「対症療法ではなく根治治療」
41歳2017年5月7日
41歳2017年5月7日
まず、分かりやすいように治療内容と症状の経過を表にまとめました。また、松本漢方クリニックHP右下にある「Naokiさんの松本理論解説」は本当にわかりやすくまとめてあったのでとても助かりました。ありがとうございました。思い出しながらの手記なので多少内容が違うこともありますが、概ね合っていると思います。
私が花粉症を発症したのは、2008年頃でした。両親も花粉症で、特に母親はひどく20年来の患者で、いわゆる普通の医者に処方してもらったステロイド系の薬を服用していました。しかし、常にティッシュが離せないほどでした。そのようなこともあり、遺伝的な影響だろうと軽く考えており、市販の「1日2回でよく効く」といった謳い文句の鼻炎薬を服用する程度でした。
しかし、朝、出勤前に服用しても仕事中、しかも午前中に効果が切れることがよくあり、症状を抑えたいがために休憩中にさらに服用する事もしばしばありました。だからと言って症状が治まることは少なかったです。松本漢方クリニックの存在を知ったのは今から3年前の2014年7月です。たまたまネット上で知りました。元々、漢方について猜疑心が無かったので抵抗はありませんでした。これは大きな点だったと思うのですが、決して知識があったわけでもないし漢方治療をしたこともありませんでした。それでも「花粉症は治る!」ということ、治った方がいるということが愛知からわざわざ大阪まで行こうと思わせました。しかも「対症療法」ではなく「根治治療」だということ(と、私は理解しています)。この点が最大の理由かもしれません。
タイミング良く1ヵ月後の2014年8月、大阪に行く予定があったので予約して高槻へ。HPでの「予習」のおかげか、そこまでギャップは感じませんでした。むしろ「花粉症が治る!」といった期待の方が大きかった記憶があります。私の名が呼ばれ、期待と不安と一緒に診察室へ。しかし「症状が出たら来てや~」と30秒ほどで診察終了。気を取り直してその約半年後、再度松本漢方クリニックへ。たまたま松本院長ではなく副医院長の診察だったので、仕事や家事などあるので煮出す時間の確保が難しいと伝え、細粒状の漢方を処方してもらいました。ですが、今から考えるとこの判断は間違いでした。時間、費用、手間といったいわゆる費用対効果、それにも増して「治す」という点からも煎じ薬にするべきでした。期待しつつ初年度の治療開始。細粒漢方での治療では、私はほとんど症状の改善を感じることができず治療初年度は終了。
2年目の治療。2年目から煎じ薬に変えてもらい、リバウンド歓迎状態で「今年は症状がひどくなってくれ!」と強く願っていたことをはっきりと覚えています。出勤前に朝の分を飲み、200cc容量の保温効果のある水筒でお昼分を会社で服用し、帰宅後の夜に3度目の漢方を飲んでいました。中1日で漢方を煎じるのは、最初は面倒でしたが、数日経つとむしろ「早く治したい!」「昨年分を取り戻したい!」という気持ちが強く、苦ではなくなりました。それに漢方を飲むと、鼻水が治まるのがはっきりとわかり、市販薬と違い眠気もありませんでした。ですが、実質初年度だったので症状自体は多少改善されましたが、特筆するほどではありませんでした。
3年目の治療。2年目同様1日3回処方量を服用。前年の治療が効いたのか、比較的改善されているのを感じました。会社でも花粉症の方が当然いるのですが、その人たちに症状が出ていても、私には症状が出てない日が訪れるようにもなりました。とはいえ、症状はまだまだ出ていました。ひどい日は相変わらずひどく、お昼分の漢方を少し早めに飲むこともありました。しかし、漢方を服用すると鼻水が治まる感覚があり、「漢方が効いている」と素直に感じました。
