----------------------------------------
たかまはらの使用法 ①
1。たかまはらなやさの使用法。まぐわいの秘密。
古事記を引用して「たかまはらなやさの使用法」という時には、精神意識の最上最高の理想的な運用法という意味になります。
誰でもが直ぐ分かるように「(神名という)形」で示されていますが、実際に世のため人のために運用しようとするとそうは問屋が卸しません。
というのも精神意識の運用の形を示すことが、そのまま運用となっているという、現代人には不思議に見える構造と働きが一緒になっているものだからです。
よく、たかまはらなやさに漢字を配当して、漢字の意味を解説しているのか、たかまはらなやさを解説しているのか分からないのがあります。
一つ一つの意味を説明できても全然全体がなく、繋がりがありません。ましてや、心の運用法だなどとは思いも寄りません。
この古事記の思想は一万年近い古代に既に完成されて、古代朝廷の運用原理となっていました。それが、千数百年前に思想の内容を隠し、神話の形を借りて謎々として「形」だけ残されたものです。
「形」は、神道、皇室、文化行事、習慣、様々な古文献、とそれぞれ変化して紛れ込み、そして何よりも大和言葉と言う形で残されましたが、内容はどれも同じで、古事記の冒頭百神の翻訳表現です。
今回「たかまはらなやさの使用法」を始めるに至ったのは、次のアイデアを得たからです。
アイデアを得るということはまるで自覚のない、どこからか突然に出てきたものですが、あてにすることができません。ノーベル賞も本を質せば、夢だったり、閃きだったり、棚からぼた餅だったりで結構たわいのないものです。わたしの場合は次のようです。
通常のぼた餅を得て始まる状態から、それなりの結論を持つことまでを「言霊カ」でまとめます。得たアイデアは通常、「カタマハサナヤラ」の手順で「カ」に尾ひれがついて、主張となり自己の所有権を擁護したりすることになります。このブログもそういったものの一つです。(残念ながら今のところは無自覚な思いつきでしかありません。)
それでもそれで普通ならそれに従う方が波風が立ちませんが、しかし一度事が起きると、終わりのない戦争状態となります。内容はそっちのけで、力量戦力による弱肉強食です。主張は主張を呼び、観念は観念を呼んで、事実を示せとか根拠を示せとか、もともと閃きでしか始まっていないのに、自分を棚に上げて主張しまくります。
自覚のない、思いつき程度の事から始まってるのに、幾らでも尾ひれの解説が加わってきますから、自分の人格までのめり込んで来てしまいます。
こういった状態が普通のこと、日常の生活となっていますから、そのままそれを受け入れていかねばなりません。間違いを指摘し、悪いところを正して、よいところを発展させようなどと口ではいいますが、出だしに自由な意識も、結論に至る経過も、結果を導くことも、事実現象とすることも知っていないのです。
昔は力で解決しましたが、代わりを見出し、物や者や表徴や契約とか同意とかを作り、多数決による民主主義で議論しましょうというのが造り出されました。しかし、そこで結果など出るものではありません。
ではどうするか。
それが、心の運用法である「たかまはらなやさ」、を使用することです。
実は、たかまはらなやさ、には両端があります。
「あ・たかまはらなやさ・わ」、と、「あ・わ」が両端に付きます。
上に書いた普通の思い、思いつきから始まるのを「言霊カ」としました。普通ならばそのまま、「カ」から始まり、「カタマハサナヤラ」の手順で展開していくのですが、それを「あ・たかまはらなやさ・わ」の「あ」の位置に置き直します。すると、
「あ=カ・たかまはらなやさ・わ」、となります。
これが、たかまはらなやさの使用法でわたしに浮かんできたアイデアです。
浮かび閃いたものですから、無自覚無責任です。とはいってもそれで通常ですので、これを作り替え「たかまはらなやさ」の手順にしてみよう、というものです。
日本民族に与えられた人類世界の至宝に当たっているかどうか、皆様の参加援助を期待しています。
ただし、『古事記をただ当たり前に読んだり、自らの経験知識をもって推察したのでは、全く何を言おうとしているのか見当がつかない事となります。』(島田正路氏の言葉)
それでは今回のシリーズを、不定期、不定形で始めます。
-------------------------------------------
2。たかまはらの使用法。大風呂敷。
古代ギリシャのアポロン神殿に掲げられていた銘文「汝自身を知れ」にソクラテスは感動しました。
ソクラテスがどのように解したか分かりませんが、自分は無知であることを熟知している点が他者とは違うと思っていた、と伝えられています。
論語には「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」とあります。
いずれも知的な了解について言っていることで、「知らざる」ことをどうするかについては不明です。つまり二人とも知っているといっても、それだけのことだというところまでで、知っていることをどのように知っていることとしていくのかについては喋っていないようです。
わたしのように知ってもいないのに知っているような顔をしていくわけですが、知っているところを知っているとして、そこで止まったのでは面白くありません。
例えばわたしは父韻の働きについては知っていません。知らないから知りません。はいさようならでは、自分の心に不満が残ります。孔子もソクラテスも、この不満や知りたい向上したい意思をどうすることもできません。
知らないことをどのように、正しく知っていくのかにつては述べていません。信じればよいという派閥は多く出来てしまっていますが、信じた後については何も言わないか、努力目標であたえるだけです。
うまいヒントか分かりやすい例を残しておいてくれればいいのですが、後世にそういったものを使用した形跡がありません。要するに二人とも打つ手が無かったのでしょう。知らないから知らないって言っているじゃないか、なんていわれそうです。
もちろん私の勉強不足もあるし、勘違いもあるし、あるいは、世界の人々から見向きもされないがどこかにあるのか、謎として隠してあるかも知れず、どうなっているのでしょうか。
そこで出てくるのが、フトマニ言霊学となります。ですが、今言ったように私自身も知らないのです。そこで「無知である事を知っている点において、知恵者と自認する相手より僅かに優れていると考えた」、とか、「知らざるを知らずとなす、これ知るなり」、などと言っても全然おもしろくありません。
--------------------------
さあ、がんばるぞ。
フトマニ言霊学を猿真似すれば、「知らざるを知らずとなす」のではなく、
「知らざるを智となす」ことができるのです。
猿真似などは外見を真似て、内容が無いじゃないかということになるでしょう。
