「メニエール氏病・不眠症」
70歳女性
70歳女性
八年前のことです。突然手の親指の関節が痛み出して、その痛みがなかなか去らぬことから、リュウマチではないかと心配になりました。かつて私の義父がリュウマチを病み、その苦しみを見ているだけに不安が不安を生み、ついに不眠症に陥ってしまいました。そこで松坂の医院で診察を受け、精神安定剤を頂き服用することになりました。安定剤を服用するとよく眠れますが、止めると眠れない。このような日々を重ねていくうちに、このまま安定剤に頼っていると、一生薬がないと眠れない身体になってしまうのではと、不安になってきました。
薬の習慣性や薬害を恐れる私は、薬に頼らずに、不眠を克服する方法はないかと模索しました。そうした中で催眠療法が有効ではないかと思い、催眠療法を受けることになりました。五~六回におよぶ相談と治療を受けましたが、確かに治療時は眠気がさしますが、家に帰ると全く効力がなく、夜のくるのが恐ろしく感じる毎日でした。
ある時、私が師事をしている大阪の書家の先生に私の苦しみを話しましたところ、師も不眠とアトピーで苦しまれ、松本先生に治して頂いたとの事をお聞きしました。そこで早速師のご紹介により、松坂より松本仁幸先生をお訪ねしました。検査や診察を受け「絶対に治してあげます。」と力強いお言葉と共に、握手をして頂きました。藁をもつかみたい思いでしたので、「治してあげます。」というお言葉に、大変勇気づけられました。しかしその反面「少々調子がよすぎるのでは・・・果たして本当かしら。」という疑念も、心の片隅にありました。しかし不眠を治すのはこの道しかないと心に決め、頂いた漢方薬を毎日煎じて飲んでいくうちに、きわめて緩やかではありますが不眠が薄れていき、あれほど困っていた不眠症状がほとんど気にならなくなりました。そこで徐々に薬を減らしていき、一年半くらいで、ついに薬から開放されることができました。
その後二年程して、今度は不眠症状とは異なるめまい現象に、悩まされることになりました。朝の目覚めにめまいがして起きられなくなり、しかも吐気が伴う症状が時々起こるようになりました。そのため地元の医院で診察を受け薬を頂きましたが、今度も薬を服用するとその時は症状がおさまるのですが、止めると又同じ状態の繰り返しが続いたのです。
私はこれにたまらなくなり、再び松本先生を訪ね、煎じ薬と粉薬を頂きました。以来三年間、今日まで根気よく薬を煎じて、毎日服用し続けてまいりました。漢方薬を服用してからは、めまいの回数も減り、めまいが起きてもその症状は大変軽くなり、今では、せいぜい一年に一・二回程度しか起こらなくなりました。漢方薬は副作用もなく、習慣性もない上に、ボケ防止にもなるとの事ですので、今でも薄めた薬をお茶代わりに、毎日頂いております。
おかげ様で漢方薬を服用するようになってから、いつも体調がよく、身体全体に活力がみなぎるようになってきました。古希を迎えましたが、心身両面の活力が増してきて、全く疲れ知らずで、趣味を広げ毎日多忙で、しかも充実した日々を過ごしております。やはり先生を信頼し、根気よく薬を煎じ、長年毎日飲み続けるという、先生への信頼と継続の成果が、表れているのだと確信しております。
最後に松本漢方クリニックの益々のご繁栄を、心よりお祈り申し上げます。