「アトピー・花粉症の手記 」

42歳女性2004年1月31日

私が初めて松本漢方クリニックを訪れたのは、平成13年8月です。私の症状は、他の方の様に、アトピーとかいうのではなくて、顔のみ、ブツブツと湿疹の様なものが出来て、赤く腫れ上がるのでした。身体は何も出来ないし、顔の方も、痛みや痒みはありません。季節も、春、紫外線がきつい時にひどくなるという様なものなので、食べ物も関係がありません。

20歳代の前半から、花粉症(スギ)でしたので、毎年その季節になると、耳鼻科に行って、飲み薬と点鼻薬、点眼薬等を使用していました。

肌の方も敏感でしたので、20代の頃から、ニキビ、吹き出物、赤ら顔と、いつもトラブルを抱えていて、綺麗な白い肌の人にあこがれていました。ニキビ、吹き出物がひどくなり、膿んできて、あちこちの皮膚科に通いましたが、年令を重ねるごとにマシになってきたので、皮膚科に通うこともなくなりました。

ところが、平成11年の春頃から、紫外線のきつくなる時期(4,5,6月頃)、顔が赤くなり、小さな赤い発疹が出る様になりました。近くの皮膚科に行きましたら、「化粧品があわない。」とか、「食生活の問題」とか、「合成洗剤のせい」とか言われて、飲み薬と塗り薬をもらいました。その年は、夏頃になると、症状もマシになり(完全には、治らない。)、病院通いも、しばらくして止めました。

翌年の平成12年、相変わらずスギ花粉症で、ヒノキもあると言われて、スギがひどくなる前に、注射も定期的に受けました。とにかく花粉症はつらいものなので、少しでも症状が楽になることなら、何でもしました。花粉症に効くという市販の薬も、お茶も飲みました。

また4月頃、顔も、去年同様赤くなってきて、赤いブツブツが出だしました。去年と同じ皮膚科に行き、同じような治療をしましたが、去年よりもひどく、症状もなかなか改善せず、病院を変えようかとも思いました。でもその病院は、肌のトラブルや、他の皮膚病の治療で有名な所で、他によい病院も無いので、ずっと通っていました。その年は、夏になり、秋になっても、顔の赤みが残ってつらい年でした。

そして、平成13年の春、例年のごとく花粉症になり、耳鼻科に通いました。顔も、再び赤くひどくなってきました。またその皮膚科に行きましたが、もう自分自身も治るとは思えず、また、私のこの顔の症状は、一体何が原因で、どういう治療がいいのか分からなくなりました。皮膚科でもらう飲み薬や塗り薬を使用しても、一向に治る気配はなく、日に日にひどくなる一方で、夏にはもう、化粧をしてもどうしようもなく、会う人ごとに「どうしたの?」と言われて、外に出るのも、人に会うのも、億劫になりました。知人に病院を紹介してもらい、そこはアトピーの専門医という事で、電話をしてみたのですが、私の症状は、アトピーでないからと断られました。

とにかく、身体には何も出来なくて、顔にだけなのですから・・・・・それもアトピーのように、カサカサとか痒いとか、そういうのは無いのです。もうどうしたらいいのかと悩んでいる時、知人から、松本漢方クリニックを教えてもらいました。その方のお姉さんがアトピーで、松本漢方クリニックで治療を受けているという事でした。「でも私は、アトピーじゃないし・・・・・」と言うと、「ニキビとか吹き出物とか、肌のトラブルの人も来てるらしい。」と言うので、パソコンでホームページを見てみました。

アトピーやアレルギー、リウマチ等の治療、原因など、とても長い説明が載っていました。読みましたが、難しくて、あまり理解できませんでした。患者さんの手記を読んでも、私と同じ症状の人はいません。でも花粉症だけでも改善されればと思い、高槻まで行きました。