では外見を真似ていくことが、そのまま内容を創っていく事になっている、そういった思考法認識方法があればいいわけです。
フトマニは「二十真似」の謎々です。占いなんかにしてしまったら何にも面白くありません。もったいないことです。
さあ、大風呂敷か嘘八百か、はたまた・・か、見ていきましょう。
-------------------------------------------
3。たかまはらの使用法。知らざるを・・・どうする。
孔子もソクラテスも知らないものは知らないと知っているよ、というところまでです。
言い換えれば、知っているものは知っているところまでしか知らないよ、ということです。
これは吾の眼(天・あめ・意識の眼)が過去・現在にいる時点までならどこからでもかかって来い、ということを示しています。もちろん一人の場合には全包囲をカバー出来ませんから、その時点での全人の統合としてのことです。
ですのでそこでは個人の力量知識の多少などは小さなことです。
つまり全人類がまとめて出現してもそこまでしか知らない、それ以上の知らないことは知らない、ということです。そこから先は誰でもが推理推測、興味や関心があれば、予言予想予測、御告げや夢となっていきます。どこのどの方も将来には保障を与えることができません。
それを敷衍すると、全知全能の誰かさんが出てきて、人は神の真似事をすべきでない、というようなことだと言い出すこともできます。
これは表現は違いますが、言っている次元は同じですから、気に入った言い方か機知があるかというだけの違いです。
両者共にそれから先を示す言葉がなく、結論が次の疑問の始まりとなるような、際限の無い様子を繰り返すことを許していきます。
知識を知るとか知らないとかは、言霊オの次元を形成し、あ段の並びは、
あ・たかまはらなやさ・わ、とはならず、
ア・カタマハサナヤラ・ワ、となっています。
だれが決めたことか、それが真実か、わたしは知りません。
誰か決めたかとかいつできたかとかいうことなら、歴史の検証ができればよく、できなければ分からないままですが、それが真実かどうかは、誰でもが自証して検証して行けるものです。
「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」という孔子の言葉を言霊オ次元の言葉としてとった場合にどのようにできていったか、みてみましょう。
オ次元はもっぱら概念過去知識の有る無し次元のことで、論語では「孔子はおっしゃった、由よ、おまえに知るということを教えてあげようか。
知っていることを知っていることとして、知らないことを知らないこととする。
(これらの区別をつける) これが知るということだ。」
というように、知っているという現象について語っています。
ですので知識の次元ではそれでいいでしょうが、他の次元になると話が合いません。
例えば感情感動の次元では、確かに自分の得たものは知っているのですが、自分の感動や愛を知らすことができません。
腹が減ったというのも言葉を了解させることはできても腹減った欲望を知らすことはできません。
当の「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」と言ったときの孔子の感情感動も、どのようなものであったか、誰も知りません。しかし、その時の孔子自身は知っていました。が、知ってはいましたが、「知るを知るとなし」に失敗したはずです。
自分の言葉を喋ったときの自分の感情は表現できず、「知るを知るとな」すことができず、「知らざる」というには知りすぎているわけです。
「知るを知るとなし」は後を向いた過去概念には有効な言葉ですが、今生まれたばかりのホカホカと、これからどうしようかについては無力なのです。
-----------------------------------------
4。たかまはらの使用法。孔子さん。
人は物事に判断を下すとき、それが正しいと、少なくとも自分の意見だと、あるいは自分が喋っているから自分の所有しているものだと思っています。
正しいかどうか自分の意見はどうか、などは本当は知らないことのほうが多くて、ただ単に自分が喋っているから正しいのだという、自己所有しているから自分を保護弁護しているだけで、それを正しいとしています。何故なら誰でも自分で自分を弁護保護するのは当然で正しいと思っているので、自分の喋ることは正しいとしないと、自分を保護し守護することに反するからです。
こうしてみると、「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」というのも結構怪しいもので、「知るを知るとなし」、「知らざるを知らずとなす」といっても、どこのどのような基準から言っていることなのか、そもそもの基準が言った本人にはないのですから、おやおや、ということになってしまいます。
「知るを知るとなし」の基準をあくまで本人のものとすると、既得の経験と知識量に左右された知識概念があるかないか、その知識溜まりから拾ってこられるかどうかというだけのことになります。
そうすると経験とか知識とかは本人を超えて世界に拡がっているものですから、その世界を相手にするときには、到底経験知識量では世界の方が大きいですから、本人は「私の知っているのはここまで、後はじっと我慢の子となる」ということになるでしょう。
孔子の言うことは、知識での負けからくる萎縮意気消沈をくい止めるには、知っているのはここまで後は知らないよと、最初に、言っておけになります。知る知らないとか正しいとかそんなことは話していないよ、になるでしょう。
-------------------------
つまり孔子さんも何にも創造的なことは言っていないので、過去知識は過去概念として喋りましょうというだけです。過去知識概念を用いて、それからどう行動するのかは知りません。「知らざるを知らずとなす、これ知るなり」と日向ぼっこしているだけです。
実際「わたしゃ知らないよ」ではらちがあきません。「知」かちする次の行動が日向ぼっこですから、教養物語で時間潰しをするにはいいでしょうが、動く社会、激動する世界には通用しません。「知る知らない」の「知」を行動の為の「智慧の智」に変換しなくてはなりません。
そこでの手持ち材料はあくまで、誰でも、過去の経験知識概念です。知っているのはここまでと、昼寝をするときではありません。知らないで済ますにしても、相手と和を結ぶ方策が必要です。
温故知新。「子曰く、故きを温ねて、新しきを知れば、以って師と為るべし」
これも、判断基準を過去概念においていれば、「新しき」の間違えも過去以上にはならないということです。しかし、過去との比較で新しいことなど到底知ることはできず、もし知ったならば先頭に立ってまっしぐらと成るべしということで、智慧の行動をさそいいざなうものではありません。
それじゃ、フトマニ言霊学ではできるのか
「できる」・・♪・・??
と、言いたいが、わたしのことではない。
