「リウマチ性多発筋痛症の経過報告」
匿名希望 66 歳2016 年 10 月 25 日
匿名希望 66 歳2016 年 10 月 25 日
2016年9月、松本漢方クリニック受診より 1 ヵ月後、先生に電話した時の事。「Eメール送ったか?」と先生。「いいえ、目が見にくく疲れて仕方ないので送っていません。」と私。「なんだ毎日家に閉じこもってどこにも出ないというのか?」と先生。そうか甘えてはいけないと・・・。
2014年、右目の網膜剥離のため、失明寸前で手術し現在視力が0.03。
左目も視野欠損にて視力0.1。「そして追い打ちをかけるように2015年7月からリウマチ性多発筋痛症と診断された。地獄のような日々を体験する。それまできわめて健康でヨガや高齢者の体操を指導していた。50歳くらいまではヒマラヤの5千メートル級の山々のトレッキングをしていたのに何故私が?と自問自答の日々が始まる。
1.2015年7月 全身の筋肉痛、呼吸が苦しい程の胸の痛みで県内の内科、整形外科を転々として鎮痛剤を処方されたが、一向に良くならず。ある医師にリウマチ科を紹介されリウマチ性多発筋痛症と診断された。プレドニンを処方され副作用の説明を聞いているうちに怖くなり、直ちに中止。
2.10月 インターネットで漢方を検索し、松本漢方クリニックにたどり着く。論文を読み、実によく研究されている事がわかる。特に「38億年かけて出来上がった人間の免疫は神だ」という言葉に完璧に納得し救われた。10月27日、夫と大阪へ1回目の診察に行く。松本先生との会話は、世間話8、病気の話2だった。「あんたの免疫が治すんやで、治ります。」と握手をして診察室を後にした。夫はあ然とした表情だった。
私は本道だけを信じているので枝葉末節にはこだわらないと言った。それから漢方薬を煎じ、漢方風呂に入る生活が始まる。寝返りのできない激痛の日々が続いたが、夫は着替え、髪をとかしたり、全身のマッサージ、週2~3回のお灸と献身的に尽くしてくれた。冗談で「俺が病気になったら抱えて看病するんだよ。」と夫が言った。私は「やります。看病しやすいように食事制限をし、骨と皮に軽くしてやります。」などと言って笑う。それでも朝、早起きし、動いて体を慣らし、運動指導の仕事はこなす日々で、筋力が落ちてはいけないと思い毎日4~5kmは歩いた。
3.11月 全身の痛みで特に首が全く動かなくなり、上を向けず薬も飲めない苦しみで、夫に思わず「苦しい、殺して、楽になりたい!」と口走ってしまった。松本漢方クリニックに電話をし「私はプレドニンを5錠しか飲んでないのに何故リバウンドなのですか?」と聞くと先生は「アホやな、論文を読め。」と叱責された。先生はいちいち細かい事を聞かれても忙しすぎて答えてられないと思った。
その夜亡くなった優しい母を思い暖かい大きな手が私の痛む首・肩をさすってくれたような気がして涙がボロボロ出て、眠りについた。
4.12月 松本漢方クリニックへ2回目の診察。初回受診時(10月)の血液検査の結果、CRPが高く(0.3以下のところ8.37)立派なリウマチと言われた。
単純ヘルペス101.7(2.0未満) 水痘帯状ヘルペス118.4(2.0未満)。これ程両方の数値が高いのも珍しいと言われた。
5.2月23日 3回目の受診。血液検査。
6.5月 今まで一進一退を繰り返していたが、下肢は鍛えていたせいか殆ど支障なかったのに、突然両膝が赤く腫れ上がり歩けないほどの痛みに襲われる。
最近は痛いのが当たり前になってしまっていたが歩けないのはきつい。身体が不自由で歩けない人の苦しみが本当に良くわかる。この頃体温が37℃。寝汗を頻繁にかく。病気になる前の血圧は常に100/60前後と低めだったが、ずっと130/85前後。松本先生に聞くと「あー、大丈夫。」と言われた。
7.6月 少しずつ膝が楽になると今度は左の肘が腫れあがり激痛で吐き気がする程の痛みで食欲もなくなり、寝込む。約10日間続きその間、着替えに長時間かかり、髪の毛がとかせず夫にとかしてもらう。
8.8月3日 左股関節の痛みで夜も眠れず、歩けない。それでも仕事になると緊張しこなせるので心で体が変わるとつくづく思う。
9.10月下旬 現在はまだ疲れ易く、手足の関節の痛みはあるものの、普通に生活が出来、以前のような激痛は全く出ていない。痛みが無いのが当たり前に思っていた事が何と有難いことと感じ、人間の幸せも普通の日常がいかに幸せであるかを病気のお蔭で知る。以上痛みの経過を時系列的に書かせていただいたが、今までの悪夢のようであった。
痛みがこれでもかこれでもかと繰り返し全身を狙い撃ちしてくる体の不思議さ。これは松本先生曰く「体の免疫が戦ってくれている証拠だ。」という事なので決して恨むべきことなどではなくむしろ喜ばしい事と言える。確かに松本理論が自分の身体の人体実験で実証されたと言える。素晴らしいことだ。真実とは!!先生が今の医学界を繰り返し嘆いておられるのが納得できる。
ついでこの1年で治療のために保険が効かないのでおおよそ100万円近く費やした。早く松本先生が認められ、悩める多くの同志の方々が救われるよう願ってやまない。私も完治したら、先生のノーベル賞候補応援団長になりたいと思う。(*^。^*)
この病を通して今まで生きてきた自分の総決算が出来たような気がする。ヨガで本当の自分、つまり「真我に至るには?生きている意味は?人間はどこからきてどこに向かうのか?」探し続けてきたが、この年になってもまだまだ大きな落とし穴が幾つもあると気づく。何でも頑張り過ぎ、負けず嫌い、完全主義、批判し、比較したり、なんと疲れる性格であろうか。よく夫は辛抱強く私に付き合ってくれていると思う。無意識の長年のストレスが筋痛症という私へのプレセントであった。自分の本質は変えられないので、常に自分を見つめ続けるもう一人の監視役の自分を持ち、一生が探し物の旅となる。
ヨガと物理学は共通点があると思い天文学を学ぶ。超新星爆発で様々な元素が宇宙に放出されないと新たな星は誕生しない。つまり私たちの身体は星の爆発で出来た元素そのもので、星の子供達と言える。宇宙の誕生、太陽系から地球の誕生、バクテリアから何10億年をかけて進化した生物、そして我々人間はその38億年の地球の歴史を人体に背負っている。そう考えると、本当に人体は60兆もの細胞を持ち生きているという事の奇跡、もっとこの謎解きパズルを楽しみ、自然の偉大さに感嘆せざるを得ない!!
この1年間の痛みの経過を表にしてみた。