「敵を知り、己を知れば百戦危うからず(喘息手記)」

53歳2016年1月10日

初めて松本漢方クリニックを訪れ、院長である松本先生にお目にかかったのは約2ヶ月前の10月末、喘息の症状が現れて5年経過してからのことでした。症状が出る前は慢性的な鼻づまりが20年以上続いていました。就寝中は口呼吸になっていることが多く、目が覚めるといつも口の中はカラカラに乾燥し、それが続いた結果、気管支でアレルギー反応を起こして、喘息になったと考えております。

はじめに松本先生から「喘息と言われたのはいつですか?」と尋ねられた際には、(信じがたいかも知れませんが)過去に喘息や鼻炎のために医療機関を受診したり薬を使用したりしたことがなかったので、「お医者様にはかかった事がありませんで・・・」とお答えしました。すると「これまでに薬とか使ってなければ、治りも早いしリバウンドもさほど心配する必要がないから。とにかく早く来た方が勝ちだからね!」とおっしゃっていただきました。そして、しっかりと握手していただきました。あの時の先生の手の温もりと感触は、今でも忘れる事がございません。

松本漢方クリニックのHPと巡り逢えたことは、喘息を抱えていた私にとりまして、これ以上幸運なことはなく、またそこで手記を拝見させていただくと、殆どの方は他の医療機関で思う様な効果が得られず、松本先生の医療で劇的に改善、完治に至っていることを伺い知ると共に、「この世に治らん病気はないからね!」のお言葉を裏付ける松本先生の理論が、詳しく理路整然と展開され、生命原理に即した治療が如何に効果的か、素人ながら拝読すればするほど、その奥深さも然ることながら、とてもわかりやすくシンプルかつ唯一無二の方法であることに、目から鱗が落ちたことは言うまでもございませんでした。

先に私がこれまで医療機関を受診したことがなかったのは理由が二つございます。まず一つ目。発作が始まると気管支が狭くなり呼吸困難を伴う、あの苦しさは経験された方ならご承知の通りですが、幼い頃は幸いにもアレルギーの症状はまったく感じたことがなく、小〜中学時代はサッカー部で毎日放課後や週末になると練習や試合に明け暮れ、長距離走でも陸上部員と互角に競い合えるぐらい体力は持っており、成人した後でも、発作で息が苦しい時は、いつもあの頃を思い出し、本能的に負けたらいけない!という気持ちで症状が収まるまで堪え忍んでいたからです(但し、緊急時は即病院に駆け込もうと考えておりました)。

とは言ってもやはり病気による苦しさは、この上なく不安が付きまとうもので、治療法を必死に調べてみたのですが、どこを探しても“現代医療では完全に治す事は不可能”、殆どは“炎症を緩和し、生活の質を取り戻す為ステロイド吸入による長期治療をする”といった説明が大半でした。ステロイドといえば花粉症にも用いられますが、それで完治したという話を聞いた事がなく、喘息でも炎症を抑えるだけということであれば、病院には頼らずに、原因物質であるアレルゲンに注意を払い、生活環境を改善する事で少しでも発作の回数を減らすことに専念していこうと考えたのです。これが二つ目の理由です。

松本先生より「なぜ当医院に来られましたか?」とお尋ねいただいた際は「まずステロイドを一切使用されないで治療に当たられておられるからです・・・」とお答えしました。しかし、先生からお話を伺うまでは、ステロイドは副作用があることこそ知っていたものの、人体に遺伝子レベルで作用し、これほど悪影響を及ぼすものであることは想像しておりませんでした。

松本医療の真骨頂とも言える漢方煎剤を服用する事で、辛いアレルギー症状を取り除くと共に、人が生まれながらに持っている免疫の働きを高め、「自然後天的免疫寛容」が起これば、これまで異物を排泄しようとしてアレルギー症状を引き起こしていた抗体が作られなくなり、喘息に限らずあらゆる難病でも完治に至らしむことができる、つまりはお医者様が治すのではなく「患者自身の免疫が病気を治すんや」というまるで方程式とその答えが最初に準備されているかのごとく、治療方針が確立され、患者としてこれほど信頼できる医療がほかにあるのだろうかとつくづく感じております。