古事記というあんちょこがあることだけは確か。
使いこなせる人が誰もいないというのも確か。
古事記の霊統が復活したのも確か。
------------------------------------------
5。たかまはらの使用法。八父韻と剖判。
父韻は、
○ 「中今」は父韻によって「いとなみ」(母音側)と「なりさま」(半母音側)へ剖判して主客になり、
○ 剖判した主客に噛み結び、間をくい合う父韻によって「今」現象の創造主となる。
○ 父韻は剖判とかみ結びを同時に行う。
------------------------------
みとのまぐわい。
例えば「もしもし、あっ安万侶さん」という場合について。
(前半) 剖判は、誰か分からない大勢の中から、当の人を分別して分ければ、安万侶さんがいるとわかります。そこで安万侶さんが分かったということは、自分と安万侶さんの主客の相違が分かったことです。
(後半) 自分の見て分かる主体側が見られる客体側とかみ結び、主客の間を喰って合う、主客の実を取る(みとのまぐわい)と、安万侶さんを確認したという現象を創造したことになります。
「みとのまぐわい」はこの一連の全体経過の表徴で、剖判して成った主客のそれぞれの身(実)を取り合い結合して、ここに子現象を創造することです。
この剖判-結合に、古事記の主張は心の動きの妹背陰陽の四つの動きを見ています。
-----------------------------
以下八神がチイキミシリヒニの父韻言霊となっています。
(一) 【 宇比地邇(うひぢに)の神。(父韻言霊チ)次に
(二) 【 妹須比智邇(いもすひぢに)の神(父韻言霊イ)。次に
(三) 【 角杙(つのぐひ)の神(父韻言霊キ)。次に
(四) 【 妹活杙(いくぐひ)の神(父韻言霊ミ)。次に
(五) 【 意富斗能地(おほとのぢ)の神(父韻言霊シ)。次に
(六) 【 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神(父韻言霊リ)。次に
(七) 【 於母陀流(おもだる)の神(父韻言霊ヒ)。次に
(八) 【 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神(父韻言霊ニ)。
【 次に
(・) 【 伊耶那岐(いざなぎ)の神(親韻言霊イ)。次に
(・) 【 妹伊耶那美(み)の神(親韻言霊ヰ)。
( 注。神名に言霊が配当されていますが、これは皇室の賢処に秘蔵されている文献から流出したものです。今のところは流出の経緯しか確認できませんが、神名と言霊の対応が文献で分かったところで、対応の真実が了解できたわけではありません。
もちろん暗記して覚えておくだけでも非常に価値のあるものですが、神名と言霊の対応の真実は各人の果敢な経験したい欲求による確認を基盤としていなければ、あだ花となることでしょう。また、確認了解した暁には文献はもう必要とされないでしょう。)
--------------------------------
6。たかまはらの使用法。父韻とは。
竺紫の島。
--------------------------------------------
(一) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウの性質)全体性 父韻
精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻
・創造・陽出力
宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。
-----------------------------------------------
(二) 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウの性質) 全体性。
動き出した力動が持続する韻
・繁栄・飛至力
すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。
----------------------------------------------
(三) 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オの性質)掻き進める働き。
体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻
・収納・陰掻力
立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。
---------------------------------------------
(四) 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。 (ヲの性質) 掻き集める動き。
精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻
・整理・旋回力
立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。
----------------------------------------------
(五) 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。
精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻
・調和・透刺力
大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。
---------------------------------------------
(六) 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱの性質)保存収縮の拡がり。
ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻
・滲透・螺婁()力
大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。
-------------------------------------------
(七) 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (アの性質)火花の先端にて、表面性。
精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻
・開顕・開発力
意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。
---------------------------------------------
