「喘息手記」

53歳2013年4月9日

ぜんそく闘病記

仕事で山梨県に住みだして20年、花粉症になって25年目の5月末、今までであれば5月連休には鼻水くしゃみ等の症状がおさまっていたのに、また再発した。何かおかしいと思いながらも耳鼻咽喉科でヒスタミン系の薬を飲んで症状を抑えていた。

その年の秋になると、症状はさらに悪化、鼻と喉の症状だけでなく気管支からもつまったような感覚が起こり、雨の日には息をするたびにゼーゼーと音がするようになった。夜になるとさらに酷くなり、黄色いような痰が絡み、体を起こさないと苦しくて息ができなくなってきた。

近所の中病院の内科に罹ると、吸引薬を処方された。私は医者に完治するのか尋ねた。医者は何も言わず、症状は軽くなるというばかりであった。私はこれまでにも花粉症は完治しないどころか症状が悪化するばかりで、こんな吸引薬を一生使い続けるなんて絶対におかしい、これでは助からないと思った。

HPでぜんそくを片端から調べた。松本漢方クリニックのHPがあった。アレルギー完治とあった。それから丸一週間松本漢方クリニックのHPを隅から隅まで読んだ。理論を10回以上読んだ。手記も拝見した。ステロイドの怖さも知った。以前医者から出され、吸引しているものがステロイドであった。これ以上悪いことはしてはいけない、改めようと決意した。松本漢方クリニックに行ってみよう。自分の健康を、自分を取り戻すために松本漢方クリニックに賭けた。

1月の寒い日の夕方に松本漢方クリニックに電話してみた。先生は診察で忙しく、電話もなかなかつながらない。そこで、ファクシミリにて、症状を記し、最後に連絡をくださいとの手紙メモを送った。その日の晩9時過ぎていただろうか、松本先生から電話をいただいた。最後に「必ず治したる」とおっしゃった。何か今までの医師と違う、いや患者にこんなことを言ってくれる医師の先生は知らない。私は、その週の終わりに始発で東京駅まで行き新幹線で京都までいき、乗り換えて東海道線で高槻に到着、11時には松本漢方クリニックの前にいた。

中に入ると病院特有の消毒薬のようなにおいは一切しない。何かからだが暖かくなるような漢方薬の香りがする不思議なところだった。患者さんもたくさんいた。3時間近く待った。診察を受けた。そのときも最後には必ず治したるとおっしゃった。そうおっしゃる態度には自信に満ちており、また自然体であった。病院の医者のように患者に対して何か隠しているような態度と何かにおびえているようなかんじは微塵もなかった。その理由はあとでわかった。私はもう2週間分の煎じ薬と粉薬を処方してもらい、帰りの新幹線に乗った。

その日の夜から煎じ薬を飲みはじめた。朝、昼、晩、寝る前に飲む。肩甲骨から首筋のあたりがカッと暖かくなる。いや熱くなる。粉薬が気管支を広げてくれる。呼吸は楽になり、体には少しずつ力が戻ってきたようだった。ぜんそくの症状はぐんぐん良くなっていった。体の中が熱くなる。町の医者に処方されたステロイド吸引薬は捨てた。

あれから6年の歳月が過ぎた。松本先生のところに1年に1回行き、診てもらう。家族も連れて行き、京都見物をさせておいて帰りに落ち合い山梨に戻る。もう症状はでない。煎じ薬の効果は毎日こつこつと取り組んでいくと、風邪さえ罹らない体になる。免疫力というのか、肩こりも治ってしまう。

松本先生はおっしゃっている。治すのは、あなたの免疫の力で先生はそれに少しだけ力を貸すだけだと。ステロイドは免疫力を抑え、自分の免疫力が働いてもとに戻そうとする体の正常な状態をめちゃめちゃにする。もちろん生死を分けるようなぜんそくの症状等にはステロイドを使用しなければ助からないときがある。それは正しい遣い方だ。しかし今の医療はそのステロイドを異なった目的で患者に処方する。ステロイドを長期間からだに使うと命を落とすことに繋がると分かっていてなお使う。副作用を出してそれを治すためにさらにさまざまな薬品を投与する。長い期間症状の一長一短のような状況が続き、最後には、命を落とす。今の医者は命を助けるのでは無いのか。薬を飲んでも治らないと知っている。しかし、立場上治りませんとはいえない。患者に対して本当のことを言ってやらないのか。自分に嘘をつく。そんな医者は、患者に対して何か隠しているような態度と何かにおびえているようなかんじを与えるのである。

松本先生は分かりやすい。ヒトの体を知っている。特に免疫つまり自分自身を知っている。真実を伝えられる。真実の大きさを知っている。できることを知っている。最近のiPS細胞についても松本先生は真実を言い放つ。分かりやすい。気持ちよい。私の親も親戚も医者は偉い、助けてくれると思い込んでいる。でも後ろめたい医者は大勢いる。病院に行けばもっと集まっている。そして患者に話し掛けること少ない。話すことが無いことが理由だ。黙々と最先端の医療機器を使い診療報酬を稼ぐ。患者が症状でつらそうで有ればすぐにステロイドを出す。製薬会社もステロイド含有薬品をだす。運・不運の話かも知れない。

まだ私には人生をやることがある。自分自身を強く保たなければならない。自分自身である免疫力を強く発現させなければいけない。後天的免疫寛解までやりつづける。町の医者にはこの5年間1回も行かない。市販薬も飲まない。でも全く健康に向けて進んでいる。また松本漢方クリニックにいくことが重要だ。真実はひとつだ。真実を知りに行くことが大切だ。