「喘息手記」
46歳2013年12月5日
46歳2013年12月5日
喘息の症状が現れたのは昨年(平成24年)の10月でした。
初めは風邪かと思いましたが、胸は苦しく呼吸とともにゼーゼー、ヒューヒュと音がするのです。まさか僕がぜんそく?急にあらわれたその症状に不安を感じ、近くのアレルギー科のある医院で診療を受けました。そこで予想通り「喘息」と診断され、大きくショックを受けました。
ネットなどを見ると大人になってからの喘息は治らないと言うではありませんか。その先生からは気管支拡張剤と吸入ステロイド薬配合剤の「シムビコート」を処方されました。以前よりステロイドは万能薬ではあるが副作用の強い恐ろしい薬、といった印象を持つ薬でしたのでこれを使うのは大変抵抗を感じましたが、短期に使えばとても有効な薬。ステロイドも微量で心配いらないと言われいっきにしっかり治してしまえばいいのだと言うその先生の言葉を信じ、シムビコート(朝晩4吸入ずつ)を処方通り使いました。次第に喘息の症状は治まり、先生から「シムビコートを中止して様子を見ましょう」と言われ、ほっとしましたが、やめて1週間もするとまた前の様に呼吸に伴うヒューヒューと言う音が始まりだしたのです。
「まだ症状が落ち着かないので、もう少し続けてみましょう」とまたシムビコートを処方されました。本当にこれで自分はよくなるのだろうか?と不安はさらに大きくなり、ステロイドに対してはもともと怖い薬と言う認識もあったためこんな治療でいいのだろうか?と疑問を感じ、4か月でその病院を離れました。薬は切れ、やはり乾いた咳とゼーゼー、ヒューヒューと呼吸の音に悩ませれ、放っておくことも出来ず、他の呼吸器科のある医院を探し診療をうけるも、やはり薬は同じです。しかしシムビコートは前の医院の処方の半分の朝晩2吸入ずつです。
以前の医院では最高の量の処方を受けていたことを知り、(その医者により薬の使い方はこんなにも違うとは)ショックを受けました。薬を使わなければ辛いし、先生からは喘息はこの治療しかないように言われるので仕方なく処方された薬を使いました。そうしているうちに、わけのわからない症状が現れました。それは手足の脱力感や筋肉痛でした。車の運転でクラッチを踏み保つのが大変なほど力がうまく入らず、また、時には歩くことさえもぎこちなくなったのです。
その先生に相談すると、シムビコートに含まれる気管支拡張剤の副作用でその様な事があると言われ、吸入ステロイド薬のみのオルべスコに変更され、そして抗アレルギー薬のキプレスを処方され一緒に飲み始めました。しかし薬を変更されても脱力感は治まりませんでした。血液検査もしましたが異常はないと言われました。先生は首をかしげるばかりです。
不安はどんどん大きくなりました。いずれにしても吸入ステロイド薬に対して不信感、いや恐怖を感じる様になり独断で吸入ステロイド薬をやめ、抗アレルギー薬のみ飲んでいましたが、一週間もすると、また苦しい咳とゼーゼー、ヒューヒューと言う呼吸音が始まります。私は一生、喘息に悩まされるのかと思うと絶望的な気分になりました。足の脱力感は薬を止めて少し良くなりましたが完全には治りませんでした。
いい手だてはない物かと必死でネットなどを探していたところ、松本先生のサイトにたどり着きました。妻に話をすると、妻の父親が20数年前に松本先生にお世話になっていたというではありませんか。
とても驚き、運命的なものを感じ、すぐに倉敷から高速を使って妻と大阪の松本先生のところへかけつけました。結論から言えば松本先生にお世話になり、この一年以上の悩み、苦しみが、ものの2週間ほどですべて片付いた感じです。
まず、松本先生の「喘息は必ず治ります!!」と言う力強い言葉が大きく僕を勇気づけました。また、気になっていた手足の脱力感の原因は「ヘルペスです!」と告げられ、喘息の漢方煎じ薬とヘルペス抗ウィルス剤を処方してくださいました。漢方煎じ薬ですが、飲み始めて2日目くらいで「これは治る!!」と確信めいたものを感じました。現在1カ月半ほどですが、すっかり喘息の症状も治まり、体も軽くなってきました。
そしてヘルペス抗ウィルス薬により手足の脱力感、筋肉痛も気にならなくなりました。また遠方の僕にとって電話での診察と薬の郵送はとても助かります。喘息の煎じ薬はもう少し松本先生の所でお世話になろうと思います。ステロイドと違い絶対の安心感があります。前の病院の薬をあのまま続けていたらと考えると恐ろしくなります。
こうした先生とのご縁に感謝するばかりです。もしかしたら、僕の事をとても可愛がってくれた亡き義父が松本先生の元へ導いてくれたのかもしれません。