇒上高地BT(05:30)
8月2日(金)晴、気温20℃位、風弱し
上高地バスT(5:30)→河童橋(5:50~6:30B)→明神館(7:20)→徳沢園(8:20)→横尾(9:30~55)
→槍見台(10:30)→h1950(11:15)→h2150(12:00~30L)→稜線(14:40)→蝶ヶ岳ヒュッテ(15:30泊)
8月3日(土)晴、気温20℃位、風弱し
蝶ヶ岳ヒュッテ(5:30)→蝶三角点(6:30B)→常念岳(11:20L休憩)→常念小屋(13:30~14:05)→一の沢(19:20)→タクシー・松伯宴
8月4日(日)晴
宿の送迎を受け穂高神社に参拝し、松本 こばやしで反省会、13:02発のスーパーあずさにて帰京
2(金)上高地の早朝の様子です。イイ天気に恵まれました。
今回、カッパを着ることがなく日程はバッチリ、やはり過去の気象データもそうですが8月初めはイイようです。
河童橋の前で朝食をとって、6時半スタートの記念写真。
夜行バスは3列シートで改善はされてましたが、快適な睡眠は得られず横尾までリハビリでのんびりスタートです。
槍穂に向かう人が多い中、分岐から蝶を目指す人は少ないですが登山道は樹林帯で強い日差しを防げ良好でした。帰路、安曇野方面に降りるので一の沢、三股を経由しましたが標高差があり大変で、下りに利用する人の気持ちもよくわかりました。
2時40分、元気に稜線に出ました。槍穂に少し雲がかかっていましたが、心が晴れる気分でした。
夕飯は3組目、18:30スタート。込んでいる中寝床もそこそこのスペースをキープでき、この時期としてはまあまあの待遇だったと思います。
御来光です。今日も天気に恵まれそうでほっとしました。
富士山と南アルプスもよく望めます。
モルゲンローテに輝く槍ヶ岳。 神々しい山容でした。
高山病になったHさんと自重したKさんを連れてKIRINさんが三股に同行することになりました。大変なこともあったようですが、この様子はこちらをクリック⇒ キリンの山小屋
小屋の前で常念岳に向かう本体と 槍をバックに撮影。
周りの景色は最高で快適稜線歩きですが、常念までは登っては降りの繰り返しで累積標高差はかなりあり手ごわいものでした。
しかし、土曜日混雑する中で常念小屋に泊まるわけにはいかず皆さん頑張りました。
南岳から槍へ続く稜線をバックに一枚。
11時20分常念岳到着。充実感があり皆さんいい笑顔です。
最高齢は68歳、この日誕生日のKさん、7月大雪を満喫された女性陣、いいチームワークでした。
下山中、常念小屋の上で雷鳥発見。かなりの確率で私は目撃しているので次第に撮影も長けてきました。
常念小屋で送迎タクシーの時間再設定、ソフトクリームをいただいたりしていると下山開始2時過ぎ、一の沢を目指しましたがやはり標高差もあり難儀し、王滝ベンチと山ノ神の間でヘッドランプを付けました。暗い中最後尾の到着でしたがジャンボタクシーのヘッドランプが見えた時はホッとしました。怪我がなかったことが何よりでした。
この日は下山口一の沢と穂高駅の間の温泉宿「松伯」さんにお世話になりました。遅い到着にもかかわらずお気遣いいただき8時から入浴し8時半宴会スタート。信州サーモン他美味しくいただきました。
山域別に戻る クリック ⇒ 山域別
帰路、恒例ですが松本の蕎麦処「こばやし」で〆ました。
少しハードな行程になったことは反省点としてあげられますが、好天に恵まれ展望が素晴らしく総合的には皆さん満足のいく色々な意味で想い出の一つとして残る山岳部北アルプス山行になったとは思います。
<山行記録 全文>
山岳部恒例の8月の北アルプス山行は槍穂を眺めながらの稜線歩きを満喫すべく蝶ヶ岳・常念岳へ遠征する計画としました。事前のジャンダルムでの打ち合わせのとおり
①8月2日(金)のみ休暇を取れば参加可能、
②往路蝶へのアクセスは負担を考慮し横尾から入山、
③上高地への夜行バスはゆったりした3列シートを確保、
④常念小屋を避けて蝶ヶ岳ヒュッテに宿泊、
⑤復路下山は安曇野側で温泉宿を予約etc、
皆さんの希望・幹事のSさんのご意向を充足した計画を練りサブとして色々と補佐しました。中庸を得た企画だったのでしょうか直前に幹事の友人の飛び入り参加もあり、トータル男性6名・女性3名の賑やかな構成となりました。
○2013年8月1日(木) アルピコ 新宿西口BT(22:30)→上高地BT(05:30)
乗場が今年度より変更となっており新宿西口よりすぐで待合所も充実し便利になっていました。私はアルピコの3列シートバスは初めてで以前は分かりませんが皆さんの感想だと内装・リクライニングが随分立派になったという評価でした。
しかし、短い距離の中トイレ休憩で中央道を小刻みに泊まるので眠りが浅い感じです。車中が騒がしくなり気づくと沢渡到着、さすがアルピコ乗り換えせず直行で上高地に5時20分に到着しました。
○8月2日(金) 晴、気温20℃位、風弱し 横尾経由で蝶ヶ岳ヒュッテへ
上高地バスT(5:30)→河童橋(5:50~6:30B)→明神館(7:20)→徳沢園(8:20)→横尾(9:30~55)→槍見台(10:30)→h1950(11:15)→h2150(12:00~30L)→稜線(14:40)→蝶ヶ岳ヒュッテ(15:30泊)
