「メニエール病・頭痛・生理痛 手記」

38歳 女性 2016年2月22日

2012年12月30日ぐらいに左耳に違和感を覚えました。耳の中に何か薄い膜が張っているかのような聞こえにくい感じで何度か耳抜きを試みるもボワっとした感じが治らず、これはもしかして突発性難聴かもと思いました。と言うのも26歳の時に1度同じように耳に違和感を感じ、音が何重にも聞こえるという初めての体験とめまいと吐き気で仕事を早退した経験があったからです。その頃ちょうど仕事で環境が変わり初対面の先輩と仕事をしなければならず緊張と不安を感じていた事に加え、残業に寝不足続きでした。その時は早退した日の夕方に近所の耳鼻科へ行って薬を貰って1週間もしないうちに症状は消えた記憶がありましたが、きっとその時貰った薬はステロイドだったのでしょう。

そして今回、2年半前から職場環境の変化を2度経てその間責任ある立場で色々なプレッシャーを感じ続けてやっと12月の年末商戦を終えるという少しほっとした時期でした。年末年始で病院に行けないので正月が明けたら行こうと4日に近くの総合病院へ行きました。

聴力検査や眼振検査をされました。その時だったかハッキリ覚えていませんが、医者に「症状が初めに起こってからすぐなら治りやすいのですが、30日なら6日経ってるのでちょっと時間が経ってしまってますね」という様な事を言われ、腑に落ちない説明だと思いながらもステロイドを1週間分とその他の薬を4週間分処方されました。ステロイドの錠剤と液体のイソバイドともう2つ合わせて4種類でした。10年前も1週間で治ったから今回も治るだろうと何も疑わずそれを飲むと、あんなに聞こえにくく音が何重にも響いて聞こえていた不愉快な症状がピタっと治まりました。

その速さに驚き、薬がなくなる頃にまた聴力検査に来るよう言われていたので2度目の診察へ。そこで聴力も回復しているのでしばらくはステロイド以外の薬をこのまま続けて様子を見ましょうとの事で帰宅しました。そしてステロイドを止めてたった1日でそれまで治まっていたはずの症状がぶり返しました。それまで聴力の異常だけだったのがふわふわクラクラとする症状が出てきました。すぐに3度目の診察へ行って再度同じ様な検査を繰り返し、更に3日分ステロイドを追加、メニエール病だと言われました。

その病名は知っていたし、ちらっと治らないと聞いた事があったのでなってしまったというショックがかなり大きかったです。そこで医者から、繰り返すとどんどん聴力が下がるからと入院での治療を勧められました。「入院?メニエール病で入院して一体何するの?」と思ったので聞くと、「今の錠剤の4倍の量のステロイドを5日間点滴し続けます」と言われ、何の医療知識も無いのに何故だかその治療法に危険信号を感じ考えますと帰ってきました。そこからインターネットでメニエール病を調べる日が続きました。

松本漢方クリニックに辿り着くまでの間にも知り合いからメニエール病で評判の良い医者がいると聞いて他の区の病院にまで行きましたが、結局検査も薬もほとんど同じものしか処方されませんでした。変化と言えばイソバイドのまずい液体がゼリー状になっただけの事でした。

そこから聴力の異常だけでなく、どんどんめまい(私の場合は浮動性のめまいでした)がきつくなり、家のトイレのたった数メートルを移動するだけでも頭を動かさないようにすり足でした。何とか治りたい、このまま治らないなんて困ると完治を望み色々と調べて松本漢方クリニックを見つけてHPの理論から手記から熟読しました。

初診1月18日。ようやく松本漢方クリニックへ。検温したら微熱があった事にも驚きでしたが、それがヘルペスウイルスに感染して闘っているからだと言われて納得しました。この時の単純ヘルペスHSV値が7、水痘帯状ヘルペスVZV値は122でした。他にも冷え性、きつい生理痛、胃腸虚弱、頻繁に起こる頸椎痛と頭痛全て治してあげるととっても心強い言葉にそれまでの不安が少し薄らぎました。先生も今までの病院の先生とは全然雰囲気が違って握手して下さった時に何だかほっとして泣きそうになったのを覚えています。

