「ステロイド治療を拒んで(シェーグレン症候群手記)」

56歳 女性 2017年5月6日

松本先生と出会えたことは、主人の病で苦しみ抜いた自分にとって、人生の折り返し地点で宝物を見つけたようでした。主人と私の病気の原因を理論で証明されたことに、すごい先生を見つけたと舞い上がりました。

私の症状は、初診時は軽症で来院した事もあり、先生に何度も叱られる劣等生患者でもあり、あまり、参考にならない患者です。治療、症状に関しては、簡単にまとめさせて頂きました。主人が悪性リンパ腫で他界したことで現代医療への批評も踏まえて、自由に綴らせて頂くことをお許しください。何よりも、先生の論文の中で、膠原病になる人は、心の葛藤、ストレスが免疫を下げ、IgE抗体からIgG抗体に逆クラススイッチするということを教えていただくことで、人生辛いことばかりで、あまり幸せを感じることなく淡々と人生を送ってきた私は心の問題からも大きく開放されました。今こうして、手記を書かせていただいていることを光栄に感じています。

松本先生との出会い

私は当時、50歳前頃から、ストレスや自律神経の不調から起こる更年期障害のような症状で、いろいろな治療(鍼、気功、自然治癒力を高める整体、酸素カプセル等)を受けるために、奔走していました。

松本漢方クリニックで治療を始めて、もうすぐ2年になります。あるとき、手の痛みを感じ、行きつけのマッサージ師が「こんな時は、よく揉まないと」と言って私の手をゴリゴリ揉みました。その夜、入浴後、手がグローブのように腫れ出し、痛くて疼いて眠れなくなりました。リウマチが怖かったので、整形外科で診察を受けたところ、診断はリウマチではありませんということでした。その後2軒目、3軒目と受診しても、診断は同じでした。

私は2軒目の医療機関あたりから、“喉の渇きの症状があるのでシェーグレン症候群では?”と思っていました。私の病気を見つけることができない医師達と、過去の主人の悪性リンパ腫での治療(抗がん剤、放射線、ステロイド等)で体をバンバン傷めつけた挙句、死に追いやられたという思いがあったので、もう、医師と病院への不信感はマックス状態でした。

自分でシェーグレン症候群と診断し、膠原病の薬の副作用で死ぬか、シェーグレン症候群で死ぬかを考え(ネットではシェーグレン症候群では悪性リンパ腫を併発すると書かれていました)、病院とおさらばして、死ぬ覚悟でどんな代替医療をしようか、模索していました。

そんな時、インターネットで松本漢方クリニックのシェーグレン症候群の理論にたどり着いたのです。先生の理論は難しかったけれど、「膠原病とアレルギーは同じ異物を敵として戦っている」この一行を読んで「この理論は正論だ」と確信しました。他にリンデロン目薬を使っていたことや、腑に落ちる点がいくつかあり、この先生が本物か、この目で確かめに行こうと思い受診しました。(無礼をお許しください)

初診時の先生の印象は、まくしたてられたという感じでパワフルでした。私はちょっと苦笑い状態でした。(お許しください)「あなたは治るよ」と言われ、一瞬、自分の心が高鳴るのを覚え、またそれを引き戻すかのように、「騙されないぞ」という思いも巡らせました。先生はそんな私を見抜かれたのか、「あなたは治療に長くかかると思うよ」とおっしゃいました。(ステロイド注射を受けてきた人も治療が長びくと書かれています)

来院するまでは、過去の医師への不信感から、先生の元で治療しようと思ってなかったのですが、先生は、私の中では、意外なことをおっしゃいました。「その症状はヘルペスからくるものだ」、「そしてあなたの免疫で治す」と。

ヘルペス??自分の免疫で治す??私はヘルペスに関する手記もホームページも読んでいませんでした。この2つの言葉は私の中では、新しい分野でした。後にヘルペスと免疫に着目された先生の素晴らしさでもあったのです。

診察を受けていると先生の背後の本棚に悪性リンパ腫の本が目に留まり、先生は悪性リンパ腫もご研究されているのかと、いろいろと先生に惹かれて、先生のもとで治療しようと思い治療が始まりました。

その日から、鍼灸、漢方煎じ薬と抗ヘルペス錠12錠服用が始まり、煎じるのに失敗も繰り返しながら、漢方治療が始まりました。日常生活でも、ウォーキング、ヨガ、陶板浴、免疫を上げる食生活の改善等を少しずつ、取り入れていきました。

私の既往歴

小学校の頃:アレルギー結膜炎で1ヵ月、眼科に通院。目の洗浄、アレルギー性鼻炎

中学生以降:生理痛がひどく鎮痛剤を常時服用

33歳頃:極度の貧血症状(EBウィルス関連と解釈しています)

