「安易な考えで死にそうになった私(喘息手記)」

62歳2015年12月16日

私は大阪府堺市に生まれで岐阜県へ来て30年になります。私が20歳の頃、父は急に喘息になり、1年半病院で苦しみステロイドを投薬された挙句、50歳で亡くなりました。当時の医者もステロイド以外に何もほどこすこともなく、お手上げでした。わたしは父の姿を見ていて喘息だけには罹りたくないと思っていましたが、50歳を過ぎてから喘息に罹ってしまいました。

近所の医者へ行くと、吸入剤などのステロイドを処方されましたが、父の事を思い出し、なんとかステロイドを使わずに食事療法や漢方で治したいと思い、色々やってみました。しかし効果がなく、結局、食事療法をしながら近所の医院で処方されたアドエア(ステロイド吸入剤)を使っていました。最初のうちは、ステロイド剤が効いていましたが、数年経つと効かなくなり、インターネットで「何か別の治療法はないか」と探していたところ、“ステロイドを使わない松本漢方クリニック”を見つけました。そして、歩くと息が上がってハァハァと苦しい状態でしたが、なんとか岐阜から高槻までたどり着き、受診することができました。

松本漢方クリニックでは今までの医院とは違う血液検査をされ、ヘルペスのお薬と漢方煎剤を処方されました。(※後日、結果を聞くと、思いがけず水痘ヘルペスの値が高いことがわかりました。)処方されたお薬を飲み続けると、徐々に体も呼吸も楽になりました。

ところが、私は楽になったのを良い事に、それまでの呼吸のつらさも忘れて、苦い漢方煎剤を飲む事をやめてしまったのです。そして、風邪をきっかけに喘息をぶり返し、再び呼吸が苦しくなってしまいました。本当に浅はかな考えでした。近所の医者や薬剤師に「アドエアは副作用がないから、毎日吸入すると発作が出なくなる。喘息は一生治らないから一生続けるように」と言われ、半信半疑ながら通院していました。(松本先生の理論を全然理解できていませんでした。)

2013年の年末に風邪から喘息のひどい発作が起こり、アドエアにホクナリンテープ、メプチン吸入をしても呼吸が困難で、体がくずれていきそうになりました。病院に駆け込むとまたステロイドだから、また松本先生にかかりたいと思いましたが、とても辛くて、「とてもじゃないが高槻までは行けない」と思い、隣町の病院にいるという漢方医を受診しました。そこではツムラの漢方エキス剤とアドエアを処方されました。しかし、日を追うごとに体を動かすと呼吸が苦しくなり、食欲もなく痩せて、日常生活にも支障が出てきました。しかし、その漢方医にはどうすることもできず、私は死にそうになりました。

私は、「このままでは現在勤務している仕事も、独居老人の見守りをする民生委員の仕事も全部辞めないといけなくなる。迷惑をかけてしまう」と考えました。そんな時、松本漢方クリニックの漢方煎剤が残っていたことを思い出し、さっそく煎じて飲んでみました。すると1回分を飲んだだけで体がスーと軽くなり、呼吸も楽になって動けるようになりました。不思議なくらい、早く効果がでました。

そこで、途中で通院するのをやめてしまって叱られるのを覚悟で松本先生に電話しました。すると、先生はとても優しく薬を送って頂く事ができました。とても、嬉しかったです。そして、送っていただいた薬を服用するたびに呼吸困難が目に見えるように回復していき、2014年3月にはそれまでアドエアを1日2回使用していたところ1日1回でいけるようになりました。(※夜になると少し息苦しく0回にすることはできません。)

先生、安易な考えで漢方煎剤を飲まなくなった事をお許しください。この漢方煎剤は先生がご苦労して研究されたどこにもないすばらしいお薬です。ステロイドを使わず呼吸が楽になるなんて夢のようなお薬です。おかげさまで、現在でも、仕事や民生委員を辞めないで自分自身を生かしていくことができています。今まで先生に甘えていた事を痛感するとともに、心から先生に感謝申し上げます。先生のお薬と自分の免疫力を信じて喘息が完治するまでがんばりますので、先生よろしくお願い致します。

今度こそ自然後天的免疫寛容を起こして、IgEの数値も低くなり、先生から「もう、こなくていいよ」と言っていただける時まで、お世話になりたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します。

(毎年、花粉症で悩んでいましたが、2014年も2015年も花粉症に罹りませんでした。嬉しいです。)