「松本先生を信じて(喘息手記)」
(お母様記述)14歳2015年12月18日
(お母様記述)14歳2015年12月18日
今、うちの息子は中学2年生になります。幼い頃、喘息で松本先生にお世話になりました。以前書いた手記が引越し等でうやむやになり、送ったつもりになっていた事に気づいたので、随分前の手記になってしまいますが、新たに書かせていただきました。お役立ていただけたら幸いです。
うちの息子は生後8ヶ月の時、気管支炎でお乳が飲めず入院しました。その後、1歳半を過ぎてから、また気管支炎になり、その後発症する間隔はどんどん狭まり、気管支喘息と診断される様になりました。
母である私は、以前アトピー性皮膚炎で松本漢方クリニックに通い、10年かけて完治したことがありましたので、「子どもにアレルギーが出た時は、松本漢方クリニックに通おう」と決めていました。喘息の発作が出た時は、それは、それは可哀相な有様で、呼吸の度に鼻の穴が開いたり閉じたり、お腹が波打ったりしていました。私は、できる事ならストローでプーっと息を吹き込んでやりたいような気持ちになりました。
松本漢方クリニックでは漢方薬と、発作時に使うポンプ式の吸入薬をいただいておりましたが、それでも治まらないひどい発作の時には夜間救急に通い、気管支拡張剤の点滴治療を受けました。
夜間救急では入院を勧められる事もしばしばありました。入院した時の治療法を聞くと、約1週間ステロイド漬けにするとのことでした。ステロイドの恐ろしさは私自身がアトピー性皮膚炎で味わっていたので、「何度でも通いますから」と夜間救急に1晩で2回通った事もありましたが、入院は全て断りました。
若い当直の先生から「こんなに苦しんで可哀想なので、お願いします。入院させてあげてください」と頭を下げられた事もありました。もし、あの時うちの子が生命を絶たれる状況になっていたら、育児放棄の虐待ですね。発作がおさまるまでは本当に恐ろしかったですが、翌朝には咳をしながらも機嫌よく遊び、いつもの漢方薬治療に戻りました。
その事を松本先生に報告すると、診察室の回転椅子に座りクルクル回る息子を見て「こんなに元気になっとるやないか、何が入院や」とよく言われていました。もし、入院していたら元気になっても1週間ステロイドで治療されているかと思うと、ゾッとします。どちらが本当に可哀想なのでしょうか。この様な生きた心地のしない夜を何度も過ごしはしましたが、うちの子はステロイドを使わずに治療をしてきました。その代わり漢方薬を1番煎じはもちろん、2番煎じも水筒に入れて持ち歩き飲ませました。
幼稚園にも持って行き、息子も小さいながらも咳が出ると自分で飲みにいっていたようです。体を鍛える事も大事と思い、スイミングにも通わせたり、縄跳びをさせたり、とにかく、アンチステロイドで、体に良いと思う事は色々しました。徐々に発作も小発作になり、間隔も開くようになっていきました。
うちの子の喘息がほぼ治まって来た頃、息子のお友達で今まで症状が無かったお子さんが喘息と診断されました。その子のお母さんに息子の歩んできた喘息人生を話しましたが、結局、一般的な対症療法だけの治療を選択され、その後、重度の喘息のために入退院を繰り返し、ステロイドのランクを上げられたと聞きました。心の中で「だから言ったのに」と残念に思ってしまいました。
私はステロイドで辛い経験をしましたが、そのお陰で息子をステロイド漬けにしないですみました。それでも、松本漢方クリニックを知らなかったら、松本先生の「治るから信じて飲ませなさい」という自信に満ちあふれた言葉がなかったら、もしかしたらステロイドを使っていたかも知れません。本当にありがとうございました。