その日すぐに鍼灸をしてもらい、煎じ薬とベルクスロン(現アシクロビル)と生理痛改善の漢方の粉薬を貰いました。初めての煎じ薬は強烈なにおいと独特な味でしたがすぐ慣れました。そこからお薬プラス毎日教えて貰った箇所にお灸をする生活がスタートしました。

翌日は仕事でしたが、この日から胃部不快感、腹痛と下痢が始まりました。通勤途中の駅のトイレに駆け込み仕事中も何度かトイレへ。夜もなかなか眠れず肩こりは酷くなるし全身の倦怠感と異常なまでの眠気。1か月ほどそんな状態が続き、仕事する上であまりに症状が辛いので先生に相談して一度錠剤をバルトレックスという更に強力で高価な物に変えて1か月続けました。目をむくほど高額でしたが、それを飲むとめまい症状がだいぶマシになった覚えがあります。仕事も早退したりその場で全く動けなくて座り込んだり周りに迷惑を掛けてしまう状態でしたので、会社に休務を申し出て4月の1ヶ月間とGWまでお休みを貰って身体と心を休めようと思いました。自分でもストレスは自覚していましたし、その原因も分かっていた為その時課せられていたお役目からもおろして頂く様にお願いし、少し心の負担も減りました。

5月上旬に職場に復帰してからも、夕方になると異常なまでの眠気と目の前がふわふわクラクラするのに加え、高音が非常に耳触りで響く感じと音楽が半音下がって聞こえる状態はしばらく続きました。あとはテレビや本を見続ける事がとても辛く画面を見ていると目がまわるような不愉快な症状と目の疲れが酷かったです。

音の聴こえが改善されて元に戻ったのは6月に入ってからだと思います。職場で動けなくなるようなめまいや早退、仕事を休む事は全くなくなりました。色々なHPに、メニエール病が原因の難聴が治らず聴力が低下したままだったり殆ど聴こえなくなってしまったという事が書いてあり、怖くなったこともありました。しかし正しく治療すれば聴こえなくなる事なんて無いのだと思いました。

治療から1年後にはあんなに毎月痛くて痛くて1度の生理で2回も3回も鎮痛剤を飲んで過ごしていた生理痛がほぼなくなり、今はほとんど痛みがなくなりました。それに数か月に1回仕事を休まなければならないほどの頭痛(頭というより目の奥)があったのですが、それも我慢出来る程度の状態に変わり、それで仕事を休む事もなくなりました。

今思い返すと私は鎮痛剤を常備薬として常に飲んでいました。20歳から15年間、頭痛が起これば飲み、生理の度に飲み、そして仕事のプレッシャーで更にステロイドホルモンを出しまくって免疫を低下させ続けてきました。先生の理論は自分の体調と照らし合わせて考えても納得出来る事ばかりで、1日の中でも夕方に免疫が上がるから症状が出やすいとか、生理周期の女性ホルモンの影響でも症状の出るタイミングが違うとか、1年の中でも冬は免疫力が上がるからとか、全部当てはまるので自分で体調管理する上で不安が少なくなりました。

ただ私の中の水痘帯状ヘルペスは増え過ぎたせいかなかなかしぶとく、今もまだお薬は続けている状態です。発症当時1日に10錠飲んでいたアシクロビルは今は4錠に減り、煎じ薬の量も減りました。病気を治すのは自分の免疫、ストレスは完全になくす事は出来ないけど考え方を変える事は出来るし、今までの仕事に対する姿勢や意識を変え、力を抜くという事が出来るようになったのもこの病気のおかげかもしれません。

因果応報、自分の生活や考え方や習慣が病気を作るのだと学びました。そしてそれを治すのも自分の免疫。地道に続ける力だけは持ち合わせていますので、お薬を手放せる日がくるまで自分の身体と心と向き合って適度に頑張って完治を目指したいと思っています。この病気で苦しんでいる方は私の周りにも沢山いらっしゃいます。私が松本漢方クリニックを紹介する事も少なくないのですが、あまりのお薬代の高さにとても続けられないと言われる事が殆どです。病気には、物事が起こるには、必ず原因があるのに今の医者はすべてストレスで片付けている様に思います。松本漢方クリニックで沢山の難病と言われている病気を克服した方の手記を読ませて貰っています。完治する方がもっと増えるよう、苦しんでいる人がもっと救われるよう、治療を続けやすいようにお薬が保険適応される日が来る事を強く願います。

松本先生、これからも宜しくお願いします!

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