「乾癬、類乾癬、悪性リンパ腫?松本漢方クリニックにたどり着いて快方へ」

匿名希望61歳2016年9月18日

発病から松本漢方クリニックにたどり着くまで

平成2年背中に、一つおできのようなものができて、いつまで経っても治らず、皮膚科を受診しました。しかし、何だかわからないと言われました。そのうちにお腹や背中、足の脛に広がっていきました。1センチくらいの赤い皮疹で、カサカサしています。2年くらいの間に数件の皮膚科を受診しましたが、病名はわからず、どの病院でも同じで、抗ヒスタミンの飲み薬と抗炎症剤の軟膏を渡されて終わりでした。

知人の紹介で、土佐清水にあるT病院の横浜診療所を受診しました。滴状乾癬・・・聞いたことがありませんでした。でも、今までわからなかった病名が、わかったのです。この時は、安堵しました。これからは、的確な治療が受けられそうだ。嬉しくなりました。

それから20年あまり、ステロイドとの生活が続くのです。悪くなったら、2〜3日つけて、しばらくやめて、悪くなったらまたつけて。悪くなったり、良くなったりして、結局少しずつ広がっていきます。不気味です。肉食は、一切禁止。乳製品も禁止。もともとお肉よりお魚を好みましたので、さほど苦にはなりませんでしたが、色々な食品に、動物性のものが混入していますので、食べられる物がなくなってしまうほどでした。それも自分で工夫してなんとか100パーセントは無理ですが、やっていました。

SODという活性酸素を除去する顆粒状の薬を飲む事。サンドバスという粒状の石のお風呂に15分くらい入る事。これが基本治療でした。「軟膏は、ステロイドが入っているけど、緩和するものが一緒に入っているから、他の病院でだしているものと比べたら、大丈夫。」ということでした。他のステロイドより安心なんだと信じました。その言葉を20年も信じ続けたのです。薬を塗れば、消えるし、不快な気分も消える。安直に、考えていた自分も良くなかったんです。そして、ダラダラと使っていたのです。

でも、何年も使ってくると、だんだん効き目がなくなり、使う頻度も増え・・・。全然大丈夫ではなくなりました。嫌な症状が現れました。顔はいつも赤みをおびていました。お風呂に入ったり、お酒を飲むと、ゆでダコのように真っ赤になりました。低体温。夏でもサンダルが履けないほど、足が冷えました。もちろん体も冷えていました。ぶつけてもいないのに、足にいつもあざができました。ちょっとぶつけただけで、大あざができるのです。皮膚も薄くなっていたので、足の脛は、いつも赤紫の不健康な色です。私の毛細血管は、ぼろぼろになっていたんです。症状を訴えましたが、「年のせいで皮膚は、薄くなる。」とか、「女性は、あざができやすい。」とかそんな答えが返ってきました。

他にも変化が現れてきました。右上奥歯が痛い、噛み合わせを何回調整しても、痛みがありました。三叉神経痛?喉が詰まった感じ。胸が苦しい。その度に耳鼻科へ通いました。ある朝、右側だけの頬が、赤くなりました。1ヵ月ほどで消えましたが、このように、変な不思議な嫌な症状が現れます。あと慢性胃炎、不眠症状も現れました。2〜3時間おきに目が覚める。寝つきも悪い。様々なそれらは、症状が現れては消え、繰り返します。そして、いつも疲れていました。兎に角いつも不調で、疲れやすいのです。これらの症状が、ヘルペスに関係しているんだということを後に、松本先生から知ることとなります。初めて耳にしました。ヘルペスといったら、帯状疱疹くらいしか知りませんでした。ヘルペスは体中の神経に存在する。ステロイドが免疫を抑えるのと反比例してヘルペスは増え続けます。不調の全ての原因。それに、膝やあちこちが、痛み出しました。松本先生から「皮膚がぴりぴりしないか?」何回と聞かれましたが、その感覚は私にはありませんでした。

平成23年、とうとう肩や胸にまで皮疹が広がっていきました。この皮疹の出来方は、もともとの乾癬というより、ステロイド皮膚炎ではないだろうか?自分でそう感じていました。鏡を見たくありませんでした。ステロイドをもう止めよう。怖いけど止めよう。このまま使い続けるほうが、もっと怖い。リバウンドが凄まじいことやリバウンドに負けてまた使い出してしまう事をインターネットの体験談で読みましたが、平成24年の5月、意を決しました。同時に、ステロイドを使用しないで治療をするところを検索すると横浜にある皮膚科と代々木にある鍼灸院と松本漢方クリニックのホームページにあたりました。漢方関連も探しました。東京の信濃町に代替療法のクリニックを見つけ、漢方薬を処方してもらいました。そこで、プラセンター注射を勧められ1年程受けました。しかし「アトピーは治るけど。乾癬は難しい。」どこでもこのように言われてしまいます。

