「尋常性乾癬手記」

匿名希望63歳2013年9月24日

尋常性乾癬闘病記

かれこれ10年程前になります。

小さい赤い斑点が足首辺りに数個出来始め、一向に治らず近所の皮膚科に行きました。診察時に本を見せられ、聞いたことのない病名、尋常性乾癬だと診断されました。塗り薬(トボネックス?)と冊子をいただきました。

しかし簡単に治ることもなく新たな塗り薬に変えても結局あまり効果がありませんでした。その後総合病院の皮膚科に光線治療があることを知り、診察に行きました。しかしその時医師が「あなたのからだ全体の5%ぐらいしか出来ていないので軟膏だけでいい」とのことでした。

「1ヶ月程すると耐性ができ、効かなくなるので少しずつきつい塗り薬に変えていきましょう」とのことでした。3か月程通院したと思います。塗り薬も2回ほど変わりましたが多少の改善はあってもまた新たに違う場所にでき始めました。次に診察に行くと医師が辞めて新しい医師に変わっていたのです。

これをきっかけにこのままでは治らないとあきらめ通院を止めました。

結局どこへ行っても同じ対処療法しかないことがわかりました、

それからは皮膚科を離れ、友人の紹介で健康食品等で凌いできました。

当然完治はせず少しは良くなってはまた新たにできて増えるばかりでした

そんな中、副作用なく自然治癒を引き出す治療法はないかとインターネットで探していた時松本漢方クリニックにたどり着きました。

先生の長い難しい論文を拝見し、私には到底理解し難いです。

しかし先生の考え方に共感し私が探し求めていた治療法はここだと思いました。やっと希望の光が見えたような気がしました。

平成24年12月12日に初めて診察に伺いました。

待合室での聞こえてくる先生の声に少し戸惑いましたが、恐る恐る先生にお目にかかった時、ほとんど患部も見ず、脱線する話の中に先生の経験から自信を感じとることできました。

最後には「絶対治るからね!」と握手を求められ「治らない病気はない!」とおっしゃったことで少し安堵と手答えを感じました。漢方薬と入浴剤と塗り薬を処方されました。

1、2か月後には良い結果を期待し、待ち望んでいるのとは反して赤みも消えず変わらない状況でした。3か月が過ぎた頃、足、腕、顔まで増えはじめました。外出するのも躊躇する程酷かったです。

先生にも何度か「酷くなっていますが治りますか・・?」と尋ねたこともありました。早期に治るのだと期待すればするほど落胆に変わっていきました。

痒みは漢方薬を飲んだ後や夜寝床に入った時によくでていました。

掻いた後は周りの床やシーツが粉をふいたようになりました。

4か月目過ぎた頃赤みが徐々に治まり紫色に変わっていった時の喜びは今でも思いだします。日ごとに皮膚の色が変化して快方に向かっていきました。

現在は(8か月目)まだ染みのような形が残っています。

完治まではあともう少しだと思います。

根治が難しい!一生治らない!と聞いていた病気が治癒し一時は心が折れることもあり、疑心暗鬼にもなりましたが松本先生を信じてここまで回復したことをとても感謝致しております。

長期間苦しみ、遠回りをしましたが今では本当に大袈裟ではなく夢のような気持ちです。

改めて御礼申し上げます。