「膠原病 多発性筋痛症手記 その2」松山 禎男
64歳 男性 2012年3月3日
64歳 男性 2012年3月3日
第5期 2012年1月1日~2月22日
(第4期までの手記のコメントは既に書き終わっています。詳細極まりのない完治への道のりの最終局面も近づきつつありますが、さらにリウマチ性多発筋痛症を治す為に、彼がいかに努力されたかがビビッドに書き綴られています。私の仕事はただ一つ、彼の免疫をどのようにして元に戻すかを指導するだけであります。免疫と化学物質とヘルペスとの戦いの激しさは個人差があります。自分自身のストレスを逃れるために、どれだけ自分で副腎皮質ホルモンを出し続けたかの度合いと、100%間違った世界中で行われている免疫殺しの治療の期間と、免疫抑制のために用いられた薬の量に比例して、戦いの激しさが決まってきます。どれぐらい苦しまれるかは、実際に私の治療をやって初めて分かることです。結論から言うと、化学物質をIgGで戦う膠原病よりも、ヘルペスとの戦いのほうがはるかに厳しいのです。現代文明に見られる最後の2つの敵は、文明が作り出した化学物質とヘルペスだけでありますが、化学物質とは自然後天的免疫寛容によって共存できますが、ヘルペスは死ぬまで人体の神経節に隠れて、常に宿主の免疫が低下するチャンスをうかがい、隙あれば必ず増殖を繰り返し、宿主の免疫が正常になるたびごとに、新たな戦いが始まり、宿主が死ぬまで戦いが繰り返され、現代の原因不明とされているあらゆる神経症状をこうむらざるをえないのです。ヘルペスに関してはここを見てください。)
1 療養内容
(1) 薬:
食後服用の漢方薬(100cc)が追加された。(この漢方は皮膚の免疫を上げるアトピー用の漢方煎じ薬です。)
ベルクスロン錠を隔週服用に減少。(7日間服用し,次の7日間は休む)
(2) 鍼灸院での鍼灸を週2回を1回にする。
(3) ~(8)は従来通り継続。
(9)月初めに「水マグ」を飲んで、宿便を排出。
(10)朝食は300~400ccの水をゆっくり飲んでから、野菜、果物をとる。昼食と夕食は通常食(玄米ベース)昼間は時々、濃度1パーセントのクエン酸水を飲む。
(11)健康下駄(台湾で購入。前歯が高く、後方へ傾斜している)の上に立って身体を伸ばす。
(12)フロアーに仰向けになり、腕の上げ下ろし、肩回し、手のひらのグーパー、足の上げ下ろしの運動量を増やした。
(彼のリウマチ性多発筋痛症を自分で治そうとする意気込みが、鬼気迫る勢いで伝わってきます。全ての病気は免疫の遺伝子で治す事ができます。実は現代文明に見られる病気の原因はたった2つしかないのです。100万回述べていますように、化学物質とヘルペスウイルスしかないのです。皮肉を付け加えさせてもらえば、3つ目の文明病があるのです。それが医者と医薬品なのです。なぜならば命を守るための免疫の遺伝子を懲らしめ、殺そうとしているからです。ここでどうして医者と医薬品が病気を作り出しているかを詳しく説明しましょう。
まず改めて病気の定義を復習しましょう。人体が行き続けるためには5大栄養素と水と酸素の合計7つの物質が必要です。この必要な必須生命素だけが摂取され、それ以外の異物が人体に入らない限りは絶対に病気は起こらないのです。この7つの物質を、今後私は「7大必須生命素」と名づけます。ところが、生命が始まって以来、この7大必須生命素と共に、人体外に生存している細菌、ウイルス、寄生虫、カビが混入し、これを人体の免疫が処理しようとして人類に病気を起こし続け、病原性の強いペスト菌や天然痘や結核菌などが人類を殺してきました。ところが文明が進むにつれて、現代では人類の命を奪うほとんど全ての病原菌に対してワクチンができ、抗生物質が作られたうえに、このような病原菌が人体に侵入しないような衛生保持体制が確立しきりました。従って人命を奪うような病気を起こす侵入者は100%なくなったと言ってもよいのです。死ぬ病気がなくなったので世界中の文明国家は寿命が延びたのです。それでは最後に残された病気の原因はなんでしょう?それが化学物質であり、ヘルペスウイルスであり、医者と医薬品なのです。それでは癌は病気ではないのでしょうか?
