「天疱瘡(テンポウソウ)を患って」(姪御さん記述)
60歳女性2004年6月26日
60歳女性2004年6月26日
2004年、年が明けてすぐくらいのことでした。「かゆい」と言い出してから、顔全体に湿疹が広がるのには、そう時間はかかりませんでした。もう60歳になっていたので、アトピーはないだろうと、近くの皮膚科へ行くことを勧めました。きっとステロイドを出されるだろうとは思っていましたが、近所の町医者で、よく治ると有名だったので、短期間だけ塗って、治ったらすぐにやめればいいという、軽い考えでいました。
ところが、ステロイドを出されているにも関わらず、症状は一向によくならず、ひどくなる一方。当然薬の強度も上がります。それでもよくなるどころか、ひどくなる一方。「なでると、指先に水泡が出る。」と言うので、「先生に聞き。」と言いましたが、帰ってきた医者の答えも、よくわからない。理解できない。納得できない。ますます症状は、ひどくなる一方。「覚悟があるんやったら、松本先生のところへ行く?」と聞いてみました。本人も相当辛かったらしく、「がんばるわ。」と言ったので、松本先生にところへお世話になりにきました。
症状が出てから、松本先生のところへ来るまで約一ヶ月。松本先生にお世話になると決めてから、ステロイドを一切絶ったのですが、使用期間わずか一ヶ月で、顔はすでに真っ赤になっていました。指は、水泡でいっぱいになっていました。松本先生は、叔母の水泡を見るなり、「これは天疱瘡(てんぽうそう)やな。」とおっしゃいました。近所の町医者では、さんざんはぐらかされたのに。100万人に一人の難病だと知り、何でもっと早くに気づいて、連れてきてあげなかったのだろうと後悔しました。皮膚の膠原病だという説明を受け、いつものように「絶対治してあげるから。」と、松本先生は、叔母に硬い握手をして下さいました。
煎じ薬を飲み始めて2.3日で、顔がパンパンに浮腫み、あごを中心に首・指に、それはそれは大きな水泡が出来ました。針で潰したくなるくらい。幸い、それ以外の部位に水泡はなく、関節とお腹に激しいかゆみを伴っていたようです。水泡が出来る前に、激しい痛みがあるらしく、顔をしかめていました。水泡が出来てしまえば、痛みはなくなるようです。水泡が出来る→つぶれる→出来る→つぶれる、の繰り返しで、水泡が出来る前の痛みと、やはりというか、かゆみに悩む日々だったようです。
症状が出てから約一ヶ月という短時間で、松本先生のところへ駆け込んだのがよかった
のか、水疱は3ヶ月ほどで、完全に出なくなりました。かゆみはしばらく続いていたようですが、ピークは過ぎていて、狂うようなかゆみではないようです。
そろそろ半年が過ぎようとしています。皮膚の黒さを除けば、見た目は、ほぼ普通の状態にまで落ち着いてきました。かゆみもほとんどないようです。毎日長時間入浴するので、中年太りも解消されて、一石二鳥です。5kgほど落ちたそうです。
難病だと言われていたので、正直、もっと時間がかかると思っていました。もしかしたら、まだまだ根っこが残っているのかもしれませんが。とりあえず、日々生活する上で、何ら問題ない状態にまで回復しました。松本先生の「絶対」は、本当に「絶対」だなと。
治る日数に個人差はあると思いますが、がんばっていれば、必ず治る。そう信じて、辛い日々を一緒にがんばりましょう。