「シェーグレン症候群手記」
56歳女性2013年5月18日
56歳女性2013年5月18日
私が自分の身体の異常に気づいたのは初夏を迎える頃でした。
暑くなってきているとは言え、あまりにも、のどが乾くと感じたのです。
いつも通っていた耳鼻科を受診すると、「シェーグレン症候群」と言われました。しかも現代医療では治せないとも…。その時私は、びっくりはしましたが、でも『喉が渇く程度なら、大した病気ではない』と考え自分を納得させたのです。/ところが、9月になって症状は急激に進み、夜も頻繁に起きて水を飲まずにはいられなくなっていきました。そこでまた、かかりつけの耳鼻科に行ってみましたが、答えは同じ。「それは現代医療では治せない。」その先生は、このあたりでは名医と言われていて遠くからも患者さんが見え、いつも満員でした。私は花粉症になった2004年頃からずっとここに通っており、先生をとても信頼し頼ってきたので、治らないと言われた時、その言葉を信じて、
落ち込みました。ネットでも病気について調べてみましたが、確かに治らないようでした。日増しに症状は悪化するばかりで、十分な睡眠が取れないまま、仕事を続けていた9月の末、私は仕事中、急に胸が痛くなって倒れてしまい病院に運び込まれました。そこで心臓検査を受けたのですが、心臓はどこも悪くないということでした。私にとっては、とても大きな出来事で、得体の知れない自分の病と向き合わなければならないとやっと自覚したのです。
家族にとってもずっと元気だった私が倒れたことは大変なショックだったようです。そこで上の子が治してくれる病院はないか検索をかけて松本漢方クリニックを探し出してくれました。「大阪!?そんな遠くまで行く訳ないでしょ。」
「だって、外では治してくれないでしょ。松本漢方クリニックははっきり治ると書いてあるのだよ!」初めは、乗り気でなかった私も子どもに説得されて、11月5日、
2人で大阪に向かいました。普通の病気なら、神奈川から大阪まで診察に行くなんて考えられないことでしょう。でも、その時の私は、このまま急に死んでしまうことさえ有りうるのではないか、という不安に駆られていたのです。
松本先生はとても変わったお医者様でした。初めて会う患者であっても、
言っている内容をよく理解していないと見ると、どなりつけたりされるのです。けれど、診療内にかかってくる数々の電話対応を聞いていると、本当に親身になられていて涙が出そうになりました。私に対しても「治らない病気はあらへん!」と力強くおっしゃり、「何かあったらいつでも電話をかけてきていいよ」と携帯番号も教えてくださいました。どんなに心強く嬉しかったことか…!
でも、正直言って、その時は「医者が病気を作っている」お話とか、
松本先生が言われている内容を充分理解していたわけではありませんでした。
帰宅後、頂いたヘルペスのお薬と漢方を飲み始めると、翌日6日には、もう喉の乾きが治まり始め、夜寝られるようになりました。ところが11日には喉の乾きが戻った上に、声枯れや咳が出るという状態になってしまいました。
『ああ、これが、ほかの患者さんの言われていたリバウンドなんだ。でも、
大丈夫。リバウンドを乗り越えれば治ると書いてあったから!』。先の予想ができなければ、苦しいでしょうけれど、明るい展望がありました。
だから治療を続けることができたのだと思います。リバウンドの期間自体はそう長くはなかったと思いますけれど、自分で良くなってきたと思えるのに
3ヶ月かかりました。ただここで油断せず松本先生が終わりとおっしゃるまで、きっちりと薬を飲み続けていれば早く治ったものを、年度末になってきており仕事が忙しくなってきたこともあって、薬を飲むのを忘れる日が多くなっていきました。
2012年4月、関節に痛みが起きました。しかも数日すると別の場所に移るのです。「しまった!完治していなかった。」松本先生に正直に謝り、そこからまた熱心に漢方を飲み始めました。
実は私は、1994年に突発性難聴になっています。当時、大変多忙だったため、ある朝耳が塞がっているような違和感を覚えたのに、放っておいてもすぐ治るとタカをくくって、急いでお医者様に行かなかったのです。後に、近くのお医者さんに言われたのは、「1週間以内にステロイド剤を使用しなければ治らなかったのに、診療に来るのが遅かったから治りません。」という内容でした。私は諦めきれず、その後東京の大学病院にまで行き、ステロイド剤を投与されましたが治らず、再び「早くに来なかったからだ」ということを言われついに治らないままとなっていました。その難聴になっている左耳が2013年2月、
急に聞こえるようになったのです。びっくりして、嬉しくて小躍りしそうでした。ただ、仕事が多忙だったせいもあってか、1週間ほどでまた聞こえなくなってしまいました。松本先生は突発性難聴も治ると初めから言われていましたが、私はもう20年ほど聞こえないままでしたから、あえて期待しないようにしていました。でも治ることがわかったのは大収穫でした。仕事が一段落したら、今度は難聴を治したいと思います。私も初めて先生にお会いするまでは、
不治と言われている病気が本当に治るのか半信半疑でした。だからこの文を読まれている方の不安な気持ちはわかります。でも、いつも患者のことを心配してくださる松本先生のお心に偽りはないし、実際に症状は目に見えて良くなります。現在こんなにぐっすり眠ることができるのは一重に松本先生のおかげと感謝しております。
シェ-グレン症になった理由は身体の中を乾かす花粉症の薬を何年も飲み続けたせいではないかと私は考えています。今は中国のせいもあって大気が汚れ、花粉症になる人が増えています。と言うことは、私と同じような病気に人も増えるのでは?と心配です。その全ての人が治らないと思い込んだりされないよう、ここに記録として残しました。先生のおっしゃる通りにしていけば必ず治ります。希望を持ってください。