(八) 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワの性質)火花の先端にて、表面性。
物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻
・成熟・吸引力
心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。
---------------------------------------------
竺紫は尽くしの謎 八つの父韻は言霊イ(伊耶那岐神)の実際活動のリズム 「身一つにして面四つ」の意味は作用・反作用の陰陽一対四組の知性の律の島です
伊岐の島 (吾の眼の創造原理)
○ 「中今の創造主。心の創造意思」。
【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻、
【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。 (意志の帰還)
伊岐とは伊の気でイ言霊のこと
心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです 。
-------------------------------------------
7。たかまはらの使用法。お次元での父韻。
たかまはらの使用法。
「オ」次元での父韻の配列。
○・キチミヒシニイリ・○
あ・かたまはさなやら・わ
例題。「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」
-------------------------------------------
(・) 【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻、
(吾の眼の創造原理)
○ 「中今の創造主。心の創造意思」。
「言霊オの段階に埋没している人も、その探求する学問の究極においてはいつの日か宇宙全般を解明することができるであろうという希望は持っているかも知れないけれど、自己の本性即宇宙なる自覚はない。
第一列が母音の自覚を欠き空白となる所以です。」
(ア)・アの自覚無し。
------------------------------------------
(三) 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オの性質)掻き進める働き。
体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻
・収納・陰掻力
立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。
「父韻の配列のはじめはキです。何かの現象を見て疑問を感じるとき、それを心の中心に掻き寄せる韻です。」
(カ)・知っているものは知っているし知らないものは知らない、そんな当たり前のことをまず心に引き寄せ掻き集めます。それでも既に判断規範を所持していますから、自分に合った方向をとっていきます。
-------------------------------------------
(一) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウの性質)全体性 父韻
精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻
・創造・陽出力
宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。
「その疑問を今まで蓄積された経験・知識全体に照合して」」
(タ)・知るとか知らないとかは今までの自己所有している記憶概念に照らし合わせることができれば知っている、出来なければ知らないです。お次元は知識の関連性がもっぱらの関心事ですから、政治運営上の知る知らないとか、オスプレイをどうするか、芸術の感動を知らせたいとかの、違った次元分野には関心が出てきません。
-------------------------------------------
( 四) 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。 (ヲの性質) 掻き集める動き。
精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻
・整理・旋回力
立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。
「今までの知識と疑問とが統合され止揚されるであろう理論を志向して」
(マ)・そこで新たに得た知識の材料は既知の自己所有概念と整理検討され位置づけを与えられ既知の知識に加わり理論なり実を結ばねばなりません。
-------------------------------------------
(七) 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (アの性質)火花の先端にて、表面性。
精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻
・開顕・開発力
意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。
「言葉として組み立て」
(ハ)・ですのでそうような方向を目指してし、表現を探していきます。「~」にしようか、「無知の知」にしようか、「汝自身を知れ」にしようか、候補とか思い付きとかがいろいろありますが、始めにある自己の判断規範に沿って、それと折の合う言葉が表面化していきます。
------------------------------------------- (五) 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。
精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻
・調和・透刺力
大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。
「検討されて正しいと心に決まれば」
(サ)・それなりに検討納得できれば自分の得た新たなものとの意識を得ます。ここで候補の選択も興味関心お気に入りの要素が指導的となります。思いついた大量の(あるいは少量の)候補を選択していきます。
-------------------------------------------
(八) 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワの性質)火花の先端にて、表面性。
