「続けることで悪化する治療ではなく、良くなっていく治療に感謝」
(メニエール病途中経過)
29歳 男性 2017年6月30日
29歳 男性 2017年6月30日
2016年の11月26日、朝起きるとTVの音が正常に聞こえないのに気づく。なんというか、自分が水中に潜っている時のように音がこもっている。試しにイヤホンで音楽を聞いてみても、昨日まで正常に聞こえていた曲が、音が割れて全く別の曲に聞こえるのである。特定の音は響いて聞こえたり、同時に高音のキーンという激しい耳鳴りもしたため、これはただ事ではないなと直感しました。
一晩経っても全く変化が見られなかったため、「突発性難聴やメニエールの場合は早期の治療が重要である」という情報を信用し、翌27日、日曜にも診察を行なっている耳鼻科があったため受診をすることにしました。聴力検査と、それを踏まえたカウンセリングの後、蝸牛型のメニエール病(本格的なメニエール病の前段階)の疑いがあるという診断を受けました。当時の私は耳の症状だけで(激しい首や肩の張りはありました)、メニエール特有のめまいはなかったのですが、当然ながらショックは受けました。それと同時に、本格的な症状に移行する前に来られた分、まだ良かったのかなぁ、と自分に思い込ませました。
その後、ステロイドの点耳薬を含む2種類の点耳薬と、4種類の飲み薬が処方され、家に帰り指示通りに使いました。点耳薬を使った翌日、耳鳴りがピタリと止み、耳の聞こえ方も正常になり驚きました。しかしながら、左耳に鋭いヒリヒリする様な痛みがあるのと、それと同時に昨日までなかった、身体が揺れる様な、いわゆるめまいがするようになっていることにも気づくのでした。
その後、3回ほど同じ耳鼻科に通院し(ステロイドの点耳薬は1週間ほどで「もう使わなくて良い」と言われました)、苦いシロップのような飲み薬や漢方の粉薬など色々な薬が出されました。左耳が鋭く痛むことも言ってみましたが、聴力検査の結果は左耳の方が良かったらしく、不思議そうな顔をされるのにとどまりました。
そんな中、めまいがだんだんと酷くなり、最初に症状が出てから約1ヶ月後の12月29日、久しぶりにかなり強い耳鳴りと、音が正常に聞こえない症状が再発しました。今思えば、ステロイドの点耳薬を使わなくなってから時間が経ったので、免疫が復活し、症状も復活したのでしょう。前回は高音の耳鳴りが中心でしたが、今回は車の排気音のような、ブブブブという音が繰り返される耳鳴りでした。年末だったため耳鼻科もやっておらず、怖くなったため年末年始は実家に帰省し過ごすことにしました。
年明け後も症状は良くならず、色々インターネットで情報を収集しているうちに、メニエール病の原因はヘルペスのウィルスである、と提唱している医師が全国にチラホラといることを知りました。そして、松本漢方クリニックのホームページもその時発見しました。私は実家が群馬で、一人暮らしをしているのは東京だったので、関東など松本漢方クリニックよりも通いやすい場所にある病院もあったのですが、ホームページの理論の内容や、治ると断言しているのが松本漢方クリニックだけであったのが決め手となり、ここに行ってみたいと親に相談をしました。
そして1月の半ば、親と二人で高槻まで電車で行くことになりました。鍼灸の治療を受け、松本先生に会い、血液検査のために採血をしてもらい、調剤薬局で薬をもらうまでに3時間半程度かかったと思います。その後、アシクロビルと漢方の煎じ薬を飲む生活が始まりました。私の場合は、アシクロビルが1回ごとに5錠(現在は6錠)と、先生に何か思うところがおありなのでしょうが、他に手記をお書きになっている方々よりも処方される量が多かったです。
それから現在で5ヶ月ほど経過しましたが、私の場合1番改善したのが耳鳴りで、激しい耳鳴りが全くなくなりました。左耳からかすかに聞こえる(本当に静かな、クーラーをつけていない時の自室だと聞こえる程度ですが)ジジジジというのは残念ながら治っていませんが、松本漢方クリニックに通う前に経験した、音が正常に聞こえないほどの激しい耳鳴りは起きることがなくなりました。左耳の痛みもかなり楽になり、座っているのもつらいほどのめまいはなくなりました。
特定の時に起こるめまいと、左耳が痛むのが完全には治っていないので(これは知覚神経でヘルペスと戦っているのが原因だとおっしゃっていました)、まだ治療は続いていますが、治療をし続けることで悪化する治療ではなく、良くなる治療が受けられて良かったと思います。
現在メニエールの治療と並行して、右手の親指と胸の一部(乳首周辺)が膿むアトピーの治療も受けています。そのための煎じ薬も飲んでいるのですが、3ヶ月半ほど経ち、大分かゆさや痛みが収まってきて、腫れることが減ってきました。数ヶ月間は身体の様々な部位が痒くなったり、痔の治療で3ヶ月ほど座薬を使っていたものがリバウンドしてしまい、座っているとお尻が痛んだりなかなか大変でした。治療のためにも免疫を落とさないよう努めていこうと思います。