「シェーグレン症候群手記」

K姉妹(姉)30歳2014年3月7日

私は、膠原病のシェーグレン症候群です。まだ完治には至っておりませんが、病気の経緯と治療の途中経過を報告します。現代医学では膠原病は自己免疫疾患として難病指定されています。しかし真実は違います。膠原病は、自己免疫疾患でも難病でもなく、化学物質が原因だったのです。松本理論の触りを簡単に述べますが、人体に化学物質が侵入してきた際、免疫が異物と判断しアレルギーとして排除するのがIgE抗体です。ところが、過度のストレスにより、IgE抗体からIgG抗体へ逆クラススイッチされてしまい、免疫はIgG抗体によって異物を排除しようとします。このIgG抗体は細胞の結合組織に蓄積した化学物質を溶かそうと攻撃し、その結果、炎症が起こり症状として自覚され、膠原病として診断されます。シェーグレン症候群は、目の涙腺や口の唾液腺などの結合組織に蓄積した化学物質をIgG抗体で処理しようとしたために起こる炎症によるものだったのです。膠原病を治すには、漢方や鍼灸治療などで免疫を上げることによりIgG抗体をIgE抗体にクラススイッチさせます。元のIgE抗体へ戻すことによって膠原病をアレルギーに変えることができます。さらにアレルギーは、免疫の働きである自然後天的免疫寛容によってIgE抗体が作られなくなり、最後は、化学物質と共存することでアレルギーも膠原病も治ってしまうのです。(詳しくはHPの論文参照)

2012年9月。私は長年脱毛の症状があり、皮膚科で診てもらえることを友人から聞いて、診察を受けました。血液検査をすると、膠原病の疑いがあると診断され、再検査を受けました。その結果を待つ間に、皮膚科の医師に市販の某発毛剤を使うよう言われ、使用しました。このあたりから熱が出始めたのです。膠原病の疑いがある私に皮膚科医はなぜそのような指示をしたのか理解に苦しみます。使用はすぐに中止しましたが、日が経っても熱は一向に下がらず、それに加え、激しい動悸も始まりました。動悸は昼夜問わず、安静にしていても、まるで走った後のように一日中治まりません。次第に胸は痛み、体に力が入らず、息も上がり、歩くのもやっとの状態になってしまったのです。近くの内科でも診てもらいましたが、「動悸は精神的なものだ」と言われ、さらに「風邪かもしれない」とのことで抗生物質と解熱剤を処方されました。そんな中、皮膚科の検査結果が出たので聞きに行くと、膠原病のシェーグレン症候群であると言われたのです。「目や喉は頻繁に渇いていますか。関節で痛いところはありませんか。」と聞かれました。喉は頻繁に渇くので、水が欠かせませんし、目の渇きについては、以前眼科でドライアイだと診断されていたことを伝えました。また、肩にも数年前から痛みを抱えていましたのでリウマチの可能性があるとのことでした。皮膚科医は、「膠原病は自分の免疫が自分自身の細胞を攻撃し傷つける自己免疫疾患であり、難病で一生治らない」と私に説明を始めました。冒頭でも書きましたが、膠原病は自己免疫疾患ではなく、化学物質と免疫の戦いによって起こる体の炎症です。松本先生によると、医学者はこの事実を知っているそうですが、公表されていません。公にしてしまうと、薬という名の化学物質を作っている製薬メーカーは潰れてしまい、医学会が成り立たなくなってしまうそうです。だから、自己免疫疾患という名の病気を作り上げたのです。その上、医者は患者に、免疫が自分の細胞を攻撃しないように免疫を抑える薬を飲ませ、お金儲けにしてしまっているのが現状のようです。耳を疑うような利己的な行為が罷り通っているのです。