物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻
・成熟・吸引力
心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。
「その理論より行動の名目を立て」
(ナ)・そうと決まれば、実際に名前や表現の形の創出をしていきます。思い付きにしろ閃きにしろ好き嫌いにしろ、名目が立ってしまいます。この名目は、どこからきているかの自覚がないため、選択された内容におそれおおさが加わります。自分の言うことに権威やあやしさやかしこみの感情が知らず知らず紛れ込みます。
-------------------------------------------
(二) 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウの性質) 全体性。
動き出した力動が持続する韻
・繁栄・飛至力
すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。
「行動し」
(ヤ)・一度自分に名目が立つと自分を強制しだします。自己の内外の条件をクリアできるように行動へと向かい、「~」は上手い自分なりの表現だと了解が成立していきます。というのも自分の中であやしい鳴り響く音を聞いてしまっていますから、心に立てようとしているものが、自分の相手対象で、自分の生産創造物と思われているからです。
-------------------------------------------
(六) 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱの性質)保存収縮の拡がり。
ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻
・滲透・螺婁()力
大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。
「次の事態へと発展していきます。」
(ラ)・こうしてこうであるとの、現象なるものを創ります。この現象表現が「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」となります。ひとたび心に収納されているものが出来上がり表出段階になり、心の父韻の過程のチイキミシリヒニを一つ一つ経過してきました。そこで一巡の最後に残ったのは「リ」だけで、「リ」が最後というのは、【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神とあるように、多いに繰り返されることになります。
------------------------------------------
(・) 【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。 (意志の帰還)
伊岐とは伊の気でイ言霊のこと
心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです 。
「この心構えもイマ・ココの一瞬の中にそれ自体で完結した体系でなく、結論が次の疑問の始まりとなり際限なくつづくものです。ウ段と同様最終列の半母音の自覚を欠如します。」
(ワ)・ところがこの「~」という表現も自覚された結論として得たものではないので、「~」という結論が完結していなく、不安定で「~」が種となって次の疑問の始まりとなってしまいます。
------------------------------
8。たかまはらの使用法。う次元での父韻 。
たかまはらの使用法。う次元での父韻 。
「それぞれの次元に住む人が、目的遂行のために時の経過に順って変化させる意志発動の変遷。」
例題。「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」
「ウ」次元での父韻の配列。
○・キシチニヒミイリ・○
あ・カサタナハマヤラ・わ
------------------------------------
(・) 【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻、
(吾の眼の創造原理)
○ 「中今の創造主。心の創造意思」。
「言霊ウの次元にうずくまって明け暮れ欲望の世界に没入している人は、自己の本性が実は広い宇宙そのものだという自覚がありません。それゆえその心の手順の初頭に立つべき母音の自覚を欠きます。母音の立つべき第一行を空白で示した所以です。」
(ア)・アの自覚は無い。五感感覚する欲望次元の世界に関しているので、当の言葉が孔子様か毛沢東かキリストかの知識に関心はありません。誰の言葉であろうと言葉を聞けば響を聞きますからそこから起きる五感感覚がありますが、今の自他の世界全体との関係を自覚していませんので、もっぱら自分の欲望の起伏や物理上の自然状態経過に左右されています。単に画面上で「~」を見たとしましょう。
--------------------------------
(三) 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オの性質)掻き進める働き。
体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻
・収納・陰掻力
立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。
「次に八父韻配列の第一番目は父韻キで始まります。最初に母音の自覚がありますと、その行為は宇宙全体の具体化活動として父韻チから始まるはずですが、自己本来の面目の自覚がありませんのでその心の手順は、自分の心の中の欲望の一つを掻き寄せること、すなわちキではじまります。」
(カ)・「~」の言葉を聞いたり読んだり見たりします。そこに心に関心がある言葉と共感したり、響を聞き取ったり、知るを汁粉と取ったり、「なす」から今年のボーナスを思ったりして、興味関心事を心に引き寄せ掻き集めます。その掻き集め方はその時の感覚によりますから本人も知りません。「~」を画面上で見れば見たで、それを読もうとしたり、写真を探そうとしたりの最初の自分の心の動きがあります。
--------------------------------
(五) 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。
精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻
・調和・透刺力
大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。
「掻き寄せられた欲望の目的が心の中心に静まり不動のものとなります。」「自我欲望が決まれば」
