男系国体と表題を付けましたが、男系でも国体の話しでもありません。
それらの依って立つ基盤のことについてです。
男系なら男系、国体なら国体を存立成らしめる原理についてですので、大和日本の国は男系国体をもって始まったと言う始まり方をしません。
歴史学上の考証ができないのではなく、自らの意識基盤を見直したところから始めるからです。
自らの意識の男系、国体とは何かの原理的な共通項の確立をまず目指します。
スメラミコトと呼ばれたスメラとは統率、治めることです。現代の天皇は象徴となっていますから天皇をスメラミコトとすれば、象徴によって治めていることになります。象徴となる以前は権威であり権力でした。
ところが権威なり権力の出所はといえば長い歴史の考察にわざわいされて意見が別れてしまいます。結局スメル根本原理に到達しません。
スメルとは何か。
スのメがルすることです。
スメラミコト(ス)の見識(メ)が流布(ル)することです。
ミコトという人の見識がではなく、見識の内容が流布することで、流布する内容の問題です。内容に関われる原理的な見識を持てる者ならば、誰でも参加できます。
つまりそれらの者たちはスメラの集団とよばれます。
現在の天皇は政治的権威も無くスメル言葉を持たない象徴としての天皇です。
その天皇の象徴としてのスメル行為があり、その行為の下にくだる象徴の体系があります。
ところがうまくいっているようには見えず、体系的な構造が見えるようにはなっていません。
もちろんしもじもにはわざと見せることもないのですが、それでも象徴の権威成るものが下に下る様子がはっきりしていません。特に中間層が希薄にみえます。象徴の権威がなりたっていないようです。
国体と結びつかず、天皇個人の行為を象徴と呼ぶだけのようにみえます。
では古代のスメラミコトならばどうなるでしょうか。
未完