皮膚科医に私の今の症状を訴えると、健康状態があまりにも悪化していたので、驚いて「膠原病が急に悪化したとは考えにくいので違う病気だ」と言い始めました。そして、大きい病院の循環器科を紹介されました。そこからは病院のたらい回しです。その日の夜に夜間診療所で心電図をとってもらいましたが異常は見られませんでした。別の大きい病院ではレントゲンも撮りましたがこちらも異常ありませんでした。すると、循環器科の医師に「レントゲンも心電図も異常ないから、膠原病の症状でしょう。何でここに来たの。」と笑いながら言われた始末です。今度は、膠原病の専門医がいる病院を紹介されましたが、診てもらえるのが一週間先とのことでした。動悸と熱で食欲もなく、夜もろくに眠れていない日が続いていましたので、すぐ診てもらえる膠原病科のある病院を見つけて、翌日行くことにしました。しかし、その日の深夜にふと思い立ち、膠原病のことをあれこれと調べていくうちに、松本漢方クリニックのHPへ辿り着いたのです。松本先生の論文を読み、膠原病の真実を知り、その理論に衝撃を受けたとともに、自分の身に起こった過去の出来事と照らし合わせて、深く納得したのを今でもはっきり覚えています。そして、翌日すぐさま母に支えられながら新幹線に飛び乗り、大阪へ向かったのです。10月5日のことでした。この日が人生の分かれ道だったのかもしれません。私は運よく膠原病の治療にステロイドなどの免疫抑制剤を使わず松本漢方クリニックで漢方治療を始めることができました。(とは言え、過去にアレルギーでステロイドは塗っていましたが。)膠原病の症状を抑えるためにステロイドが使われている現代医学が主流の中、ステロイドを使わず漢方に巡り合える人はそう多くないと思います。世の中にステロイドがなくなり、漢方主流の治療法が確立されれば、ステロイドの離脱症状による重いリバウンドに苦しむ人はいなくなるはずです。しかし、この世の中そう上手くはいきません。リバウンドの苦しさに耐え兼ねて、漢方治療を止めてしまう人もいると聞きました。仕方のないことかもしれません。耐えられるかどうかは人それぞれ違いますし、そのつらさは体験した本人にしかわからないことだと思います。それでもステロイドを手放す道をお勧めしたいのです。なぜなら、ステロイドを一度使い始めると使い続けなくては効果がなくなるだろうし、使い続ける限り病気は治らないからです。そういった現実に全医学者が向き合い、松本先生によって発見された真実の医療が確立されるのはそんなに難しいことなのでしょうか。先日テレビで特集されていましたが、最近、漢方が見直され、注目されているようです。いつか漢方治療が主流になって、免疫が病気を治すことが皆の周知の事実となる日が来るのを信じています。現代医学の良い面と東洋医学が合わさって免疫をサポートできれば鬼に金棒です。

松本漢方クリニックでの初診察日。院内は漢方の独特な匂いが立ち込めていて、落ち着く空間でした。松本先生は、「優しい人がこの病気になるんや。心をもっと強く持たんとあかんで~。」「この世に治らない病気はない!治してあげるからね!」と明るくおっしゃってくださり、帰り際に力強く握手をされました。すーっと気持ちが楽になったような感じがしました。診察が終わると、人生初の鍼灸治療。これまでは、鍼を体に刺すということなので痛そうなイメージでしたが、痛みもなく、施術後は全身がポカポカと温まりました。さらに驚くことに、ひどかった動悸が少し治まったのです。とてもありがたくて、感謝しました。この日から、漢方薬2種類(牛蒡ごん連湯,補中益気湯)と2番煎じを飲み、週に2日は漢方風呂に入って、毎日お灸をする、免疫アップ生活が始まったのです。