(サ)・(カ)の引き寄せられた五感感覚の関心事が自分の中心を占めそこに自分のいとなみが全部移住していきます。画面上の文字を読むのか色だけ見るのか、ページ更新のマークを探しているのか、ここで選択の種ができ、自分の興味関心事に合う合わないが選択され、そのまま自分の中に鎮静し中心を占めていきます。
「~」の言葉の知識内容に感心していくのではなく、その画面上の物理上の様子容姿関心事欲望の起き具合が、既に固まり決まります。
--------------------------------
(一) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウの性質)全体性 父韻
精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻
・創造・陽出力
宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。
「その次にチが続きます。自己本来の面目の自覚があれば、この父韻がしめす現象は宇宙全体または全身全霊などに関係したものとなるはずですが、いまの場合はこの自覚がありませので、ここではチはその人間経験・知識・信条といったものの総体を示します。」
「その他せいのために経験・知識・信条の全部」
(タ)・次いで全体性を表出する言霊チが来ますから、前段で心に決まってしまったものが心の全面に押し出されます。知るとか知らないとかは今までの自己所有している記憶概念に照らし合わせることができれば知っている、出来なければ知らないですが、そういった、オの次元知識の関連性には関心がないのがウの次元です。その代わり「~」の物理表現上の感覚で受け取られた印象に気をとられます。
--------------------------------
(八) 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワの性質)火花の先端にて、表面性。
物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻
・成熟・吸引力
心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。
「(チ)の中から選ばれた名分が 煮詰められ 」
(ナ)・そうと決まれば、思い付きにしろ閃きにしろ好き嫌いにしろ、名目が立ってしまいます。この名目は、どこからきているかの自覚がないため、選択された内容におそれおおさが加わります。自分の言うことに権威やあやしさやかしこみの感情が知らず知らず紛れ込みます。そういった中で自分が自分にかしこむわけですから、そこで与えられようとする名目、名付けには自分の存在権威がかかってきます。
--------------------------------
(七) 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (アの性質)火花の先端にて、表面性。
精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻
・開顕・開発力
意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。
「(ニ)の名分に都合のよい言葉が生み出され」
(ハ)・ですのでそうような方向を目指してし、次に、表現を探していきます。「~」にしようか、「無知の知」にしようか、という事よりも、候補とか思い付きとかがいろいろありますが、感覚的ななりさまが選択されます。自分の気分に沿って、知る、汁粉、卑弥呼などと、それと折の合う言葉が表面化していきます。
--------------------------------
(四) 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。 (ヲの性質) 掻き集める動き。
精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻
・整理・旋回力
立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。
「(ヒ)の言葉が他の人または社会に向って」
(マ)・次にそこで上手い具合に気分に合う言葉などが得られると、それを規範として立てて相手対象を適合させようとします。相手社会を自分に合わせようとしていき、その結果を求めようとします。
--------------------------------
(二) 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウの性質) 全体性。
動き出した力動が持続する韻
・繁栄・飛至力
すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。
「動く」
(ヤ)・一度自分に名目が立つと自分を強制しだします。自己の内外の条件をクリアできるように行動へと向かい、「~」の理解に代わって感覚気分の言葉が押し出されてきます。知識あるいは智慧に取って代わっても、物事を表現し自分を主張していると思われます。
--------------------------------
(六) 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱの性質)保存収縮の拡がり。
ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻
・滲透・螺婁()力
大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。
しかし、この動きはとめども無い欲望の世界へ進展して極まることがない。」
(ラ)・こうしてこうであるとの、現象なるものを創ります。この現象表現が「知る汁粉卑弥呼なんぞ知らないよ」となり「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」と同等な表現となります。
心の父韻の過程のチイキミシリヒニを一つ一つ経過してきました。そこで一巡の最後に残ったのは「リ」だけで、「リ」が最後というのは、おほとのべの神とあるように、多いに述べ繰り返されることになり自分に終わりを見出せなくなります。そこで目的が発端に転化していききりがなくなります。
-------------------------------
(・) 【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。
(意志の帰還) 「中今の創造主。心の創造意思」。
伊岐とは伊の気でイ言霊のこと
心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです 。