皆さん、医者たちは、癌は一番怖い病気だと言いまくっていますが、実は癌は病気ではないのです。癌の原因は、人間が生まれたときに全ての人に分け与えられている遺伝子なのです。実はこの遺伝子は生命を維持するために60兆の細胞の増殖分化には絶対に必要な遺伝子なのです。それが何と逆説的ではありますが、癌遺伝子の元になる原癌遺伝子そのものなのです。
生命が存続するために絶対に必要な増殖や分化の機能を持った遺伝子が、死と結びつく癌の元である癌原遺伝子を同じものであるのを、皆さん不思議に思いませんか?ローマ時代の寿命は18歳といわれています。江戸時代までは40歳が寿命だといわれています。現代は80歳を超えています。つまり昔の人は癌になる前に病原菌の戦いに敗れて死んでいったのですが、病気で死なない現代の先進国で最も多い死亡原因は癌であります。これは一体何を意味するのでしょうか?人間の心や頭では死にたくないと思っても、生命を支える細胞の遺伝子は、人間の意志にかかわらず『お前の仕事は終わったから、死になさい。』と告げているのです。『お前が死にたくなくても、私が肉体の自殺をやってあげますよ。』と伝えているのです。この意味について説明しましょう。
私は以前からこの世に絶対不滅の無誤謬の永遠に続くものこそ神であり、この神には2種類あると言ってきました。1つは時間です。未だかつて時間の本質を解き明かした人はいません。2つめは遺伝子です。遺伝子も見かけは1代限りのように見えますが、実は永遠不滅なのです。自分の遺伝子を子供に伝えることによって永遠性が保証されているのです。ところが遺伝子は時間とは違って物質ですから、物質は永遠に続くものではありません。時間という永遠に続く流れの中で物質は必ず変化を受けざるを得ません。この変化は物質が時間の中で必ず朽ち果てる運命を背負っています。
皆さん、この世に生命はもとより、あらゆる物質の中に永遠に続くものはありますか?地球だっていずれ滅びる可能性があります。無生物のみならず生命も、全て生命や物質の素材である元素に戻っていきます。生命は万物の素材である元素にならないように、生まれれば成長し成熟し、成熟を超えれば老化へと進み、最後は死を迎えます。最後のこの死でひとつの生命が終わりになってしまえば、生命は生まれる意味がなかったことになります。だって一代限りの生命は無きに等しいからです。生命が子供に継がれない限りは地球は無生物の世界に留まらざるを得なかったのです。この宇宙に他の生命があるかどうかを人類は血眼になって探し続けています。おそらく地球に生命が生まれたのと同じ可能性を持つ確率は何兆分の一でしょうから、おそらく地球以外には生命は発生してはいないだろうと思います。
皆さん、なぜ生命が生まれたか考えてみたことはありますか?この答えは古来から難問中の難問でした。答えに窮した人間は自分たちの生命を創造した神を作り上げました。しかしながら、現代人でものの道理を分かった人は誰も神が人間を作ったとは考えていません。ましてや遺伝子学を勉強したならば、生命の誕生に神が関与する余地は何一つないからだと分かっているからです。それでは無限の果てしない広がりを持つ生命を含む宇宙を誰が作ったのかという難問が出てきます。それこそ永遠の謎でしょう。
いずれにしろ私たち人間が神を想定するのも私たちが生命体であり、考える力を持っているからです。その生命が作られたのは、やはり何兆分の1の偶然であると考えるしかありません。それでは生命と無生物の違いは何なのでしょうか?辞書的には生命は一般に栄養、代謝、感覚、運動、成長、増殖、生殖などが可能な物体とされていますが、私は一番大事な点は増殖だと思います。先ほど述べたように、増殖と生殖がなければ一代で終わるからです。生命現象の本質は増殖と生殖がなければ意味がなくなります。生命が無生物にならないためには、必ず死から逃れる方法を考えざるを得ないのです。それが生殖なのです。