4年目(今年)の治療。前年の改善傾向もあり、また、「症状が出たら来てや~」の言葉から症状が出るまで漢方の服用を待ってみました。3月初旬、前年より少し遅めのシーズン最初の漢方処方。症状は出ていませんがいつ発症してもいいように出してもらいました。3月22日に今シーズン初めて花粉症と思われるくしゃみ、鼻水が出たので翌日の23日から服用開始。開始とは言っても服用は1日2回程度。様子をみながら1回の量も少な目の時もありました。だからと言って症状がひどいわけではなく、ほとんどティッシュも使わず例年になく平和な春を過ごしています。
2、3年目は2月中旬から5月末まで2週間ごとにきっちり処方してもらっていた漢方ですが、今年はまだ2回目。その2回目も残りそうです。今年もまだしばらくシーズンが続くので気が抜けませんが、かなりの部分で改善されているのは確実です。
来年、完治出来るかどうかはわかりませんが、慢心することなく治療を続けていきたいです。
2008年
薬:なし
摂取用量:摂取せず
鼻水:多少出る
鼻詰まり:あまり気にならない
くしゃみ:たまに出る
眼の痒み:少し涙が出る
備考・所感:花粉症?と思う程度
2009年
薬:市販鼻炎薬
摂取用量:症状が気になる時のみ
鼻水:多少出る
鼻詰まり:あまり気にならない
くしゃみ:たまに出る
眼の痒み:少し涙が出る
備考・所感:花粉症?と思う程度
2010年
薬:市販鼻炎薬
摂取用量:規定通り1日2回
鼻水:ティッシュが必要
鼻詰まり:多少気にする程度
くしゃみ:よく出る、連発すること
眼の痒み:だいぶ痒く、涙も多い
備考・所感:花粉症だと認識も
2011年
薬:市販の鼻炎薬
摂取用量:1日2回では効かず、1日3~4回
鼻水:ダラダラと垂れるほど
鼻詰まり:薬効が切れると必ず詰まる
くしゃみ:よく出る、連発
眼の痒み:とても痒く、涙もよく出る
備考・所感:市販薬の効きが悪くなる
2012年
薬:市販の鼻炎薬
摂取用量:1日2回では効かず、1日3~4回
鼻水:ダラダラと垂れるほど
鼻詰まり:薬効が切れると必ず詰まる
くしゃみ:よく出る、連発
眼の痒み:とても痒く、涙もよく出る
備考・所感:市販薬の効きが悪い
2013年
薬:市販の鼻炎薬
摂取用量:1日2回では効かず、1日3~4回
鼻水:ダラダラと垂れるほど
鼻詰まり:薬がなかなか効かなくなる
くしゃみ:よく出る、連発
眼の痒み:とても痒く、涙もよく出る
備考・所感:とにかく辛かった
≪松本漢方クリニック受診≫
2014年
薬:細粒漢方
摂取用量:指示通りの量を1日3回
鼻水:ダラダラと垂れる。前年とほとんど変わらない
鼻詰まり:前年と変わらず。垂れるか詰まるかのどちらか
くしゃみ:市販の薬の時と同じ程度
眼の痒み :市販の薬の時と同じ程度
備考・所感:煎じ薬ではないせいか、効果を感じなかった。時間の都合上、煎じ薬を自分から避けた。
2015年
薬:漢方煎じ薬
摂取用量:指示通りの量を1日3回
鼻水:ダラダラ垂れる日が少し減る
鼻詰まり:多少改善するが、症状はひどい
くしゃみ:多少改善するが、症状はひどい
眼の痒み :多少改善するが、症状はひどい
備考・所感:煎じ薬を本格的に開始。細粒と違い、効果を実感。摂取後鼻水が治まるのがよくわかった。
2016年
薬:漢方煎じ薬
摂取用量:指示通りの量を1日3回
鼻水:シーズンで3日ほどひどかった
鼻詰まり:シーズンで3日ほどひどかった
くしゃみ:シーズンで3日ほどひどかった
眼の痒み :多少涙が出るが、痒みなし
備考・所感:かなり改善されたのか、穏やかな日が多い。しかし、ひどい日は本当にひどい。
2017年
薬:漢方煎じ薬
摂取用量:症状が緩和してきたので、症状を診ながら処方量の1/2~1/4。
鼻水:多少出るが日数は少なく数日
鼻詰まり:ほとんど詰まらない
くしゃみ:多少出る。3回連続で出ると「今日はひどいね」と妻にいわれる程度。
眼の痒み :涙もほとんど出ず、痒みもなし
備考・所感:例年よりも摂取開始が遅め(3/23)から。前年まで2週間分×7回程度の処方が本年は2週間分×2回。それでも1週間分は余りそう
※2014~2016年は2月中旬から5月下旬まで漢方を摂取