(ワ)・「わ」は結論を生む事ですが、心の結論がなく繰り返しの「ラ」に従いますので、「わ」がありません。
「父韻配列がリで終わる事は、欲望の目的と思われ追求されてきたものは次の欲望の発端なのであって、この世界が際限の無い流転の相であることを示しています。心中のこれで完結という終わりはあり得ません。そのため、最初の母音イと共に最後の半母音ヰをも欠如することとなります。
欲望のせかいがややもすると目的のために手段を選ばず、否、目的のために他のいかなる次元の人間の性能も踏みつけにする傾向は、この父韻の配列の内の、キシチニがよく示しているとこであります。。欲望の達成のためには知識も人の感情も道徳心もすべては手段にすぎないのです。」
「汁粉」という表現も自覚された結論として得たものではないので、「汁粉」という結論が完結していなく、不安定で「汁粉」が種となって次の疑問の始まり、目的のためには手段を選ばないとなってしまいます。
-------------------------------
9。たかまはらの使用法。あ次元での父韻 。
あ次元での父韻
例題。「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」
「ア」次元での父韻の配列。
イ・チキリヒシニイミ・○
あ・たからはさなやま・わ
------------------------------------
(・) 【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻、
(吾の眼の創造原理)
○ 「中今の創造主。心の創造意思」。
「言霊アの次元とは宗教家や芸術家の心のです。そのア段の配列はイ・チキリヒシニイミ・○です。アの次元に至って人は自己の本性即宇宙である事を自覚します。母音の自覚を得ます。」
(ア)・アの自覚がある。孔子の言葉は「知る」ことに関した事なので、知る知らないの過去-今の知識概念意識、今-今の欲望意識の全体を見つめる自分の心、それを言ったときの感情の意識があります。
-------------------------------------
(一) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウの性質)全体性 父韻
精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻
・創造・陽出力
宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。
「それゆえ現象となる父韻の配列の第一には宇宙そのものが現象となる韻であるチとなります。
ア次元でありますゆえ、その行動の最初は感情の宇宙がそのまま発露される事を示します。」
(タ)・それゆえ、自分の喋った「~」の解釈内容ではなく、「これ知るなり」と言い切ったときの感情があらわれます。
しかし感情は顔や手足や手足を使って現そうとしても、仮にしか表現できません。
--------------------------------------
(三) 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オの性質)掻き進める働き。
体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻
・収納・陰掻力
立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。
「その次に、その時、そのところの、一つの関心事あるいはテーマが、心の中から掻き寄せられ」
(カ)・そこで孔子の日常、現場、弟子の態度などからその時の状況に適したテーマが選ばれます。それが「知る知らない」になりました。
--------------------------------------
(六) 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱの性質)保存収縮の拡がり。
ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻
・滲透・螺婁()力
大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。
「心の中いっぱいに発展拡大されて」
(ラ)・ここでテーマが選ばれても、テーマの内容解釈は当初の自覚された感情宇宙とは全然違いますから、言葉の解説も「知」とは何かの講釈も知っていてもすることはできません。
「~」という言葉を発現したときの、孔子自身の自覚感情のことですから、その感情がいっぱいにひろがり、拡げていくようになります。
感動や情動があってもそれをどうにかしたい思いはあっても、どうするかにかはなかなか手が出ません。
-------------------------------------
(七) 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (アの性質)火花の先端にて、表面性。
精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻
・開顕・開発力
意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。
「一つの表現を得」
(ハ)・ここに表現表出の苦悩なり困難が横たわっているのを感じます。それを突破したとしましょう。自分の感動を表現する言葉が見つかりました。
あるいは折り合いを付けたかもしれません。諦めと放棄が先行して行くかもしれません。
-------------------------------------
(五) 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。
精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻
・調和・透刺力
大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。
「その表現が心の中に行動の目的となって固定され」
(サ)・それなりに納得検討できれば楽なことです。しかし情緒感動も、自分の今の全体を支配し世界との調和をもたらしたとしても、知識概念のように繰り返すことはできません。思い出すことさえ難しいものです。
そこで自分を動かすことで物理的な表象行為を用いて、当初の感動、感情をつなぎ止めようとします。
-------------------------------------
(八) 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワの性質)火花の先端にて、表面性。