35歳頃:花粉症発症(セチリジン塩酸塩服用、少量のステロイド含まれるリンデロン目薬)

37歳頃:ストレスによる自律神経失調のようなもの(ほぼ鍼治療)

45歳頃:花粉症治療でお尻にステロイド注射1本(80~100mg)

その後難聴で耳鳴り、低音障害(鍼治療)

50歳頃:レーザー痔核根治手術(1ヵ月座薬使用、おそらくステロイドが含まれたもの)

更年期障害 倦怠感 鬱っぽさ

シェーグレン症候群を発症した原因

先生の理論を自分なりに解釈すると、まず

・EBウィルス感染によるクラススイッチ阻害、

・免疫抑制剤の使用 リデロン点眼薬によるアレルギー性結膜炎治療、花粉症の抗アレルギー薬(ステロイド含む)、痔の座薬、口内炎の鎮痛剤トラフル錠服用

・ステロイド注射(クラススイッチ阻害)

・更年期における黄体ホルモン(プロゲステロン)の減少

・ストレスによるストレスホルモンの分泌、免疫力の低下等々

当時を振り返ると、ヘルペスの増殖によりさまざまな症状が現れ、またその治療薬にヘルペスを増やす免疫抑制剤を使用し悪循環になっていました。精神面でもストレス、親の介護、職場での意見の対立、周囲の人たちとの不調等を抱えていました。そこに、アレルギーを持っていたので免疫を抑えた結果、Bリンパ球が作り出す抗体がIgEからIgGに逆クラススイッチしたようです。

治療経過

1ヵ月:関節がより痛み出す 眠気 ガスが良く出る

3ヵ月:37.8℃熱が出る

アレルギー症状が出る。

体中に100円硬貨くらいのおできのようなものが30個くらいできる

声が突然出なくなる

9ヵ月:味覚障害、胸が痛む

11ヵ月:手首の関節の腫れ(ヘルペス抗体が上昇)

14ヵ月:山茶花や椿に生息する毛虫に両腕をさされる。アレルギーを誘発したのか。唾液が出始める

21ヵ月:関節痛が8~9割改善、喉の渇き5割、目の乾き3割くらい改善

花粉症の治療のステロイド注射について

私のもっとも悪い過ちのひとつは、知人より聞いた花粉症治療で京都のA医院でステロイド注射を打ったことです。ステロイドが悪いとわかっていたけれど、その先生の持論では、いや、先生と呼ぶには値しない、そのヤブ医者によると「ステロイドは長期服用してはいけないが短期なら問題ない」ということでした。私は半信半疑ながら、自分を妙に納得させていました。その日は、寒空の中、医院の周りを200人程の人が列をつくり受診に訪れていました。その注射を毎年しているという人もいました。今思えば空恐ろしいことです。そのヤブ医者もステロイドの悪を悟っているのか、受診の際に、念書を取られました。馬鹿でした。

ここから、私の体調は狂ってしまい、その後、松本先生の理論による、ヘルペスの増殖と免疫の回復により,難聴になり、耳鳴りと低音障害に苦しめられました。医師から「突発性難聴になる前兆だから気をつけなさい」と言われ、そして知人からは「それになると、一刻も早く病院に行ってステロイド点滴の治療をする」と聞きました。私はそれも納得しながら、視野に入れていました。この病気は、回復の兆しが見えず本当に辛かったです。鍼治療でお金も随分費やしました。でもそこで治療にステロイド点滴をしなかっただけでも、不幸中の幸いでした。していたら、私は今頃リウマチになっていたでしょう。花粉症人口が、増える中このような間違った治療に患者も早く気づいて貰いたいです。

NHKのアトピー治療の放送番組で

この番組でアトピー患者の若い女性が出演されていました。彼女はステロイド治療の正当性を掲げたい医薬品メーカーの看板役となり、メディアに顔を出すことを引き換えに、協会への自身の雇用を貰ったのでしょう。公共の番組がこのように製薬メーカーに踊らされて、こんな番組を作る愚かな行為は、民放に成り下がっています。彼女はステロイド治療の代償を近い将来、支払うことになるでしょう。

これに関連することで、私は松本漢方クリニックに通いだしてから平行に別の鍼灸院にも通っていました。そこで、耳にした事です。その先生は、リウマチ専門と掲げていて、リウマチ薬推進派の先生でした。ある患者さんが33歳の若さで亡くなったそうです。そしてその方はアトピー治療にステロイドを使っていて、そして、リウマチを発症しました。さらにリウマチ薬にリウマトレックスを使っていて、肺癌になりました。リウマトレックスに肺炎を引き起こす副作用があるようで、彼女の肺癌は単発で発症したと私は考えられません。私はその後、このような持論を持つ鍼灸師は敬遠し、数回その鍼灸院に通っただけで止めました。そのときに、松本先生の理論がますます、真実の医療だと実感していきました。

