「膠原病 SLE手記」

匿名希望28歳2012年11月9日

膠原病(皮膚エリトマトーデス)としましたが、皮膚以外の体の症状もかなり多くありました。松本漢方クリニックに通い始めて顔の湿疹だけでは無く、全身のあらゆる症状も、すっかり治ったと言っても良い状態になっています。

そして、体調や湿疹が治ったというだけでは無く、考え方などもこの一年半以上の間に大きく変化しました。病気はやはりストレスが大きく関わってくるということを身にしみて感じています。ストレスは誰にでもあることですが、それにどう対処するかということについて、自分は変わらなければならないと思い、変われるよう努力しました。努力と言っても、

実は逆で肩の力を抜くほうに行っただけなので、とても楽になりました。

そして、医療に対する考え方については180度変わりました。私はストレスの他にも、ステロイドやピルといったホルモン剤もきっかけでどんどん悪い方向に行きました。ホルモン剤がなぜ悪いのか、松本先生はいつもおっしゃっていますが、その通りで、私はこのホルモン剤を使用したために体調を崩したりしました。ピルもそうです。インターネットではピルの良さばかり書かれていますが、本当に自分の体を大切にしたいのであれば、ピルという選択肢はおのずと消えるはずです。

そして、この医療について考えることに関して私が最も救われたのは、

私の育児に対する姿勢を変えてくれたことです。松本先生はいつも免疫が頑張っているから病気が治るとおっしゃいます。私はかつて子供が熱を出せばハラハラして解熱剤を、下痢をすれば下痢止めを、咳をすれば咳止め、と言った風に何でもかんでも薬に頼っていましたし、逆に非常に頼りない母親をしていました。けれども、子供には免疫力があるのだから大丈夫なのだと、松本先生のおっしゃることを聞いて理解し、噛み砕き、飲み込めるようになると日常でそう思えるようになり、そう対処できるようになりました。私は、松本先生から自分自身の病気を治す大きな手助けをしてくださったことも心から感謝していますが、私が母親としておおらかに子供と接することが出来るようなことを教えて下さったことも、本当に感謝をしています。

私は現在28歳、子供が二人います。

私の症状は私が中学生の頃から始まりました。

まずは赤ら顔になったことから始まり、何となく体がだるい状態がその後ずっと続き、喘息のような咳が出るようになりました。お風呂上りに身体中に蚊に噛まれたような湿疹が出たり(痒みがありましたがしばらく経つと自然と消えました)、何か変な病気にかかったのではないかと一人悩みました。

体のだるさが酷くなったのは大学生の頃で、体のだるさのせいで周りと同じように物事をこなせないことで自分を責めたりするうちに、精神的にも参ってしまい、一年休学しました。

最も倦怠感が酷かったのは、妊娠中と産後でした。日常生活ができなくなりました。周りと比較することで自分を責めるようになりました。

どんどん症状は悪化していく一方で、胃炎も激しくなっていき、胃カメラを飲むと胃に赤いブツブツが大量に出来ていました。そして、授乳が終わり、妊娠してからおさまっていた赤ら顔が少しずつ出てくるようなりました。そして、ストレスもあったのかもしれませんが、色々と大変なことが一段落してほっと一息ついた時、今から約二年ほど前、最も酷い湿疹が出ました。溶岩のような湿疹で外には出て歩けなくなりました。

そして市立病院に行きましたが、ネリゾナというステロイド薬を塗るしか無く、体のだるさも最も酷い状態で、この先どうなるんだろうという不安にひきずられ、けれども絶対に治さなければならないと強く思うようになり、市立病院に通うことはやめました。直感で漢方なら治せる可能性があるかもしれないと思いインターネットで検索をすると、私の住む京都のすぐ隣りに松本漢方クリニックがあったのです。

治療を始めてからは、松本漢方クリニックですべての患者さんが経験されていることと思いますが、まずはアトピーが出ました。そして、喘息も出ました。

どちらも今まで生きてきて最も大変なものでした。実家が近くだったので、煎じ薬を母親に作ってもらったり、夕飯を食べさせてもらったり、

助けてくれる人がいなければ、生活は成り立たなかっただろうと思います。ヘルペスは今も少し残っていますが、少しずつ少しずつマシになってきているように思います。まだ数値は高いですが、ゆっくり焦らずの姿勢でいます。お灸は毎日しています。

治療に関して、辛い時期もありました。けれども、精神的にも物質的にも経済的にも支えてくれる人がたくさんいたことで私はここまで治すことが出来たと思っています。治したいという強い意志も大切ではありますが、きっと私はそれだけでは今に至ることは出来ないと思っています。

周囲に迷惑をかけたり、泣き言を聞いてもらったり、まだ幼い子供からは毎日励ましてもらったり・・・私が病気になり、当たり前のことなのに忘れていたことを思い出させてくれたことがたくさんありました。

いつも私は自信が無く、不安で心の中が支配されていましたが、

病気になったことでその原因は何であるかが認識出来、心の持ちようも変わりました。そしてこれからの人生、どう過ごすかをとても楽しみにしています。これまでは、体のだるさに振り回されて、一日がはじまると思えば虚しくなり、一日が終わる時には力尽き、夜も眠れずにゆっくり休むことも出来なかったのです。それが松本漢方クリニックに通ってここまで良くなって、まるで新たな人生をあたえられたような感じがします。きっとこれは他の患者さんも感じていらっしゃることと思います。

最後に、私は松本漢方クリニックに通い始めてから生活に関することなどで物質的に変化したことを書き記します。

髪を染めることはやめました。洗剤は歯磨き粉から台所洗剤、シャンプー、トイレ用洗剤まで石けんのものを使い、そして重曹を使うようになりました。食べるものは、肉食はかなり少なくなり、無農薬の玄米を食べ、野菜を多く食べるようになりました。ぬか漬けも作るようになりました。お出汁をきちんと取るようになり、化学調味料の入っているものを家では使わなくなりました。(外食までこだわったらかえってストレスなので、家の中でだけです。)無理をせず、手抜きするようになりました。自分の新しい趣味を見つけました。化粧品はオーガニックのものしか使わなくなりました。

まだまだありますが、毎日が本当に楽しくなりました。よく笑うようになりました。

まだ免疫力は回復途上にあると思っているので、松本漢方クリニックには今後もお世話になります。宜しくお願いします。

※手記、実ははじめから終わりまで全部書き直すことを四回繰り返しています。色々詳しく書けばきりがないことが山ほどあり、それらを書くと文章を読むのもしんどいほど長いものになりましたが、それでは私の中ではしっくり来ず、私にとって重要と感じたことを出来るだけシンプルに書いたものにしました。

読んでいただきありがとうございました。