「アトピー 尋常性乾癬手記」

35歳男性2006年10月28日

私が乾癬になり始めたのは、今思えば3年前くらいからです。

はじめは、左足のすねの辺りに小さな赤い湿疹みたいのが出来て、最初はぜんぜん気にしていませんでした、それから1ケ月くらいしてもその赤い湿疹は消えず、ちょっと変だなと思い皮膚科に行きました。

今では何の薬かわかりませんが、塗り薬をもらい様子を見ました、1週間ほどしても、その小さな赤い湿疹は消えず、そのうち薬も面倒になり、痛みもかゆみもなく、さほど気にもしていなかったので、塗るのをやめました。

自分でも、それが大きくもならないし、まあ、何かのあざか何かかと思ってそのまま放っておきました。

それから、半年くらいで気がついてみると、それが倍くらいになっていました、(倍といっても10円玉くらい)やはり変だと思い、皮膚科に行っても前と同じで又、同じ薬を出され、様子を見ましょうと言われました。自分でも何の病気かわからないのに、同じ薬を塗るのは嫌だったので、塗りませんでした。

その頃から仕事も忙しくなり、病院にも行かなくなりました。

それから又、半年近く過ぎ、少し気になりつつも、その正体不明の赤い湿疹が、今度は、その横あたりに、小さい赤い湿疹が赤ん坊みたく、2つ生まれていました。少し痒みがあったのを覚えています。

次は、ほかの病院に行きましたが、そこでも何もわからず、そんな感じで違う病院を、あちこち回り、やっと乾癬という病名が医者のロから聞けるのにだいぶ時間がかかりました。

その頃にはもう、肘と頭に少し出始めていました。それからは、その乾癬という病気について、自分なりにいろいろ調べました。そして、乾癬を専門にしているという、某大学病院の先生、の所にも行って見てもらいました。しかし出てきた薬は、やはりステロイド、その頃はステロイドが副作用のある薬だとはあまり気にせず、一生懸命塗り続けました。

見た目は、多少良くなった様にまでは行くのですが、完治まではせず、

医者には、この病気は、一生治らない病気ですが、がんばって行きましょうと言われ、かなリブルーな気持ちになりました。自分でも整理してよく考えてみました。治らない病気である、だんだん乾癬が増えている、塗り薬(ステロイド)の量も増える、そして、たぶん、薬の強さも強いものになるであろう、そうなると副作用の心配がある、死に至る病気なら副作用のリスクも仕方ないけれど、乾癬はそうではない。そこで、ほかに何かないかと、いろいろ探しました、食事療法、温泉療法、漢方も、そんな時私の妻の友人で、本人は、ひどいアレルギー、子供がひどいアトピー、という人が、大阪の漢方の医者に行き、治った、というのを聞いてきました。そして、すぐにインターネットで調べました、それが松本漢方クリニックでした。

そこに書かれていた松本先生の考えや、患者さんの手記を読んで、目の前に一筋の希望の光が見えたように思えました。この松本先生に診てもらいたい、そう思いました。そして、仕事の休みを利用し、平成18年5月、東京から松本漢方クリニックに行き、松本先生に会いました「絶対に治したるからな。」と、少し強めに先生が、握手をしたとき私は、どれだけの勇気をもらいそして、安心した事か今も忘れることが出来ません。早速、東京に戻り、慣れない漢方生活が始まりました。最初の3ヶ月は、先生が言われたとおり、全身のあらゆる所に乾癬の症状が広がり、痒みも時折強く、日に日に悪くなるようで不安が募りました。実際、夜遅く仕事から帰って、煎じ薬を飲み、食事をし、その後お風呂に1時間つかり、赤い塗り薬を患部にすり込む、すべて終わった頃には、夜中の3時過ぎ、なんてことがほとんどです。この生活は、体力的にも精神的にもかなりきついものです。まして、半年たった今も乾癬の症状は、広がっています、でも、私はあきらめずに続けていこうと思います、あの松本先生の言葉を信じて。

先生、これからもよろしくお願い致します。