「喘息手記」
8歳2013年11月1日
8歳2013年11月1日
辛い喘息との闘い(中間報告)
息子が喘息と診断されたのは2歳半頃でした。風邪をひくとヒューヒュー・ゼーゼー音がしました。小児科でキプレスを処方され就寝前に1回飲む、30日分もの薬をどさっと渡され、この薬を毎日飲み続けて大丈夫なのか、一体いつまで飲み続けるのだろうと不安になりました。風邪をひくうちに咳はひどくなりパルミコートを処方され、吸入器も買って喘息に備えました。この頃、息子の肌がガサガサしているのが気がかりでした。
息子が4歳になり、東京に引っ越しをしました。急激に喘息の症状がひどくなり慌てて小児科へ連れていくと、ホクナリンテープ・メプチン・インタール・パルミコートを処方され1日3回吸入しないと肺炎になりますと脅され、吸入をしなくてはいけないと思い込んでしまいました。皮膚がかさかさしているところにも、『すごく弱いステロイドだからあまり心配せずに塗りなさい』と言われ、『症状がよくなったと思ってやめてしまうからまた症状が出てくるのです。綺麗になってもその箇所に3週間は塗り続けて、根本からアトピーを退治しましょう。皮膚の組織は根が深いのですよ。』と言われました。塗り薬は捨てましたが。
この先生は数少ない小児アレルギー専門医だと言っておりました。病院へ行くたびにどっさりと薬が出て、ステロイド吸入に抵抗があるはずなのに、吸入させていました。でもこのままではいけないとその病院をやめました。次は薬をあまり出さないと言われている小児科に行きました。でも実際には大差なく症状がひどい時に連れていくと、『吸入とテープと薬とフルコースで行きましょう』と簡単に言われ、この先生は自分の子供にも同じセリフを言えるのだろうか、これだけたくさんの薬を使用するのだろうかと思い怖くなって行くのをやめました。
私自身、中学生の頃にアトピーになり、ステロイドを塗ってはいけないことは身に染みてわかっていたのに。喘息はステロイド吸入をしないといけないけれど、アトピーにステロイド軟こうは塗ってないから大丈夫と馬鹿なことを思い込もうとしていました。
私はアトピーと喘息が原因は同じだと言うことを知りませんでした。自分が中学生の時に松本先生にアトピーを治してもらったので、息子を先生に治してもらいたい!と思いホームページを見ました。
先生は喘息も治せるのか!私は今まで息子に何てことをしてしまったのだろうと思い、早く夏休みになって大阪に帰省し先生に見てもらわねば!!と焦る毎日でした。
先生は最初にアホか~と言ってくれました。そう言われてすごくホッとしました。当たり前なのですがステロイド吸入がいいわけがないのです。その当たり前のことを先生が言ってくれました。絶対にステロイドを使ってはいけない。ようやく本当の喘息治療に出会えたのは、喘息が発症してから2年も過ぎていました。
夏前から発作は起きていなかったのでキプレスしか服用していなかったのに、キプレスを止めて翌日の明け方には、喉からヒューッと音がして私はすごく動揺してしまいました。先生の携帯に慌てて電話をして「ヒューヒュー言っているんです」と言うと先生はリバウンドが始まったとおっしゃいました。私は怖くて動揺していましたが、もうステロイドは使わないと決意したのだからとステロイドへの依存を断ち切ることと闘っていました。1週間もしないうちにその症状はなくなりました。息子はまだ5歳だったけど毎日頑張って漢方を飲んでいました。秋になり風邪をひく季節がきました。風邪をひいてしまうと咳がひどく夜ぐっすり眠れないし、一日中咳とゼーゼーがおさまらず心配と不安で押しつぶされそうでした。何をしてあげたらいいのかわからず、漢方煎剤を飲ませ2番煎じをお茶代わりに飲ませ、葛根湯を飲ませ、次の漢方の時間が来るのを待ち詫びて一日を過ごしていました。背中をさすったり、腹式呼吸をしたり、空気を入れ替えたり、咳が出て眠れないとなれば、ソファに座らせ抱っこするように眠らせました。早く朝がくることを願っていました。
4,5日で回復するような感じでした。その後も何回か風邪をひき、風邪をひく度にこのまま呼吸が止まってしまったらどうしよう、と本気で怖かったですが少しずつ回復するまでの日数が短くなってきているようでした。
6歳の春、花粉の季節になると咳が出てきました。先生に電話して粉薬を処方してもらい症状がおさまりました。秋になり、また風邪をひいたのかな?と思うと心配で少し咳をするだけで、またあの怖い症状が襲ってくるのか・・・と気が気じゃありませんでした。息子に咳をしないでと言ってしまうほど私はイライラしたり不安定になっていました。でも風邪をひいても去年のように1日中苦しそうに咳をしなくなっていました。漢方を飲むとスーッと症状がおさまっていくようでした。2、3日もあれば回復する感じでした。
7歳の春、花粉による咳が出るものの粉薬を飲めば大丈夫。ひじと肩のアトピーが痒く掻き毟るので漢方の軟膏をぬる。症状はすぐに落ち着く。秋~冬、風邪をひいて咳が出てもゼーゼー音がしないほどになっていました。冬にインフルエンザにかかった時は、久しぶりに咳は出ていましたが苦しくて夜眠れないなんていうことはありませんでした。
8歳の頃1日4回飲んでいた漢方を2回にしてみました。ずっと症状が落ち着いていました。そのうち1日一回にして、最終的には0回にしてみました。が、つい先日風邪をひくと久しぶりに喘息が出ました。でも1日で治りました!先生に漢方煎剤を処方して頂きましたが、IgE抗体が331で、もう一息という感じでした。また漢方生活を続けてみたいと思います。
卒業できる日を楽しみにしています。