松本先生は、孤高の戦士、こんな誹謗、中傷に毅然とした態度でいて頂いたいです。いずれ、真実は勝つと信じています。

特定疾患治療

治療を始めて半年ごろ、ある日インターネットを見ていたらシェーグレン症候群が特定疾患であることがわかりました。シェーグレン症候群が特定疾患に認定されたのは、私が松本漢方クリニックで初診を受けた平成27年からでした。認定基準は、SS-A、SS-B抗体の陽性とドライアイもしくはドライマウス検査の2項目を満たせば認定されます。1回きりで行った市民病院に自分がシェーグレン症候群に認定されるのか聞いてみたら、ドライアイ検査を通過して認定されました。

先日、松本先生はSS-A抗体検査の試薬に問題があるという難しい説明を私の為にして下さいましたが、正直凡人には難しいものでした。表の私の血液検査で、その抗体検査が、症状が良くなっているにも関らず、一向に改善していません。ドライアイ、ドライマウスは、健康人でも多少はあります。国の特定疾患に認定される難病があまりに簡単に病気に仕立て上げられる、そしてまたその治療に免疫抑制剤を投与され、新たな病気を作るシステムにこの特定疾患治療に複雑な思いを抱いています。治療を受けている私がこんな事を言ったら叱られますが。

市民病院の医師も私に薬の投与を勧めてきましたが私は拒みました。そして「将来、お箸も持てなくなるよ」と脅されました。私はもう松本先生の理論を学んでいるので、心の中で薄ら笑いを浮かべていました。(市民病院へは特定疾患治療の為に通院を再開しただけです。)

こころの治療

ある人のホームページにリウマチを独学で治した人がいました。その人からも、良いヒントを得ました。右脳を使って五感が幸せを感じるイメージ療法のようなものです。私なりの勝手な解釈をすると五感が満たされると体から幸せホルモンを出して、ストレスホルモンが減退に繋がり、病気が回復するというようなものです。

ある番組でもマインドフルネスというテーマについて放送されていました。ここでも五感が海馬、へんとう体、ストレスと大きく関係してくるというような内容でした。これらをひっくるめて、先生のおっしゃる人の幸せを自分の幸せとすることで心と病気の関係が見えてきました。そして、私は今まで病気を治してみせると戦闘モードで臨んでいましたが、病気は幸せモードで治すものだと実感していきました。私の心の状態は初診時と現在では、遥かに違ってきています。

症状の改善

最近になって、自分の症状で改善されたことは、不眠が解消、関節の痛みが8~9割改善、咳が出ない、突発の下痢が無い、花粉症が軽減、顎関節症状が起こらない、肩こり首凝りが軽減、唾液が出ている、以前出ていた痒みの症状が復活(IgG抗体からIgE抗体へクラススイッチ)、口内炎ができていない、口の乾燥5割、目の乾燥は3割改善、倦怠感が軽減、貧血の改善、喉の詰まり、鬱症状の改善。これらは、先生の理論では、ヘルペスによるものと書かれています。初診時の私の血液検査でヘルペス抗体値は単純ヘルペスが169、水痘帯状ヘルペスが125程度でした。現在、単純ヘルペスが71で最低値です。自分の症状が、初診時での先生がおっしゃったヘルペスからの症状と結びつかなかったのが、身を持ってヘルペスであったと実感しています。

最後に

私は主人の死より、現代医療に猜疑心を抱き、ある程度、他の人よりは正しい視点を持っていたように思っていましたが、簡単にも現代医療の落とし穴にはまり、花粉症治療を誤ったことで、特定疾患のシェーグレン症候群になりました。(先生は医原病と理論されています)

これまでの私の病気と治療で、こんなに身近にステロイド治療が蔓延して、その杭にかかりそうになったり、かかったりもしながら、まだ、私は軽症で済みました。このままいくと、激痛に苦しめられる一歩手前でした。そして、33歳で肺癌のために亡くなった彼女のように、ひとつの間違った治療が更に負の連鎖を呼び、後戻り出来ない結果を招いていたかもしれません。私が彼女と同じ結果になるかどうかは紙一重でした。

先生のような真実の医療が、どんどん増えていき、現代医療の餌食にならないよう、患者も治療の選択を誤らない事を願います。先生に背中を押されながら(叱られながら)、心の底に眠っていたありのままの気持ちを手記という形で綴らせて頂いたことに深く感謝致します。

先生どうもありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

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