ヘルペスウイルスについても触れなくてはなりません。私は幼い頃、水疱瘡にかかったのでヘルペスは体に潜んでいます。しかも、アレルギーで毎日のように蕁麻疹が出て、ステロイドを塗っていました。中学生の頃にはアレルギーは全く出なくなりましたが、今度は脱毛が始まりました。ステロイドで免疫も抑えられた上に、日々のストレスによって、いつしか免疫がIgE抗体からIgG抗体へ逆クラススイッチしてしまったようです。(免疫抑制後、免疫が取り戻されるときにIgGを作る遺伝子が早く回復されるため。)体にストレスがかかると、それに耐えるために副腎皮質で自らステロイドホルモンを作ってしまうのです。さらに、高校生の時、自転車に乗ったまま車にはねられ、左の前頭部を地面に打ちつけてしまいました。それ以降、天気が悪い日など頭痛が頻繁に起こり、その度に頭痛薬を飲んでいました。頭痛が起こると、痛みは左顔面、左肩にまで及びました。免疫がヘルペスを排除しようと攻撃していたところへ、痛み止めを飲んで免疫の働きを抑えてしまっていたので、ここぞとばかりにヘルペスが増殖したのは言うまでもありません。また、大学生のころから頻繁に過呼吸が起こるようになり、大学卒業後から精神安定剤を服用していた時期がありました。安定剤を飲むようになって食欲がなくなり、激ヤセしました。しかし、次第に薬を飲むことに違和感を覚え始めました。「このまま薬を飲み続けたら、体にとって良くないのではないか。」「安定剤で一時的に過呼吸は治まったとしても、根本的なことは解決しない」と感じるようになり、飲むのを止めました。止めた後、待っていたのは過食。食べることでストレス発散し激太りしました。それでも年々、少しずつ過呼吸の起こる頻度が減っていき、薬を止めてから約5年経過しますが今では過呼吸の症状は全くありません。食べることをストレスの捌け口にせず、美味しくいただいています。私の中で何かが変わったとすれば、心の持ちようでしょうか。とにかく、松本先生の論文を読み、いかに自分はこれまでに免疫を落とす行動をしてきたのかと愕然としました。免疫がヘルペスと戦ってくれていた結果、症状として現れていたのに、免疫を抑える薬を飲んで、一時的に症状は治まったとしても、病気の根源であるヘルペスは逆に増えていくばかりです。これまでは、頭痛薬や風邪薬などで病気を治すものだと思っていたので、まさに青天の霹靂です。病気を治していたのは他でもない、自分の免疫だったのです。今でも時々、ストレスが体にかかった後日、頭痛や動悸が起こります。それは、ストレスが去り、その後に回復した免疫がヘルペスを見つけ出して戦いを始めるので、症状が出現するのです。休日や夜に免疫が上がって頭痛が出ることが多いですが、これまでと違うのは、頭痛薬を飲まず、抗ヘルペス剤を飲んで、漢方を飲み、睡眠をたっぷりとって免疫の味方をすることです。心身ともに自分を大事にします。ですが、免疫はヘルペスを殺しきることができないので、ヘルペスとの戦いは永遠に終わりません。なぜなら、ヘルペスは免疫が強くなればなるほど、神経の奥深くに退却をはじめて、ひっそりとあらゆる神経の神経節に身を潜めるからです。免疫は神経節に潜んだヘルペスに手が出せなくなるのです。

ところで、私が松本漢方クリニックに通い始めてから、アトピーの妹はステロイドの使用を止めました。そして、漢方の塗り薬、紫雲膏を塗るようになりリバウンドが起こり始め、ヘルペスによるカポジ水痘様発疹症を発症しました。妹まで松本先生にお世話になることになったのです。高熱を出し、ひどい痒みで皮膚を掻いてはリンパ液が噴出し、大変な状態でしたが、今では皮膚が生まれ変わって綺麗に治っています。詳しくは妹の手記をご覧ください。

2012年10月、治療を開始して少しずつ、体の調子は良くなっていきました。食べられるようになり、熱も下がりました。調子が悪いときは、免疫が必死に戦ってくれている証拠だとわかっているので、応援する気持ちで安静に過ごしました。そして、何より家族がずっと看病してくれて、支えてくれたからこそ、私は回復することが出来たのです。特に両親にはたくさん心配をかけてしまいました。私を温かく見守っていてくれて、本当に感謝しています。

2013年6月から、蕁麻疹が出るようになりました。私の場合、その後ごくたまにしか蕁麻疹は出ていませんでしたが、2014年2月現在は毎日のようにかゆみを発症しています。少しずつIgG抗体からIgE抗体へクラススイッチしているようです。過去にステロイドをどれくらい使用していたかにもよるそうですが、一気に激しいリバウンドをする人もいれば、私のように少しずつしか変化しない人もいます。いつどのようにリバウンドするのかは、体にしかわからないのです。

そして、喉の渇きについてですが、水を飲んでもすぐ渇くという状態はなくなり、ほぼ気にならなくなりました。眼科の診察では、一定量潤っていてドライアイではないという結果でした。血液検査では蛋白分画γGは正常値になりましたが、まだシェーグレンの値を表す抗SS-A/Ro抗体は陽性で高いままです。IgG抗体が作られなくなり数値が下がるのは時間の問題だと思われます。そしてこの度お陰様で、かねてからの夢だった絵の道に進むため、学校に入学することができました。現在実家を離れ、一人暮らしをしています。こうして元気に日常生活を送れるようになったことが一番の成果です。今は、髪の毛を生やす漢方を飲んでいます。膠原病の症状の一つとして挙げられている脱毛ですが、膠原病との因果関係はまだはっきりわかっていないようです。(化学物質が頭皮の結合組織に溜まり、免疫との戦いで炎症が起こっているのだと思っていました。)しかし、膠原病になる人はストレスに弱い人が多いので症状として脱毛が見られるだけで、脱毛の根本的な要因はストレスのようです。松本先生によると、女性は女性ホルモンが出ている限り、薄毛になることはないそうです。女性ホルモンは、女性らしい体つきなどへの影響が大きい卵胞ホルモン(エストロゲン)と女性の生理や妊娠を起こし、妊娠を維持するのに重要な役割を果たす黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。この女性ホルモンは男性ホルモンを原料に作られます。ストレスで副腎皮質刺激ホルモンが出ると、女性でもひげが濃くなり、エストロゲンも減少するので脱毛症状が出るようです。(松本先生、よろしければぜひ解説をお願いします。)さらに女性ホルモンのプロゲステロンは間接的にステロイドを作り、免疫を低下させてしまうのですが、詳しくは先生の論文「なぜ女性ホルモンは免疫を抑えるのか」をご参照ください。女性になぜ膠原病が多いのか納得です。女性は月一回の生理でプロゲステロンが減少し、間接的にステロイドも作られないのでステロイド離脱症状を経験します。(実際私も生理前後で免疫が上がり症状が悪化したように見えていました。)さらに妊娠中、胎盤から作られていたプロゲステロンが出産で胎盤が排出されプロゲステロンも急激に低下します。産後にプロゲステロンの低下に伴い、免疫が回復され膠原病になってしまうのです。(IgGが早く回復し逆クラススイッチする)

