野の神名は鹿屋野比売(かやのひめ)の神、またの名は野槌(のづち)の神
言霊ヌ 鹿屋野(かやの)の鹿屋(かや)は神(かみ)の家(いえ)の意です。これを神名(かな)と呼びます。佐渡の島の真名が口で発声されて神名となり、空中を飛んで大山津見の言葉となり、山が裾野(すその)に下って来て鹿屋野の野に着いた、という太安麻呂独特の洒落であります。野に到って、そこで人の耳に聞かれることとなります。耳の鼓膜を叩くので野槌(のづち)の神と付け加えたのでしょう。
言霊ヌは貫(ぬ)・野(ぬ)・縫(ぬう)・抜(ぬく)・額(ぬか)・糠(ぬか)等に使われます。
野(の)の神名は鹿屋野比売(かやのひめ)の神またの名は野椎(のつち)の神・言霊ヌ
鹿屋野比売(かやのひめ)の鹿屋は神屋(かや)のことで、神の家、即ち言葉のことであります。この神は志那都比古、久久能智、大山津見、鹿屋野、と口腔で発音され、空中を飛んでいる状態の中の最後の神、フモハ言霊に続く最後のヌ言霊であります。フで風の如く吹き出され、モで木立の中を進み、山で上空に上がり、そして野の神として平地に下りて来ました。
風、木、山、野と自然物の神が続きますのは、口腔から吹き出された言葉が外界という自然の中を飛ぶ事を示しています。そして最後の野の神として平地に下って来て、そこで言葉を聞く人の耳膜をたたきます。たたくので野椎と椎の字が使われます。フモハヌ以後の言霊は十個ありますが、すべて聞く人の耳の中の現象です。
言霊ヌに漢字を当てますと、貫(ぬ)く、抜(ぬ)く、縫(ぬ)う、温(ぬく)い、野(ぬ)、額(ぬか)、糠(ぬた)、脱(ぬ)ぐ、……等があります。
メモ--------------------
山の神名は大山津見の神 ハ ・は野の神名は鹿屋野比売の神 またの名は野椎の神 ヌ ・とまぐあいをする。
この二神山野によりて持ち別けて生みたまふ
天の狭土の神 ラ ・
国の狭土の神 サ ・
天の狭霧の神 ロ ・
国の狭霧の神 レ ・
天の闇戸の神 ノ ・
国の闇戸の神 ネ ・
大戸或子の神 カ ・
大戸或女の神 マ ・
鳥の石楠船の神 ナ ・
大宣都比売の神 コ ・
音波が耳に届く段です。ここでは大山津見とは何でしょう。 鹿屋野比売の神、野椎とは何でしょう。
発声(口)、音波(空気)、鼓膜(耳)を叩いてという流れにあります。
大山津見がその姿に反してイザナギの意図を隠し持っていました。表面しか見せませんが、ひとまず物質の形態へと変身しています。ものがものと組まれ結ばれるのも分かりました。形の上は他人の鼓膜を叩くことになりますが、一人しかいない場合や読んだり書いたり考えたりする場合での共通点を探らなければなりません。
音が届いて聞く場合の二要素を、大山津見と野椎とする。
相手の耳に届いたところは天の狭土の神 ラ ・国の狭土の神 サ ・です。
発声する方は野椎、聞く方は狭椎でノとサの違いがある。両方に槌があり、槌で叩く。
椎は叩いて警鐘を鳴らす、鳴らして目を醒まし起こす事。
一方は叩き起こす側、他方は叩き起こされる側。
発声する方の野椎の野は宣命の宣べるのノの槌、聞く方の狭椎の狭は目覚めた相手に直接入っていく差し伸べるのサで目覚めの警鐘を鳴らす槌。
相手の耳に入っていくものは、無音の空気の振動、それが相手を目覚めさすには、相手に通用する言葉を用いている事。宣命述べては見たものの通じないなら無力となる。
通じるものとは山(八間)で示された現象の内容、創造意志の発現の内容となっているものに限る。その内容は鹿屋野比売(かやのひめ)のぬう様な仕方で耳の奥に大山津見を背負って入っていく。こうして鼓膜の前で内容を述べ伝える。
相手は鼓膜とは限らないので、比喩は神の家屋(か-や)となっていて、カヤに大山津見が入る、持ち別けて生みたまふ、という関係になっている。
ここで肝心なことは、大山津見の八間(山)が相手(天の狭土の神 ラ ・国の狭土の神 サ )に理解される事。鹿屋野比売は天の狭土の神と国の狭土の神に受け入れられるものだけしか通さないこと。
それによって新たな次元として、受け取ったものを了解する次元が始まる。
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野の神名は鹿屋野比売(かやのひめ)の神、またの名は野槌(のづち)の神
言霊ヌ
鹿屋野(かやの)の鹿屋(かや)は神(かみ)の家(いえ)の意です。これを神名(かな)と呼びます。
佐渡の島の真名が口で発声されて神名となり、
空中を飛んで大山津見の言葉となり、
山が裾野(すその)に下って来て鹿屋野の野に着いた、
という太安麻呂独特の洒落であります。
野に到って、そこで人の耳に聞かれることとなります。
耳の鼓膜を叩くので野槌(のづち)の神と付け加えたのでしょう。
言霊ヌは貫(ぬ)・野(ぬ)・縫(ぬう)・抜(ぬく)・額(ぬか)・糠(ぬか)等に使われます。
野(の)の神名は鹿屋野比売(かやのひめ)の神またの名は野椎(のつち)の神・言霊ヌ
鹿屋野比売(かやのひめ)の鹿屋は神屋(かや)のことで、神の家、即ち言葉のことであります。
この神は志那都比古、久久能智、大山津見、鹿屋野、と
口腔で発音され、
空中を飛んでいる状態の中の最後の神、フモハ言霊に続く最後のヌ言霊であります。
フで風の如く吹き出され、
モで木立の中を進み、
山で上空に上がり、そして
野の神として平地に下りて来ました。
風、木、山、野と自然物の神が続きますのは、口腔から吹き出された言葉が外界という自然の中を飛ぶ事を示しています。
そして最後の野の神として平地に下って来て、そこで言葉を聞く人の耳膜をたたきます。
たたくので野椎と椎の字が使われます。
フモハヌ以後の言霊は十個ありますが、すべて聞く人の耳の中の現象です。
言霊ヌに漢字を当てますと、貫(ぬ)く、抜(ぬ)く、縫(ぬ)う、温(ぬく)い、野(ぬ)、額(ぬか)、糠(ぬた)、脱(ぬ)ぐ、……等があります。
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