それでは生殖とは何でしょうか?遺伝子を子供に伝えることです。遺伝子を子供に伝えることができるようになれば、死は当然のことなのです。永遠に続く生命体がない限りは死を避けることはできないのです。従って生命を形作っている細胞の死が癌なのです。生まれたときに死を予想し、それを遂行することは同種の生命を続けるためには避けることができないのです。従って新たなる鮮度の高い遺伝子を伝えるために生殖を行い、それが終われば私たちは生まれたときに癌で死ぬようにプログラムされているのです。
それでは遺伝子とは何でしょうか?この遺伝子を作る偶然にも可能性が地球で生じたという事でこの話は終わりましょう。
以前にも書きましたが、中村仁一という先生が書いた『大往生したければ医療に関わるな』という本がベストセラーになっています。癌死を看取ってきた中村先生に言わせれば、癌死こそ楽死であり、自然死であり、苦しむことはないと書いてありますが、当然のことなのです。生まれたときにプログラムされている極めて自然な死に方であるからこそ、苦しくもないし実は何も悲しむことではないのです。
ついでに書いておきましょう。細胞の死にはネクローシスとアポトーシスがあることをご存知でしょうか?ネクローシスは異物と戦うことによって炎症を起こし、細胞もろとも破壊されるので、細胞の化学成分や酵素が周りの結合組織にばらまかれてしまうため、隣の細胞もとばっちりを受け、組織が傷ついてしまいます。そのために炎症が起こり、腫れる、赤くなる、熱が出る、痛みが出る、などの炎症症状が起こります。一方、アポトーシスは遺伝子によってプログラムされた死ですから、細胞が死んでも細胞の中にある化学成分や酵素が細胞の膜に包み込まれてしまうので、周りにとばっちりが来ないのです。まさに癌死とは肉体のアポトーシスなのであります。従って癌死も遺伝子の命令によって行われるものですから、苦しくないのは当然のことなのです。癌死を苦しくさせるのは、まさに金儲けのために医者が手を出し、余計な手術をし、余計な抗癌剤を入れるためなのです。その結果、人体のネクローシスが起こるため、医者だけが儲け、患者のみならず周りの他の人も全て迷惑がかかってしまうのです。癌死こそ最高なのです。
ここで一言断っておきます。確かに医者の行動基準も生命は一番尊いという無批判的な概念が彼らの頭を支配しています。この概念は変える必要があります。若くして死ぬのはそれこそ犬死にであります。しかし全ての責任が終わり、自分の働きで食べられなくなれば、死だけが最後に残された尊い仕事であるということを理解する必要があります。私も67歳の老人でありますが、東大や京大受験生に負けずに休日でもこのように仕事をし続けているのは、正しい医学、病気を治せる医学を世界中の人々に教えてあげたいという強い責任感を感じているからです。間違った医学を正しい医学と入れ替えるためには簡単には死ねないという気持ちがあるからです。しかも自分の仕事を続けて税金も払い、若い人に負担をかけさせたくないという気持ちがあるからです。さらに世間に対して偉そうなことを言う限りは、率先して自分の正しさを証明する必要があるからです。だからこそ私は生きる価値があり、人間としての尊厳を持ち続け、社会に貢献し続けるからこそ、若い人に負けないほど頑張っているのです。私もいずれ癌で死ぬでしょうが、皆さん、うるさい男が癌死したと言って喜んで宴会でもしてください!ワッハッハ!
医療界は100年以上前から癌死を防ごうとしていますがアホなことです。つまり遺伝子を変えようとすることは、永遠不滅の道理である神の意思の表現である遺伝子の働きに反することなのです。ところが医薬業界の金儲けのために、不可能なことで、しかも道理に合わないつまらないことに湯水の如く無駄な労力と金が浪費されています。遺伝子を変えることは不可能であるにもかかわらず、時代の寵児となっている京大の山中伸弥教授のiPSについても言えることなのです。彼はiPSという癌細胞を作っているだけです。こんな研究はすぐにでもやめるべきです。ついでに述べておきましょう。皆さん、クローン人間を作ることは理論的には可能であることはご存知ですか?クローン羊ドリーを作ることと、クローン人間を作ることは全く同じことなのです。クローン人間を作ることをあなたは許しますか?見方を変えれば、iPSはクローン人間のいわば臓器を作っていると言ってもいいのです。こんなことをあなたは許してよいと考えますか?