さて、ここまで書いてきましたが、いかにストレスと付き合っていくかが重要になってきます。映画鑑賞やスポーツ、カラオケなど様々なストレス解消法はありますが、大事なのはストレスに対する受け止め方、心をどう整えていくかです。私はいつも何かあると自分を責めることで内外のバランスをとっていました。そんなやり方でバランスを保てるはずありません。それでも自分を責めることを自分のエゴが望んだのです、自分を守るために。その結果、病気を作ってしまいました。反省と責めることは違います。人から良く思われたい、人に嫌われたくない、期待に応えたい、そんな思いで人に遠慮して自分を抑え、人の顔色をうかがってもそこに何の価値もないのです。最初から自分で壁を作ってしまっています。背伸びなどせず、ありのままの自分でよかったのです。考え方を変え、自分を責めることも止めました。少し心の荷が下りたような気持ちでした。(まだ完全にとはいきませんが、ここに自分へのメッセージとして残しておきます。)無理したり、恐れたりしなくてもいいのです。嫌われてもいいし、批判されてもいい、どんな風に思われようと気にすることはないのです。自分に素直になり、正直であること。そして誰よりも自分の一番の理解者になり、自分を愛し大事にする。そんな自分のことを見てくれている人、理解してくれる人は存在します。自分を気遣うことこそ、他人を気遣うことだと思うのです。そうしていると、自然と心を強く持てていることに気付きます。無理に心を強くしようとがんばらなくていいのです。自分に強い芯があると、困難に見えるようなことでも乗り越えられるはずです。悩んで考え込んだとしても、朝は来るし夜も来る。晴れもするし雨も降ります。両親から言われた言葉があります。「なるようにしかならないのだから、自分に出来ることをすればいい。出来ないことまで無理するな。」です。この言葉にいつも勇気付けられていました。悩んだところで、結局のところなるようにしかならないし、無理して自分の心の声を無視していたら、いつかしわ寄せが来てしまいます。自分の身は自分で守るのです。そして、悩んで落ち込んだときにこそ「なんとかなるさ」と笑顔で気楽に過ごしてみるのもいいかもしれません。一日を気楽に過ごすのか、必要以上に悩んで過ごすのか、選ぶのは自分次第です。とは言え、無理して明るく前向きにならなければとも思いません。悲しいときには泣いていいですし、腹が立つなら怒っていいのです。(他人に当たり散らさず。人に対し感情に任せて怒るのと、諭す気持ちで叱ることは違います。)感情は感じるままに正直に。(痛いときは松本先生に電話!)そのうちケロっと元気になるときが来ます。未来や過去について思い悩んだとしても、どうにもなりません。不安に思っている未来の出来事や後悔している過去の出来事は、今この瞬間には起こっていないのです。今を感じてみて下さい。それに、つらいことをつらいとレッテルを張っているのは自分自身です。私は脱毛症のおかげで膠原病だとわかり、松本先生にお会いすることが出来ました。学校まで行くことが出来ています。一見困難なことのように見えても違う側面から見るとそうではないのです。全ての事象は自分の内面の写し鏡です。自分の内面が変われば、外の世界も違って見えます。内側から沸き起こる行動に身を委ねて、今ある幸せに感謝して生きていこうと思います。笑顔を絶やさずに。

最後になりましたが、松本先生には感謝しかありません。松本先生の真実の医療のおかげで今の私があります。また、ご子息の松本先生、鍼灸の先生方、看護師さん、家族、友人、自分の免疫、いつも本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。最後まで読んでくださりありがとうございました。完治した時にまた報告します。