私も早速、漢方を用いた治療を始めていくこととなり、漢方煎剤と漢方粉薬の2種類、そして鼻づまり用に朝と寝る前に鼻の入り口に塗布する生薬でできた赤い軟膏を処方いただきました。漢方煎薬と粉薬は一日3回食事前に服用するものでした。漢方煎薬を煎じたり服用したりするのは初めての経験でしたが、その晩から服用を開始しました。鼻づまりは赤の軟膏をほんの少々綿棒で鼻の入り口に塗ったところ、すっと通りがよくなる感じがしました。

翌朝、体調は別段変わりませんが、いつもの“気管支が狭窄を起こすのでは”という不安な感情は遠のいているような、そんな不思議な感覚がしました。

3日目となり鼻づまりの症状も大分改善され、なったり、ならなかったりはしましたが、いつもとは明らかに異なり、快方に向かっていることを実感しました。これまではマスクをつけて就寝することもよくありましたが、その心配もなくなりつつありました。また呼吸はとても楽に感じる様になり、喘息の症状もまったく起こらず、効果として現れ始めていると思いました。

5日目になると鼻づまりは更に解消し、喘息の症状もなく、体も軽くなった気がして、すぐ行動に移せる様なアレルギーになる前の遠い昔の頃の感覚が蘇った、そんな感じを覚えました。アレルギーを抱えていると、知らず知らずのうちにストレスにより行動にブレーキがかかっていたのではと思えたほどでした。

幸いなことに、治療を開始してからリバウンドと思われる症状は感じたことはありませんでした。朝の出勤時に冷たい外気を大量に吸い込むと、流石に気管支が震えそうになることはございましたが、日を追うごとに体質が改善されていくのを実感しながら、1ヶ月後の血液検査でIgEの値が約2割程度下がっていることを知りました。徐々に効果が現れている事を数値からも判断でき、患者にとって大きな励みになることは間違いないと思います。

2ヶ月を経過した今ではがんこな鼻づまりの症状はすっかり影を潜め、勿論、治療を開始してから一度も喘息の症状は出ておりません。5年間にわたる喘息や20年以上続いていた鼻づまりの症状が、まるで嘘の様に消え去り、「病気は自分の免疫で治すんや。」と仰る先生のお言葉を信じ、全ては松本理論を実践した賜物であることに心から感謝申し上げ、引き続き先生のご指導を仰ぎながら根気よく続けていきたいと思っております。

松本先生こそが、お子様から大人まで難病で悩み苦しむ多くの患者を病気から救い続けてこられ、数多くの手記で証明されている通り、誰もが一番に願う健康と笑顔をも取り戻してくださることのできる本物のお医者様ではないでしょうか。

また、多くの患者の方々を救いながら長年にわたり治療を続けてこられ、築き上げられたこの松本医療の理論と実践は独占されるどころか、惜しげも無く公開されていることにもあらためて驚嘆しております。

今とても疑問で残念でならないのは、この素晴らしい医療が松本漢方クリニックだけでなく、なぜ全国の医療機関で受ける事ができないのかということです。先生の患者であり、会社員である私は、東京から月1回、土曜日か日曜日に高槻まで通院させていただいておりますが、遠方にお住まいで病気に苦しんでおられる方々の中には、この治療を知りながら受けたくとも遠くて通院できない方がたくさんおられるであろうことは容易に想像できます。また私は喘息の症状が出てから松本漢方クリニックに巡り会えるまで5年経過してからのことでしたが、この幸運がなく、今も喘息の辛さに耐え忍んでいた自分の姿を想像すると言葉もございません。また、もっと早く知る事が出来ていれば5年も苦しむ事はなかったはずです。

松本先生は全国に同じ様な病気で苦しまれる方々の辛さや気持ちがよくわかり、それを救ってあげるのが医師の使命であるとの一心で、これまで築き上げられた医療を独占するのではなく、お医者様なら必ず理解し実践に活かせられるよう公開なさっておられるのは、患者の立場であれば痛いほどよくわかります。松本先生の医療と同じ医療が誰にでももっと身近に、全国で受ける事ができるようになることを心から願っております。