「リウマチ性多発筋痛症の診断を受けて」
N・Y 70 歳2015 年 11 月 11 日
N・Y 70 歳2015 年 11 月 11 日
①発病前の生活
今思い返せばこの10年は大変な期間でした。夫が64歳で癌を発病し、続いて難病も患い、最後には24時間介護が必要な状態になりました。第二の職場を離れ、老後はゆっくり色々楽しもうと思っていた事でしょうに、本人の残念な気持ちを察すると胸が痛みました。色々手を尽くし、本人も気丈に頑張りましたが2012年に他界してしまいました。病人にとっても、家族にとっても、精神的、肉体的にとても苦しく、きつい闘病と介護生活でした。
悲しみも癒えない中、2014年から老犬の世話をすることになりましたが、2015年3月に死亡。相次ぐ愛しい者達との別れに、耐え難い悲しみを抱えながらの日々を過ごしておりました。
②松本漢方クリニックの治療を決めた理由(発病)
2014年から2015年3月にかけて、老犬の世話のために、ひどい肩こりに苦しみました。ラブラドールの体重は30キロ近くあり、小柄な私にとって一人でする世話は重労働で、「首、肩の凝りも仕方ない」と我慢しながら過ごしておりました。愛犬の死から三か月が過ぎた2015年7月の朝、ベッドから起き上がろうとしても頭も上がらないことに気づきました。首、肩のこわばりと激痛。「こんなひどい肩こりはかつて経験ないな~、おかしい。何か重大な病が私の身に起きているのではないか?」と嫌な予感がしました・・・。不安な気持ちを抱えながら、私はベッドで身体を横にする他、何も出来ませんでした。しかし絶え間ない激痛で睡眠も取れず、37度余りの微熱が続き、言いようのない倦怠感が続く中、1週間が過ぎました。やっと歩けるようになったので、近くの病院で診察を受け、これまでの経過を話して血液検査を受けました。
診断の結果、「リウマチ性多発筋痛症であろう」と言われました。初めて耳にする病名に驚き、戸惑い、それがいっぺんに不安に変わりました。
治療法を尋ねると「ステロイド」と言われました。この病気の知識は全くありませんでしたが、ステロイドの治療効果の良さと怖さは多少知っていました。
その日は「一度考え、出直します」と言って、薬を貰わず帰宅しました。早速家に帰り「家庭の医学書」とパソコンで病名について調べている中で、「松本漢方クリニックの治療」を知りました。
残念ながら私は今までの経験上、どうも薬に弱い体質のようで、副作用の少ない薬でも医師の指示どおり飲むと胃腸や体調を崩す事があり、それが悩みでした。この体質と70年間付き合ってきて、「良い薬でも副作用が多い薬や、きつい薬は身体がついてゆかないだろう」と常々感じていたので、選択の余地なく「松本先生に治療をお願いしよう」と即決しました。
③2015年8月7日 初診
診察で松本先生に最近の近況と病気の経過を話すと、先生はストレスの要因についても尋ねられました。思い当たる事はいくつか有りました。何時も一緒に過ごしてきた夫や愛犬の悲しい別れは、私の平凡な日常生活を根底から変えてしまいました。私の話を聞き終えたのち先生は、はっきりと「リウマチ性多発筋痛症」と診断し、「必ず治る」と心強い言葉をおっしゃいました。その言葉を聞いて安心した私は、先生の治療を信じ、希望を持って帰宅することができました。
④治療にあたり、今思うこと
松本漢方クリニックで治療を始めてから3か月が過ぎました。待合室で多く方の手記を読むことで、この苦しい状態は私だけのものでなく、多くの患者が病気と真摯に向き合って治療している事を知り勇気が沸きました。この病気を発病するまで、それらしい身体のシグナルは多々有りました。長い間のきつい肩こりに加え、微熱も時々有りました。しかし、そうした病気の予兆に気づく知識が無い事は恐いとつくづく感じました。きっと身体が悲鳴をあげて知らしてくれたのでしょう。
もう少し早く気が付いておれば、無駄な苦しみが少なかったと反省しました。残念な発病でしたが、治療法が有るのは幸せな事です。焦らずゆっくり病と付き合って行こうと思っています。先生が常々言われる「あんたの免疫力が病気を治すんや」という言葉を私自身が肝に命じ、先生や他の皆さんの協力をいただきながら、治療を進めて行きたいと願っております。「体内時計に沿った生活を過ごせているか?」「食生活は今のままで良いか?」など、もう一度生活を見直すと共に、「心の在り様にも配慮出来たらいいな~」と思いますが・・・。
手記を書くことには戸惑いもありましたが、この作業によって一度立ち止まって私自身の色々な事を見つめ直す良い機会となりました。感謝いたします。
5.なぜ遠くの松本漢方クリニックで治療を受けるのか?
①ステロイドを一切使わず、漢方薬とヘルペスィルスの増殖を抑える飲み薬による治療で、実際に数ヶ月であれほどのひどい痛みが楽になったという実体験をしたからです。院長先生の学説はかなり高度で、私などは何度読み返してもなかなか理解ができないでおりますが、どんな病気にも必ず原因があること(原因不明の自己免疫疾患というものはない)、ヘルペスの増殖を抑えるアシクロビルを服用しながら漢方の煎じ薬・漢方風呂・鍼灸などで多角的に免疫を活性化させる治療によって、実際にこれだけ体が回復してきているということが何よりの事実です。免疫力を抑えるステロイド治療はまさに正反対のことをやっているのだなぁと思いました。
②私の住む神奈川でも大きく有名な病院はあり、リウマチを扱う病院もあります。しかしほとんどの病院が処方する「ステロイド」は免疫の働きを抑えることで一時的に痛みを取ることはできますが、反対に減らしていくと免疫が復活していくので症状が元に戻ってしまいます。また副作用が怖いことは周知の通りです。また漢方医は多く有りますが、ネットで調べても、リウマチ性多発筋痛症という病名とその治療実績を掲げている漢方医は見つけられませんでした。
③遠方ですが、2ヶ月に1回の来院と別に、電話で経過を確認して薬を処方としてくださるおかげで、仕事をしながらでも治療を続けることができています。この病気はある程度長い治療期間が必要となるので、治療を「続けられる」ということがとても大切です。私も院長先生が配慮してくださったおかげで、ここまで治療を続けてこられたと思っております。
④「病気を治すのは医者ではなくて自分自身」という院長先生の言葉はまさにその通りだと思うからです。自分の免疫の働きを最大限生かしてヘルペスと闘う、そのためには自分自身で体内の副腎皮質ホルモンを出さないような物事の捉え方・生き方が大切です。これは頭でわかってもそう簡単にはいかないことを改めて思い知らされておりますが、反対にこの病気になったおかげで、そういう大切なことを考えるようになりました。根がマイナス思考の私ですが、くじけながらも続けていきたいと念じております。
以上、まとまりはありませんがレポートさせていただきました。まだ治療途中ですが、あのひどい痛みと不自由な状態がステロイド無しでここまで回復している事実を紹介させていただき、この病気でお悩みの方々への参考になれば幸いと存じます。