遺伝子的に長い目で見れば、生きることは時間をかけて癌で死ぬということなのです。人は癌で死ぬように遺伝子的にプログラムされているのです。従って人が生まれることを喜ぶように、癌で死ぬことは最高の喜びなのです。だからこそ中村仁一先生は、自分も癌で死ぬことを望んでおられるのです。癌も広い意味では運命付けられた遺伝子病といえますから、遺伝子をどんなに操作してもいずれ人間は老化し、癌になって死ぬべきプログラムされた運命から逃れることはできないのです。癌については全く私と同意見である近藤誠先生の本を読んでください。私は近藤誠先生の多くの癌の本から学んだことを感謝しております。
以上は、生命と死の意味について遺伝子という観点から述べましたが、実はもっと大事な現実の問題があります。それは生きるのには金がかかるという事です。それでは経済という観点から生命を捉え直してみましょう。先ほど述べたように人間は7大必須生命素が必要でありますが、5大栄養素は金がないと摂取できません。近頃は水も汚れきっているので、美味しくて化学物質の入っていない水を売り買いしています。そのうちに酸素も売り買いされることになるでしょう。なぜならば大気汚染がひどいからです。化学物質のためです。この化学物質がアレルギーや膠原病を起こしていることは、皆さんは既にご存知でしょう。病気にならないように7大必須生命素を買って生きるためにはお金が必要です。ところが年金制度は、働かなくても死ぬまで遊び続けて生きられることを政府が保証し続けるという、天国でも不可能であるといってもいいぐらいに優れすぎたシステムなのです。しかし全ての老人が金のことは一切心配せず働かなくても食べられるなどというのは、どう考えても維持し続ける事はできないのです。それどころか長生きすればするほどお金が入るという、とんでもない制度なのです。そのためにとうとう日本の財政が1000兆円を超える赤字になってしまいました。この年金システムと病気を治さなくても医薬業界が儲かる社会医療保険システムこそ1000兆円の赤字を作らせた元凶であるのです。遺伝子病である治らない癌を治るような期待を抱かせ、かつ原因不明の病気などは何一つとしてないにもかかわらず、医学会のお偉い方がガイドラインと称して、免疫の遺伝子を殺す薬を患者に投与し、新たに病気を作って37兆円も無駄な医療費がかかっています。この37兆円の医療費に加えて、政治家たちが老人の票を得るために老人年金に大判振る舞いをし続けるものですから、簡単に1000兆円の財政赤字が積みあがりました。
老人年金は、働いている若い人が払い続けたお金を働かない老人がもらうという理想のシステムが、もう既に100%破綻してしまっているのです。にもかかわらずその破綻を消費税で糊塗しようとしているのが今の政治家たちです。ちょうどこのシステムを全ての人に当てはめた社会が共産主義の社会です。共産主義が大失敗どころか人間性にもとるシステムだという事がわかってしまいました。実は人間性とは、全ての人が持っている遺伝子のエゴイズムであるという事はご存知ですね?ワッハッハ!結局人間は自分の遺伝子のためにしか生きられないということを共産主義が証明したことを知ってください。愚かな政治家が多いのも、政治家は自分の遺伝子のためにしか働いていないからなのですよね?ワッハッハ!何も私は自分の遺伝子のために働くことを否定しているのではありません。他人の利己的な遺伝子を傷つけないで、自分の遺伝子のために努力することほど素晴らしい生き方はないということもご存知でしょう。現代の年金制度は、働かないで楽しもうとする老人の利己的な遺伝子が、働いても食えない若い人の利己的な遺伝子を懲らしめているというところが問題なのです。
共産主義も最高の理想のイデオロギーだったはずです。マルクスは資本論で、労働とは、全ての人が自分の才能を最大限に伸ばせる楽しい働きであり、自分のためになることが他人のためになる社会が共産主義だ、という理想を書いていますが、実は現実は全く逆だったのです。彼の時代には遺伝学は全くなかったものですから、マルクスほど頭のいい人でも大間違いをしたのです。
生命というのは先ほど述べたように、遺伝子を引き継ぐということが最大の目標ですから、それが不可能になったときに生命の意味がなくなります。若い人が結婚できないのも、若い人にお金が回らなくなっているにもかかわらず、働かなくても一生保証されている老人が幸せになり過ぎているからです。自由気ままに金に心配のない老人がますます癌にもならずに、長生きすればするほどお金が保証され、儲かり、財政赤字がどんどん増え続け、その負担を若い人、さらに孫が受け継がなければならないのは、遺伝子も気がついているのです。だからこそ年をとったら遺伝子病である癌になって、できる限り早く死ぬように、生きるための遺伝子が死ぬために使われるようにプログラムされたのが癌なのです。これこそ癌原遺伝子の経済的な意味づけであり、金がなければ生命も栄養摂取や新陳代謝や増殖・生殖もできなくなってしまい、生きられないという意味であります。ワッハッハ!