それから初診を受けるまで、松本先生のホームページを開いては閉じを繰り返していました。信じる勇気が萎えていました。ステロイドを止めて3ヵ月目、すごく大変でしたが、嘘のように、すっかり綺麗になりました。しかし6ヵ月が過ぎた頃、お腹や背中に前のように皮疹が広がってきました。どうしょうもなくなって、気持ちも落ち込んで、ステロイドじゃない薬をもらうことができないかと、地元のO皮膚科に行きました。「生検を受けていないなんて信じられない。」と言われ、皮膚を切りとり、検査したのです。何のための検査か問うと「悪性リンパ腫かもしれないじゃない?」とその女医さんは、すごい剣幕でした。ショックでそれ以降も、頭から離れません。生検の結果は、曖昧なもので、中毒疹とのことでした。ステロイドを大量に出して、いかにたくさん使ったほうがよいかということを力説していました。悲しくなりました。切り取った場所が、化膿してしまい、仕方なく、ステロイドをつけました。しばらくして背中やお腹の皮疹は治ったのですが、数ヵ月後、顔のものすごい痒みに襲われました。かぶれとの診断でしたが、私は、リバウンドだと思います。痒みは、2、3日で消えましたが、赤み、眉間や頬のカサカサの皮剥け状態は、1年半続きました。顔には、ステロイドを殆どつけていなかったのに。いつになったら、落ち着くのか?リバウンドの強烈さは、大変なものです。とりあえず、ステロイドに頼ることは止めたけど、乾癬が治ったわけではないのです。それに、リバウンドに負けそうになります。模索しながら、又、松本漢方クリニックのページを開きます。おへその周りがシクシクします。下痢気味。そのうち胸焼けがしてきます。一旦この症状がでると、1ヵ月は続きます。新たに加わった嫌な症状です。

27年7月、長野県飯綱高原にある「水輪」に2泊3日で、1人で行きました。無農薬栽培の野菜、癒しのプログラムなどがあって、ヒーリングステイができる場所です。そこで、お会いした方とお話をするチャンスがありました。この方は、「大阪に、すごい先生がいるの知ってますか?」と私に聞いてきました。私はすぐに、ピーンときたものですから、「松本漢方クリニックの松本先生でしょ?」その方は、クローン病で何回も手術をなさって、最後に松本先生に救われたとおっしゃっていました。それに「漢方薬がこんなに効くものとは!!」ともおっしゃっていました。迷っていたものが、吹っ切れました。翌々日、夫に付き添いを頼んで高槻に向かいました。

平成27年7月やっと松本漢方クリニックにたどりつきました。発病から20数年、ステロイドをやめて3年が経っていました。

初診から現在まで

平成27年7月、医院の雰囲気に安堵しました。長い間そのままの、気負いのない日常的な感じ。よくある病院の冷たさや閉鎖的な感じは、ありませんでした。初診時は、上腕部の内側、足のふくらはぎに皮疹ができていました。特に上腕部の内側の方は皮が剥けるような状態で、痛みもありました。先生は詳細は聞かず、ヘルペスについて説明されました。最初は何のことやら解らないのと、漢方薬以外に、飲まなくてはならない薬があることに、ショックを受けました。飲み始めて、段々とわかってきました。体調が良くなってきて、それが確かな証明でした。そして血液検査をしました。結果単純ヘルペス値92.3リンパ球22.9アシクロビル・漢方の生薬・紫雲膏・中黄膏・漢方風呂を持ち帰りました。アシクロビル10錠を1日4回に分けて呑みます。1日分の生薬を煎じます。漢方の匂いがたちこめて、目をつぶると、安らいだ気分になります。漢方風呂週2回2時間。週2回はできるけど、2時間はなかなか体力が必要です。1時間で、ギブアップしてしまうこともあります。兎に角入れる日に入れるだけ入ろう。漢方風呂のローションを作って、顔や体や頭皮にも毎日使います。紫雲膏は、朝と夜のお風呂上がりにつけました。黄色い軟膏の方は、あまり使いませんでした。現在は、紫雲膏のみですんでます。

月1回位のペースで、1つ、2つ大きなニキビのようなものができます。顔であったり、足であったり、首にも。1週間ほどで消えますが。免疫が戦っているんですね!!おへその周りがシクシクし、胃腸の具合が悪くなった時は、半夏瀉心湯と胡桂枝湯を出してもらいました。これもヘルペスに効くそうです。胃腸の方を優先してしまうので、煎じ薬のほうは1日分を2〜3日かけて飲むような状態です。

28年5月単純ヘルペス値75.7、リンパ球30.7。30越えです。大喜びしました。アシクロビルは1日9錠に減りました。1錠だけど。いちばん酷かった腕の内側の皮剥けも治り、跡のような感じにまでになりました。足も赤みが薄れています。気がつくと疲れにくくなっています。だから気分も良くなってます。煎じ薬をきちんと分量通り飲んでいる時が続くと、動悸が激しくなったり、息切れしたりします。松本先生は、「免疫が上がってきているから。」とおっしゃっていました。そんな時は何日か間を空けてから、再開します。

初診から1年の間に新しい皮疹が数個できましたが、時間はかかりますが、消えていきます。乾癬の皮疹は、大変しつこいです。ステロイドを使わないで治っていくことに、感激しています。松本先生は、度々「病気を治すのは何?」と聞かれます。私は、「自分の免疫です。」と答えます。これは先生の偉大なる教えであります。松本先生と自分の免疫を信じて、これからも治療をさせていただきたいと思っております。松本漢方クリニックに導いてくださった「水輪」で出会った方と、松本先生に感謝を申し上げます。