天気に恵まれたこの日は槍穂を目指す人が多いのでしょう、早朝の上高地は大賑わいでした。河童橋の近くのベンチで朝食をいただき深夜バスの疲れもあるのでゆっくり横尾を目指しました。横尾まで3時間で着いたのでまあまあのパーティーの足並みでした。
横尾で水分補給し稜線までコースタイム3時間20分の登りに入ります。初めて歩くところでしたが樹林帯で強い日差しから守られます。安曇野側登山口に比べると標高も300m程高く登山道も広く良好で何よりほとんど人に合わないところが気に入りました。槍見台で小休止、2150m地点でランチをとり14時40分に稜線に出ました。槍穂に少し雲は掛かっていましたがイイ眺めでした。ヒュッテまで微妙にかかっている槍の穂先の雲がとれないかなあと時折り振り返りながら歩きました。
ヒュッテでは5月から幹事が予約していたとアピールした効果が少々あったのでしょうか3Fの屋根裏部屋に3人で2畳程のスペースの寝床でした。3組目18時半の夕食になったので受付前のテーブルで前泊横尾から先に着いた幹事の友人Sさんも交え、ビール、ワイン、ウィスキーと持参したつまみで酒盛りを始めました。ガラス越しに見ていると18時の夕食の人達が20分近くで食べ終わり、テキパキと無駄なく3組目のプレートが並べられ我々の番です、ハンバーグやカニシューマイのおかずで美味しくいただけました。寝る前には星座観賞、他のパーティーにも頼りにされるほど幹事が星に詳しく夏の大三角形、さそり座、金星とよく見えました。
○8月3日(土) 晴、気温20℃位、風弱し、常念岳を登頂し一の沢に下山
蝶ヶ岳ヒュッテ(5:30)→蝶三角点(6:30B)→常念岳(11:20L休憩)→常念小屋(13:30~14:05)→一の沢(19:20)→タクシー・松伯宴
4時起床、ヒュッテ前に5時集合としていましたが、隣がモゾモゾし3時50分に目覚めます。室内トイレが3つしかなく混むと分かっていたので先にいき、荷物、皆さんの朝食弁当を持ち、ヒュッテ前のベンチに4時15分にはスタンバイOKで先着しました。十数年前小屋デビューした頃に比べるとパッキングも準備も早くなりました。日の出を鑑賞し、南アルプス・富士山、八ヶ岳、乗鞍・御嶽と視界良好で、モルゲンローテに輝く穂高・槍ヶ岳も望め満足の光景です。
しかし、体調を崩したメンバーも出て、幹事のSさん、キリンさんらと相談します。対応は色々考えられましたがキリンさんがサポートにまわり、治療・体調回復後三股を目指し下山、私は引き続き本隊のサブとして常念を目指し5時半に出発しました。
スタートは少し肌寒くダウンジャケットを着て歩きましたが、朝食をとった蝶三角点からはTシャツで十分でした。ここまでは快適な稜線歩きでしたが常念までの稜線は登っては降りの繰り返しで累積標高差はかなりありました。正面に槍から南岳への稜線が見えますがこちらはほぼ3,000mをキープしたなだらかな山容で、数年前歩いた時は疲れた印象はありませんでしたが、この常念へ続く稜線は起伏に富み堪えました。
そうはいっても8月最初の土曜日で混雑する中、一畳に二人のスペースと噂される常念小屋に泊まるわけにはいかず皆さん頑張りました。常念岳の一つ手前のピークではうまく巻き道を見つけ体力を温存し11時20分に常念岳に到着しました。頂上は狭いのですぐ下の岩場でランチとします。どこかの高校のOB会でしょうか山頂で野太い声で校歌を大合唱するパーティーもいました。記念撮影を済ませ小屋を目指しますがガスがかかってなかなか見えず登って来る人も多く道もせまく、途中Sさんが転びヒヤリとする場面もありましたが無事でした、ハイマツの下から雷鳥が顔を出し和ませてくれます。
高山植物も多くイイ写真をとれましたが少し下山時間が気になりつつの1時半の小屋到着でした。途中話した人に常念小屋のソフトクリーム(400円)はお薦めと言われたので時間が気になりつついただいていると、見ていると皆さん欲しくなるのかつられて買う人も多く出発は2時5分、コースタイムは3時間10分、一の沢ヒエ平への送迎タクシーを6時に変更しました。下りはパーティーの様子を見てペースもゆっくり休憩も多くとり、結果、王滝ベンチと山ノ神の間でヘッドランプも付け7時過ぎに到着、ジャンボタクシーのヘッドライトが見えた時はホッとしました。Sさん(68歳)も初めての北アルプスしかも縦走で頑張られたと思います。皆さん怪我がなかったことが何よりでした。
この日は下山口一の沢と穂高駅の間の温泉宿「松伯」を予約していました。5月ネット検索しているとき良さそうな直感めいたものがありました。三股から先に着いて回復していた湯上がりの3人・大女将のお出迎えを受け遅い到着にもかかわらず気遣いいただき8時から入浴・8時半宴会スタート、信州サーモン他ご馳走を美味しくいただき盛り上がりました。皆さんお疲れで酒量が減るかと思いましたが、ビール・日本酒と次々と空きいつもどおりのペースでした。
翌日は穂高神社に参拝、夏祭りで大勢の人が出て賑わっていました。日差しが少し柔らかくなっていたのでイイお祭り日和でした。波乱の山行で結束力が固くなったのでしょうか全員参加で恒例の松本駅の蕎麦処「こばやし」で反省会を行いました。
まとめとして少しハードな行程になったことは反省点としてあげられますが、好天に恵まれ展望が素晴らしく総合的には皆さん満足のいく色々な意味で想い出の一つとして残る山岳部北アルプス山行になったとは思います。