物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻
・成熟・吸引力
心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。
「そこから行動の名目が定まり」
(ナ)・そうすれば過去に退いた感情も物象の形を創造して少なくとも固定でき、それによって感動の面影を残すことが出来るようになります。こうして行為を保存する名目が立ちます。
-------------------------------------
(二) 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウの性質) 全体性。
動き出した力動が持続する韻
・繁栄・飛至力
すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。
「それが行動となって動き」
(ヤ)・一度自分に名目が立つと自分を強制しだします。自己の内外の条件をクリアできるように行動へと向かい、「~」は上手い自分なりの表現だ、自分の感動を表現したものだと了解が成立していきます。
こうして感情というものもどうしても、物象化させないと自分の立つ瀬がなくなり、顔手足、文章、絵画、音楽等に感動の刻印をしていくようになります。
-------------------------------------
(四) 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。 (ヲの性質) 掻き集める動き。
精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻
・整理・旋回力
立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。
「その方向の彼方に目標の実現があるであろう事を指し示し、訴えます。」
(マ)・感情感動次元のものをそのまま伝えることは既に放棄して、物象の創造に託しました。物象ならば自他ともに五感感覚次元から認識可能で、自他への交流もできます。しかし当初の感動は物象として、仮の姿で提供するしかないものになっています。
人まとまりの一巡する八父韻はここで使い切りました。
自分の真の感情を現すことはできずに仮の創造物を提供しましたが、そこには当初のマコトがあると主張していきます。
----------------------------
○ 「中今の創造主。心の創造意思」。
【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。
(意志の帰還)
伊岐とは伊の気でイ言霊のこと
心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです 。
「八父韻の配列の最後がミで終わることは、その指示するものが基本要求であり未来の目標であるに留まり、イマ・ココの一瞬において完結した思考体系でなく、結論は時の経過に委ねられます。半母音の自覚を欠くことになります。」
(ワ)の結論。
(ワ)・感動が言葉という物象になってしまい、「~」 は誰でもが見て読めるようにはなりましたが、孔子の感情は隠れてしまいました。
------------------------------------
10。チイキミシリヒニ。たかまはらの使用法。
チイキミシリヒニとは。
○父韻 チイキミシリヒニ
○ア行 たやかまさらはな
○ チイキミシリヒニの順列は自然な精神意識の成り立ちによって自我が成立する手順を示したものです。
精神意識の成り立ちによって自我が成立する手順を示したものです。
ですので精神原理であるとはいっても、自分の意識が最初ッから成立したままで語っていたのでは、語るべき前提をこそっと置いたり、暗黙の了解とか、自我はまずあるのだということになって、何も語ったことになりません。
自我を成立させるとは何かというと、相手対象に名前を付けて自分を対比させることです。チイキミシリヒニでは最後にナ行がきて、名(ナ)が付いたときに自我が成立したことを暗示しています。
古事記の冒頭ではまず、原理構造の紹介があります。次に必要なのは主体の働きですが、まずは自我となる主体を創造しなくては語る相手がいないということです。
この段階では先天の相手となるのは能動主体となる自我です。自我は能動主体側にあるはずなのに、ここでは先天の客体として扱われています。今までの理論理解には無いどんでんかえしです。
その後、先天の対象たる主体我成立して、先天を取り込む主体となった時に、普通にいわれる主体の成立が語られています。
まずは、先天の客体である主体(能動自我)の成立と、能動自我による主体活動とに分けます。
後者はいわゆる「まぐわい」「国生み」で、前者が今日のテーマとなります。
古事記からの引用とチイキミシリヒニの対応を見てみます。注意深く対比してみてください。
一文全体がチイキミシリヒニを文章化したものとなっています。しかもここではまず能動主体の成立がなければなりませんから、チイキミシリヒニそのままの手順で自我の成立=対象に名を付けるという経過になっています。
原文です。
【 ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)以ちて、伊耶那岐の命伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め成せ」と、天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、言依さしたまひき。】
自我の成立=名を付ける事を語ります。対比してみましょう。
【 ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。
【以ちて、 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。
【伊耶那岐の命 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神
【 伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神
【「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神
【成せ」と、 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神
【天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神
【言依さしたまひき。】 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神
--- ⇒ ②へ ------------------------------