8月は所属している山岳部の企画当番です。計画にあたり日程・山域等悩みましたが、25(月)のみ休暇取得すればOKで、北アルプス高峰の中でも比較的容易な大日三山を落差350mの称名滝etc観光も織り交ぜ、縦走が初めての方も参加しやすい入門編計画を組んでみました。
2日目が永いのでレベルBとしましたが、私も含め最終男女4名づつ計8人のパーティー編成となりました。
一部の写真を掲載、すべての写真はこちらに ⇒ アルバム
◎コース 称名滝登山口 ⇒ 大日三山 ⇒ 室堂
初日快晴、2日目は時折り強い雨に降られましたが概ね曇り(ガス)の中を花・雷鳥を愛でのんびり!
23日(土) (東京より)夜行バス富山駅6時到着 ⇒ 称名滝 ⇒ 登山口(09:10)⇒大日平山荘(12:30)
24日(日) 大日平山荘(05:05)⇒大日岳(09:10)⇒大日小屋休憩⇒奥大日岳(12:50)⇒雷鳥鳥荘(16:15)
25日(月) 雷鳥荘 ⇒ 室堂 ⇒ アルペンルート扇沢 ⇒ 松本 ⇒ 帰京
23(土)夜行バスで富山駅6時到着。8人なので称名の滝駐車場までジャンボタクシーを利用(17,700円)しました。
公共利用『電鉄富山07:03発⇒立山08:17着、立山からバス09:00発⇒滝09:15着 計13,600円』に比べ、アクセスが格段によく好評でした。
この恩恵で、富山駅名物の美味しいおにぎりを購入でき皆さんご満悦、車中楽しい朝食をとれました。
駐車場から登っていくと、右側のハンノキ滝が正面に見え、これが称名滝かと思っていましたが、左側が本物です。
落差350m、豪快なしぶきを上げて綺麗な虹も見せてくれました。予報が外れ、快晴でマイナスイオンに癒されました。
大日平への登山口は少し駐車場に戻ったところで、はじめは急登がつづきます。タクシー利用効果で9時10分スタート。
8月初めの豪雨で倒れた猿が馬場下、栃の木の巨根です。直径1m以上あります。しばらく道を塞いでいたそうですが、チェーンソー(?)で切断されおり、通行に支障はありませんでした。
落石防止の工事中、荷揚げ用のケーブルカーが張り巡っていました。
大日平では木道の修復中、色んな人の恩恵で登山を楽しめると感じた山行でした。
牛首を過ぎ、大日平の木道に入るとなだらかな道で、風光明美な景色になってきました。左に明日目指す大日岳稜線の大日小屋、右には大きな薬師岳が望めました。
写真前方は、立山から屏風のように続く稜線、富士の折立~大汝あたりだと思います。
大日平小屋には早々12時半に到着、四代目(赤ちゃん)も大きな泣き声で歓迎!
男女4名づつ6畳個室を提供いただき、快適な寝床確保な上に、到着順に入浴・温水シャワーを利用可能。
大きなパラソル付きテラスデッキで生ビールで乾杯・談笑。
ハードな夏の山行スタイルもイイですが、時折り、こういう大人の休日リラックス山行も計画していきたいものです。
山荘の裏からは、不動滝が望めます。位置関係ですが、渓谷が称名廊下、滝の上の対岸が室堂へと続く立山高原バス道路、弥陀ヶ原ホテル周辺です。
夕食後、星を眺めているとランプを提供いただきました。
7時頃ポツポツと見える程度でしたが、男性陣が早々と爆睡した8時頃(?)、女性陣が再びテラスに出ると綺麗な一面の星空だったそうです。
2日目は、大日岳の稜線へ出たところで雨に降られ、休憩を多く取りながら7時間半程度のコースタイムを『大日平山荘(05:05)⇒大日岳(09:10)⇒大日小屋休憩⇒奥大日岳(12:50)⇒雷鳥鳥荘(16:15)』とゆっくり歩きました。
6時20分、水場に出たところで朝食です。昨日は星空、この時点では晴天を期待していました。
この日も、トップはKIRINさんにお任せしました。
KIRINさんブログへリンク ⇒ 2014.08.23大日三山
9時10分到着、気分は上々ですね!
山頂には岩と岩の隙間(祠)に大日如来の像がありました、やはり立山一帯は信仰の山々ですね!
ここから大日小屋へ降りて行く途中、強い雨に打たれ、小屋にエスケープし、暖をとるため30分弱の珈琲(ココア)ブレイクとしました。
ハクサンイチゲは奥大日岳下に群落がありました。白山に由来するフウロ、シャジン、チドリはよく見てきましたが、イチゲは久々に群落を見た気がします。
12時50分到着。
8名のうち偶然(笑)後列5名が、2010年8月剱岳山行の参加メンバーで、剱と久々御対面できれば理想でしたが残念ながら濃い霧でしたた。
この時間帯なら来る人も少ないでしょうから、ここでランチタイムとしました。
皆さんの念が通じたのか、霧が晴れてきました。
あと少しで剱山頂が望めましたが・・・残念
また、来なさいということでしょう(笑)
雷鳥沢キャンプ場、立山も屏風のように綺麗に望めます。
今回は、ここから最後に長い石段を登ったところにある雷鳥荘で個室を予約しました。
25日(月) 雷鳥荘 ⇒ 室堂 ⇒ アルペンルート扇沢 ⇒ 松本(あずさ24号15:19) ⇒ 帰京
早朝、小雨、立山もガスに隠れてしまいました。
信濃大町までジャンボタクシーで移動しましたが、松本駅までの電車接続が悪く、駅員さんお勧めのお店「こばやし」で急遽〆の宴を開催。松本のこばやしとも親戚?、関係があるそうです。
場所的に、平日は地元の方を中心でしょうから、馬刺し等なくつまみは松本店が充実していますが、何より早々と酒が飲めて、蕎麦も美味しく、イイ機転だったと思います。
稜線に出ると小雨となりカッパを着ました。大日岳までは15分程度ですが、右側には雪渓がまだ残っており、途中にチングルマの群落もありました。
もうワタスゲになっている株もあり、この時期ならでの移ろいが感じられました。
8月後半なので、高山植物はあまり、特にピンクは期待できないと思っていましたが、名前がわかるだけでも30種程度ありました。
写真は、エゾシオガマとハクサンフウロです。
七福園を過ぎたころからは、雨もやみ、綺麗な花々を愛でる余裕が皆さんでてきて、写真タイムも多く、のんびりペースに拍車がかかりました。
キヌガササソウ ・・・・・ 渋い色合いですね!
すれ違った人の多くは、始発バスで室堂に上がり称名の滝に一気に下るというパーティーでした。
新室堂乗越(のっこし)を目指す途中、雷鳥発見。
目元を見る限り雌っぽいですね。草むらの中にいる雛を守っているのでしょうか? 四方を警戒していました。
ゴールも間近あと少し、背後に雷鳥沢が見えてきました。
温泉で癒された後はお待ちかねのビールで乾杯!
皆さん、長旅お疲れ様でした、イイ笑顔です。
黒部ダムでは雨もやみ、放水見学、ソフトクリーム ゆっくりしました。遠くに白馬岳も望めました
<今回の総括>
長々と文章綴ってしまいましたが・・・・纏めると今回も「思い出に残るイイ山行」でした。
今回、富山側から初めて歩いて、大日岳を登り、剱・立山を遠望し、黒部湖経由で帰京、立山・アルペンルート全景が体でもって理解できたような気がします。
皆さま、長旅お疲れさまでした。
サイト移動 クリック ⇒ ④山岳部