最後に大事なことを付け加えておきますが、老人が全て癌になって早死しにしろと言っているわけではありません。まず癌にならないような生活をすることが、若い人に迷惑をかけない生き方なのです。若い頃からストレスをいかに減らすかということです。ストレスのない最高の幸せは、他人の幸せを常に感じることです。それに加えて贅沢を控えて成人病にならない生活することです。成人病にならずにストレスもなければ、死ぬまで仕事ができます。死ぬまで仕事ができるような生き方を若い頃から心がけるべきなのです。
今日はここまでです。2012/05/31
2 症状
(1) 松本先生初診日から、99日目の2011年12月31日が、記念すべき変化日であった。(衣服の着替え、入浴、シャンプーが自力で出来た。)
(2) 1月15日、右手で文字が書けるようになった。2011年9月24日から毎日、その日の症状などについて、私の口述を妻がメモしてくれたので、それにもとづいて手記を書き始めた。パソコンは妻に頼んだ。手の甲と指、足の甲のむくみがなくなった。朝、目覚めた時の目やにがなくなった。
(3) 1月20日 腕組みが出来るようになり、また、新聞を両手で広げて読めるようになった。
(4) 1月25日 軽く握りこぶしができるようになった。
(5) 1月27日 しゃかむ姿勢をとったとき、手の指先がフロアーについた。
(6) 1月30日 自力でフロアーに横たわり、そしてたちあがることができた。
(7) 2月4日 尾道千光寺の約千段の石段を登った。
(8) 2月8日 自宅近くの天然温泉(ラドン含有量、11マッハ/kg、ph9.8)で、自力で入浴することが出来た.約半年ぶりの温泉浴であった。
(9) 体重:66kg。
(10)2月22日 松本先生診察。採血。「首と肩にアトピーが出現している」
(極めて詳細な症状が列記されています。ひとつひとつの症状に対して、免疫がどの敵と戦っているかを説明してあげたいのですが、複合しているときがあるので、はっきりと白黒がつけられません。しかしながら、松山さんの免疫の敵は二つしかないのです。ひとつは、様々な化学物質に対してIgGと戦うときに見られる自覚症状であります。もちろん言うまでもなく、化学物質を免疫は直接に認識することはできないので、タンパク質と結びつく必要があります。このとき化学物質をハプテンといい、タンパク質をキャリアタンパクといいます。このハプテンとキャリアタンパクが結びついて、はじめてTリンパ球に認識され、IgG抗体を作れるようになれるのです。
ふたつめの敵は、言わずと知れたヘルペスウイルスなのです。人体に住みつくヘルペスウイルスは8種類あります。そのうち3種類のヘルペスと戦っているのです。単純ヘルペス1と単純ヘルペス2と水痘帯状ヘルペスであります。残りの5つについてはこれからの研究が待たれます。これらの3つのヘルペスは主に人体の神経に住みついています。あらゆる種類の神経に住みついているので、免疫がこれらのヘルペスウイルスを見つけ出し、殺す戦いを始める神経の種類や部位によって炎症が起こるのですが、炎症そのものは部位に限らず同じメカニズムで生じます。しかし多種多様な働きを持っている様々な神経に炎症が起こると、炎症のために神経に異常な電気信号が発生したり、逆に正常な電気信号が発生しなかったりすると、神経の機能の違いに応じて様々な症状が出てくるのです。
その症状は、腰や胸や四肢や背部にある感覚神経などを刺激して痛みとして出るのです。第10番目の脳神経である迷走神経で戦うと、全身倦怠感が出るのです。第8番目の脳神経で戦うと、めまいや耳鳴りや難聴が出現するのです。正確に言えば、内耳神経の前庭神経で戦うと回転性めまいや水平性めまいや立ちくらみが起こるのです。内耳神経の蝸牛神経で起こると、耳が聞こえなくなったり耳鳴りがするのです。
