「ステロイド治療を拒んで」

A・O 52歳 女性 2015年9月9日

初めに、私は病院や医師にこだわりがあります。歯の治療でも、出産でも、近くて便利だという理由だけで病院を決めたりはしません。

次に、私は文才がないので、時系列的に体験談をお話しさせていただきます。

2012年、当時、私がこだわりを持って探し当て、通っていた、噛み合わせ矯正歯科の医師が、心と身体のいずれかに異常があると思われる患者をピックアップして、その歯科医師が多大なる信頼を寄せている漢方医師を紹介してくれました。

なんでも、大病院の西洋医学で治せない病気も、その医師は漢方だけで治すというのです。私は、その時に集まっていた患者の1人と仲良くなったのですが、彼女を含め、ほとんどの人が、甲状腺異常など重篤な診断を下される中、なぜか私は問題なしと言われました。そのため、私はその漢方医を直接的に深く知ることはありませんでした。けれど、その時に知り合った女性から、今まで何をしても良くならなかった症状が、その漢方医に処方してもらった漢方により、嘘のように楽になったということを聞き、漢方の素晴らしさを知りました。

時は変わり2013年の春、私は、精神的に辛いことが重なり、来る日も来る日も泣いて暮らしていました。考える事は死ぬことばかりで、通勤途中には高層ビルを見上げ、仕事中には工場の天井のハリを見上げていました。それは重度のうつ状態でした。

そして、心の病に連動するかのように、段々と身体が重くなり、今まで軽々と出来ていたことが、渾身の力を込めないとできなくなっていました。それでも仕事は休めず、無理を続けているうちに、食べ物を飲み込むことも、洋服を着替えることも、寝返りを打つことも容易でなくなり、声は裏返り、時には呼吸ができなくなることすらありました。

明らかな身体の異変に、何科に行けば良いのかを、自分の症状と照らし合わせながら、インターネットで調べては、あちこちの病院を回りました。そして、数ヶ月かけて、やっと、難病を専門に扱う地元の病院に辿り着き、仕事は長期休暇を取り、検査入院をし、多発性筋炎症と診断されました。そして、ここからが問題でした。診断が出た次には治療があるからです。

そうです、ステロイド治療です。

私は治療を拒みました。ステロイド治療を当たり前とする医師とは喧嘩別れのように退院しました。動かない身体で。それから私が思いついたのは、あの漢方医です。場所は横浜。私の住む愛知からは遠いですが、迷わず電話をしました。すると、半年待ちとのこと。それでも私は、漢方の力を信じていたし、ステロイド治療を受けたくないので、ゆったりとした気持ちで待ちました。ところが、待っている間のある日、その漢方医が務める横浜の病院から電話が入りました。「事情により漢方医が中国に帰るので、予約はキャンセル、急遽来院すれば一度だけなら漢方医に相談はできるが、その後の治療は行えない、どうしますか?」という内容でした。治療が行えないのなら、一度だけ相談しても仕方ない。私は途方に暮れて泣きました。泣き終わってから思いました。どこかにステロイド治療を否定し、漢方で治す!というポリシーの漢方医がいるかも知れない!と。

それからインターネットで松本漢方クリニックに辿り着くのは、造作もないことでした。松本先生の強いポリシーはまさに私が求めているものでした。ドン底から救われる思いでした。早速問い合わせたところ、予約なしですぐに診てもらえるとのこと。なんという幸運!今までの不運が一度に吹き飛びました。

松本漢方クリニックに入ると、漢方の匂い…患者の覚悟と理解の必要性を唱う貼紙やファイル。鍼やお灸の時の温めは、高い料金を取るエステより行き届き、鍼灸師の対応は、患者の心に寄り添うことも治療の一環だと考えてくれていると感じられ、松本先生からは「必ず治るからね」と言っていただき、心地良さと安心と信頼を感じながら帰路に着きました。

それからは、時間のかかる漢方の煮出しも漢方風呂も日課となり、気付けばあれほど酷かった症状が、わずか4カ月で寛解していました。

その後は、地元の病院で2~3ヶ月毎に血液検査をする経過観察のみで、再発もなく1年以上が経ちました。

このように、私がステロイド治療を受けずに難病を克服できたのは、漢方の力によるもので、それは松本先生との出会いのおかげで、その出会いは、松本先生のポリシーと情熱が、松本漢方クリニックのホームページに記されていたからだと思うので、今苦しんでいる人へのメッセージとして、そして松本先生への感謝の印として、手記を書かせていただきました。

松本先生、救って下さって、本当にありがとうございました。これからも、たくさんの患者を、ステロイド治療から守ってあげて下さい。

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