「筋痛症治療」 

70歳 女性

 2020年春ごろより五十肩かなと思っていましたが、徐々に痛みが肩のみならず、膝、足首などに広がっていきました。その痛みは歩くと息をするのも痛いほどで、鎮痛剤ロキソニンを服用して働いていました。9月に免疫内科を受診し、ステロイド7mg服用することになりました。すると痛みは劇的に消失していきました。2021年1月より6.5mg、6mgと減量しましたが、ごくわずか血液検査の炎症反応が上昇し、肩の痛みもほんの少し出現しただけでしたが、また6.5mgに戻りました。私はこのステロイドの恐ろしさをよく知っていましたので、非ステロイドで治療した方に松本先生のことを教えてもらって受診することにしました。


 2021年4月、先生にお会いして、先ずステロイドをすぐ中止しなければならない理由とヘルペスが原因であることの説明をよくよくしていただき、抗ヘルペス剤(最初は多分16錠)と漢方薬の治療を始めました。またすぐにステロイドを中止する勇気はなかったので、3か月かかって0にしました。幸い痛みの再発は以前ほどの激痛ではありませんでしたが、服の着脱も出来ず、ハンドバッグさえ持てませんでした。また先生のお勧めで鍼灸も週3日通いました。半年くらいして服は何とか着れるようになっていきましたが、両手首に痛みと手指にしびれがでてきました。途中、抗ヘルペス剤を30錠に増やしました。やがて腕は動かさなければ痛みはなくなっていきました。まだ指のしびれは依然残りましたが、抗ヘルペス剤は減らしていきました。年が明けて2023年からは、痛みは断然改善し、両腕は旋回させると違和感がある程度になりました。小指、薬指はやはりピンと伸ばしきることはできませんが、生活に支障はありません。現在は漢方薬だけにしています。先生は指や手首の違和感は時間がかかると言っておられましたが、その通りでした。それも時間の問題だと思います。


 ステロイドなしでここまでこれることは難しいことですが、ヘルペスが原因だから何も難しいことはないと先生が再三再四おっしゃっていましたが、その通りでした。


 ありがとうございました。