第5番目の脳神経である三叉神経のうち、三本の神経の中で一番上にある眼枝が脳のくも膜下にある脳の血管を支配し、そこで免疫がヘルペスと戦うと頭痛や頭重感がするのです。これらの炎症が三叉神経に電気信号として伝わり、その信号を痛みを感ずる脳の大脳皮質の感覚野に送り、痛みとして感じられるのです。念のために書き記しますが、脳の実質を作り上げている脳細胞そのものには痛覚がないので、脳自身は針で刺されても痛くないのです。
それではどうして三叉神経のひとつである眼枝が脳の血管に入っていくのでしょうか?それは体外から入ったヘルペスウイルスが三叉神経に入り込み、その三叉神経の神経線維を伝わって、脳の血管の奥深くまで入っていくのです。もちろん脳の血管には色々あるので、その全ての血管を支配する様々な神経にも入り込み、ここでも免疫とヘルペスが戦うと頭痛や偏頭痛や目の奥の痛みなどが生じるのです。
他にも様々なヘルペスと免疫の戦いに伴う神経症状が出ることがあります。意識障害がみられることもあります。この原因は、血管神経に生じるヘルペスと免疫の戦いにより、一瞬脳血管が収縮することによって起こると考えられます。さらに運動障害が様々な程度で見られることがあります。一番ひどい症状は、それこそ体が全然動かせなくなることもあるのです。原因不明の病気とされ難病指定されている慢性炎症性多発性脱髄性神経炎などは、全身の運動神経でヘルペスと免疫が戦い、身動きができなくなることもあります。もちろん慢性炎症性多発性脱髄性神経炎もヘルペスと免疫の全面的な戦いのために生じるのです。
さらに近頃非常に話題にされていますが、線維筋痛症という病気をご存知ですか?かつては結合組織炎と呼ばれていたものでありますが、1981年に原因不明のひとつの疾患として言われだしました。これはまさにリウマチ性多発筋痛症と同じことであり、一部は化学物質と戦っており、一部はヘルペスと様々な神経で戦っているので、様々な組織で痛みが出るのです。この病気も原因不明といわれていますが、この世に原因不明の病気などは何一つないのです。
線維筋痛症の治療も、松山さんがやられた治療と同じく免疫を上げ続ければ必ず治るのです。ところが長年免疫を抑える薬に終始してきた患者は、免疫の遺伝子の働きが極端に低下し、その間に神経に潜んでいるヘルペスの量はギネスブックに載せてもいいぐらいに増えてしまっているのです。当院に来られて免疫を回復する治療をして、患者さんは自分の免疫でヘルペスを様々な神経で殺し始めるのですが、そのときに感ずる痛みが強いときは、どこまで我慢できるかが治るか治らないかのポイントになります。免疫を抑える薬は全て毒薬であり、全て病気を作っていることに気づいてください。いずれにしろ文明に残る最後の敵はヘルペスウイルスだけです。ヘルペスを大量に増やす現代医療のために生じた病気が線維筋痛症なのです。
私は今、血液癌といわれる多発性骨髄腫と悪性リンパ腫は果たして癌であるのかを疑っています。癌ではなくてヘルペスウイルスとの戦いの結果、戦いの様々な症状を癌と決め付けているのではないかと考えています。いわゆる血液の癌である白血病でなければ、この2つ病気は癌ではないと考えています。この2つの病気を持った患者さんを今現在診ていますが、他の病院での治療をやめて、私の免疫を上げる治療を受けていますが、この病気が治れば再び世界の医療界にまたもや大旋風を巻き起こすことになるでしょう。癌でない限り、死なない限り、全ての病気は自分の免疫で治す事ができるのです。患者の免疫の遺伝子を傷つける医療は、いかなる病気も治すことはできません。松山さんが治されたリウマチ性多発筋痛症も、彼自身の免疫で治されたことを知ってください。私は単に彼の免疫の手助けをしたに過ぎないのです。
