「MCTD・ヘルペス・間質性肺炎中間報告 」
匿名希望56歳2014年7月9日
私がMCTDという病名を付けてもらったのは2012年4月のことで、自分の体が変だと気づいてから3年経過していたのでほっとしたことを覚えています。しかし、新たな問題が発生していたので心穏やかではありませんでした。大学病院での検査の結果、間質性肺炎をあらわすKL―6の数値が732あったのです。もちろん今すぐに治療を要する数値ではありませんが、初めて聞いた間質性肺炎をインターネットで調べるととても恐ろしくなり、大げさですが死も意識しました。それでも何か治療法はないかと調べると漢方薬で治療できる事がわかりましたがその時は行動しませんでした。
MCTDという病名は付いたのですが症状はあっても、特定の抗体も出ないため治療はせず、この時全身に関節痛があったので痛み止めを処方してもらいましたが、この先ずっと痛み止めを飲み続けるわけにもいかないと思い4カ月後にそれもやめました。ただ、間質性肺炎があるため大学病院への通院は経過観察となりました。
4月からの病院通いが一段落した時インターネットで松本漢方クリニックを見つけました。患者さんたちの手記を読み、ぜひ行ってみたいと思い、松本先生が書かれたものを全部印刷して一生懸命読みました。私がその中で印象的だったのは、膠原病にはしんどいという症状はない、と書かれていたことです。では、今私が感じているこのしんどさは何なのだろうかと思い、それがヘルペスによるものだと書かれていました。そういえば、大学病院の診察でしんどいと訴えても何の反応もなかったことを思い出しました。また、この病気はストレスによって自分が作り出したものだということも納得がいきました。私はステロイドでの治療をしていないので間質性肺炎になった理由は分かりませんが、病名がつくまでの約3年間、大学病院では治療してもらえなかったので自分で何とかしたいと思い、市販の漢方薬を飲んでいました。考えられる理由はそれしかないと思って先生の説明を読んですぐにやめました。また、尿素入りのクリームや化粧水を使っていたのでそれもすぐにやめました。
そして、2012年9月に松本漢方クリニックを受診しました。初診時に詳しく検査をしますが、ヘルペスの数値は110.0でした。規準値が2.0未満であることからかなり高い数値です。あれもこれもあの症状も、みんなヘルペスだということは正直すぐには理解できませんでしたが、その日から漢方薬と抗ヘルペス剤の服用が始まりました。私は肩凝りがひどく、それに伴って頭痛もありましたが、毎日4回、抗ヘルペス剤の服用で肩凝り、頭痛が本当に楽になり、先生が言われたことは本当だと実感しました。そんな時、筋炎の症状だと思うのですが、両腕がとても重だるくなるので診察時に話したら「それもヘルペスやあ!」と一括されました。自分はまだヘルペスのことを分かっていないと反省しましたが、私の免疫がヘルペスと戦っているんだと嬉しくなりました。それからも、突然の筋肉痛や左足指だけにあらわれるかゆみとその後の水膨れ、味覚異常など本当に様々な症状が出ています。特に味覚異常は出ては消えを繰り返していまだに続いています。途中で漢方薬がヘルペスの免疫をあげるものに変わってからは関節の痛みがかなり楽になりました。抗ヘルペス剤を1年以上服用してからの数値が最初と変わらなかったのでショックでしたが直近のヘルペス値は52.0です。それでもまだまだ高い数値なのだろうとは思いますが、初診時を思うとかなり嬉しいです。もう一つ、ある日の診察時に松本先生に「あんた、手は痛くないか?」と聞かれました。何のことだろうと思っていると「手根幹症候群や」と言われたので「それならもう手術しました」と答えると「それもヘルペスやあ!」それを聞いてがくぜんとしました。その場にいた息子さんの副院長にも「余計な手術でしたね」と言われてしまいましたが、もう済んでしまったことなので仕方がありません。それにしても、整形外科のお医者さんたちは手根幹症候群がヘルペスによるものだということを教えられてはいないのでしょうか。そんなわけはないですね。あれから4年、ポピュラーな病気だと言われたのですが、今も毎日どこかの病院で手根幹症候群の手術が行われていると思うと残念な気がします。
残念なことといえば、ヘルペスの薬が全額自費だということです。抗ヘルペス剤を必要としている患者さんは私を含めとても多いのに、いえ、ほとんどの患者さんが必要としているのに残念です。経済的な負担はとても大きいですからなんとかして欲しいと思います。そしてもう一つ、私の抗核抗体の検査が社会保険庁にはねられて自費となっています。これは松本漢方クリニックへのいやがらせではないでしょうか。どこの病院へ行っても抗核抗体の検査は保険でできますが、松本漢方クリニックで行う時は自費です。これもおかしな話です。
気になっていた間質性肺炎、KL―6の数値も2013年6月には419になり、肺サーファクタントプロテインDも初診時169.4が92.4になったので、以降検査はしていません。初診時、5120倍だった抗核抗体も徐々に下がり、2014年3月には念願だった3ケタの640倍にまで下がったのですが、今年の4月に引っ越しがあり、自分自身とても頑張ったためと思われますがまた1280倍になってしまいました。同じく初診時30もあった血沈も10台まで下がったのにまた29にまで上がってしまいました。それでも以前とは違い、免疫を抑えないようにすることを学びましたから心配はしていません。私の病気は私の免疫が治します。その手助けをしていただいている松本先生、副院長先生、これからもよろしくお願いします。