松本先生に顔を診てもらい、「絶対に治してあげる。」と言われた時は、びっくりしたし、信じられませんでした。私の顔も、やはりアレルギーでした。今まで飲み続けていた花粉症の薬のせいであるようでした。

松本漢方クリニックでもらった薬は、今まで皮膚科でもらっていたものとは、全て違っていて、2種類の漢方薬と塗り薬が2種類と、イソジンの様な液体の薬でした。基礎化粧品など一切いらなくて、「これのみで良い。」と言われ、これまで使用していた化粧水、乳液など、一切止めて、この塗り薬のみにしました。仕事をしていたので、化粧はしましたが、帰ったら直ぐに化粧を落として、洗顔し、塗り薬を塗りました。漢方も煎じて、食前3回と、間の時間にも飲める時は飲みました。最初は、味と匂いに慣れなくて、飲むのも一苦労でした。「顔の写真も撮っておくように。」と言われていたので、一番ひどい時に、写真も撮りました。

2週間、漢方薬を飲んで、塗り薬も塗りました。まだまだ赤みは取れませんが、顔のデコボコが少しマシになった様な気がしました。2週間後に、再び松本漢方クリニックに行き、また漢方薬をもらいました。泉南市から高槻は遠くて、とても通う事は出来ないので、その後は、お薬がなくなると、宅配で送ってもらう様にしました。

毎日漢方薬を飲み続け、塗り薬を塗りました。徐々にですが、赤味も薄くなってきて、デコボコしていた肌が平らになってきました。肌だけではなく、私は胃腸が弱くて、しょっちゅう胃痛がして、胃薬を飲んでいたのですが、漢方を飲み始めてから、胃痛が全くと言っていいほどなくなりました。偏頭痛もよく起こっていたのですが、あまり出なくなりました。やはり症状を抑えるだけの薬ではなく、体の中から体質を改善していかなくてはいけないと、よく分かりました。

翌年の平成14年の3月頃、スギ花粉の季節。20年以上も花粉の時期になると、毎年耳鼻科に行って、薬を飲んでいたのに、全く飲まなくても耐えられるようになりました。勿論、スギ花粉症が全盛の頃はつらかったです。何度も市販の薬を買って飲もうかと思いました。パソコンで松本漢方クリニックに「少しぐらい服用してもいいか?」と問い合わせたら、「つらくても、薬は飲んではいけない。」と言われたので、我慢しました。そしてその年は、一口も飲まずに過ごしました。花粉症と平行して、紫外線のきつい頃に、顔が赤く腫れ上がっていたのに、その年はなりませんでした。それどころか、日に日に肌がきれいになってきました。

その年の10月に、また診察に行きました。最初診察に行った日に撮った写真と、最近の写真を持って行きました。症状が改善されているのは、一目瞭然でした。松本先生が「あとは、その赤いものを取っていきましょう。」と漢方薬の種類を2種類から3種類に変えて下さいました。以前にも増して独特の匂いと味でしたが、もう漢方薬を作るのも、飲むのも慣れました。お昼など、仕事に行っていて飲めないので、物足りないくらいです。

そして平成15年の春、全くと言っていいほど、花粉症の症状はなくなりました。20年以上も毎年悩まされていたのに、です。2年間漢方薬を飲み続けて、アレルギー体質が改善されました。紫外線に当たっても、顔は何ともないし、湿疹も出来ません。赤ら顔も治ってきました。今は、仕事以外は、いつもノーメイクです。身体の調子もいいし、毎年夏には食欲もなくなって夏バテしていたのに、あまり食べなくて体重が減っても夏バテを全くせず、元気に過ごせました。風邪もひきません。アレルギー体質だけでなく、虚弱体質も改善されました。

肌の方は、もうほとんどトラブルもないのですが、漢方薬は、これからもずっと飲み続けていきたいと思います。

松本先生と、いつも漢方を送って下さった医院の方々に、本当に感謝します。そして、これからもよろしくお願いします。