他にも、ヘルペスの戦いの症状で、私が治療して治してあげた患者の症例を思いつくままに羅列しておきましょう。全て神経症状か、炎症症状であることを確認しておいてください。
顎関節症、こむら返り、しゃっくり、げっぷ、吐き気、首こり、肩こり、しびれ、顔面神経麻痺、しわがれ声、歯周病、眼瞼角結膜の不愉快な痛み、全身倦怠感、疲れやすい、慢性疲労症候群、動悸、皮膚のピリピリ感、眼精疲労、口内炎、口角炎、舌炎、口唇炎、風邪のときの頭痛、生理のときの頭痛、チック、てんかんの一部、坐骨神経痛、肋間神経痛、四十肩、五十肩、筋肉の硬直、筋肉のこわばり、筋の張り、筋肉の痛み、腱の痛み、寝汗、めまい、耳鳴り、難聴、突発性難聴、熱がないのに耳の奥が痛い(37.2度まで)、熱がないのに喉が痛い(37.2度まで)、腹痛の一部、いつまでも続く微熱(37.2度まで)、ときにでる微熱(37.2度まで)、熱性痙攣、車酔い、船酔い、いわゆる自律神経失調症の一部、嗜眠病(いくら寝ても眠たい)など。
以上、ヘルペスと免疫の戦いに見られるほとんど全ての症状を書きましたが、いずれにしろ現代文明の最後の敵は膠原病を起こす化学物質ではなくて、ヘルペスであると知ってください。なんとなれば、化学物質とは自然後天的免疫寛容を起こして共存できますが、ヘルペスとは絶対に共存できないからです。ヘルペスは人間の免疫が落ちれば、神経節からもぞもぞと出始め、増殖し、殺されそうになったら神経節に再び隠れ、人間が生きている限りは死に絶えることがないからです。死ぬまでヘルペスとの戦いはいたちごっことなるのです。ところが、ヘルペスがこれほど手ごわい敵であり、上に挙げた様々な症状を起こすにもかかわらず無視されています。ヘルペスは大喜びでしょうが、原因不明の病気と言われ、一生苦しまなければならない患者を思うと、腹が立って仕方がありません。残念です。)
今日はここまで 2012/06/07
3 課題
(1) 自動車を運転する自信がない。(手、足、肩、首、足に不安がある)
(2) 完全に握りこぶしが出来ない。
(3) 2リットルのペットボトルのバージンキャップを、指でひねり開封することが出来ない。
(4) しゃがめない。正座ができない。
(5) 足を伸ばす時に、ひざが「パキッ」と音がする。
(6) 足の爪を自分で切ることが出来ない。(手の爪は可)
(7) 両腕は耳の位置まで上がらない。(あがり具合は60パーセント)
(8) 肩を回す時、肩の関節周辺と背中の上部が「ゴリゴリ」と音がする。
(9) フロアーに両膝と両手をついたとき、手首が痛い。
(10)仰向けの状態から寝返りして、右、左へと横向きになると、両腕と肩が圧迫されて痛く、首筋と鎖骨前側の筋が突っ張る。
(11)熟睡感が得られない。目覚めた時に、夢の記憶が残っている。(会社、仕事に関係する夢が多い)
(12)夜間の尿意は4時間から、6時間毎。
(13)衣服の着替えなど、諸動作は、まだスムーズではなく、ゆっくりである。
(14)スポーツクラブに復帰したい。
4 血液検査結果
(基準値) (2011,9,25) (2012,2,22)
プロテナーゼ3 36,9~121 214.9 84
血糖値 60~109 152 78
CRP定量 0,3以下 9.12 1,77
白血球数 39~98 113 80
好中球 44~72 65,6 47,6
好酸球 0~10 1,3 5,2
好塩基球 0~3 0,4 0,7
リンパ球 18~59 25,7 38,2
単球 0~12 7 8.3
単純ヘルペス 2未満 106,1 67,3
IgG 870~1700 1203 1231
IgA 110~410 348 300
IgM 33~190 61 55
IgE 24 323