44。天の闇戸の神。45。国の闇戸の神。言霊ノ、ネ
言霊ノ、ネ 闇戸(くらど)とは文字通り「暗(くら)い戸」で、耳の中の戸、即ち聴覚器官の事でありましょう。耳の中へ入り込んで行った言葉はこの闇戸に当って、そこで更めて復誦されます。言霊ノネは「宣(の)る音(ね)」に通じます。ここでも天の闇戸は霊を、国の闇戸は音を受け持ちます。闇戸で復誦されることによって空中を飛んで来た神名が再び真名に還元されて行きます
言霊ノは宣(のる)・退(のく)・乗(のる)・野(の)・軒(のき)・残(のこる)・除(のぞく)等に、言霊ネは音(ね)・値(ね)・根(ね)・願(ねがう)・寝(ねる)・練(ねる)等に使われます。
天の闇戸(くらど)の神・言霊ノ、国の闇戸の神・言霊ネ
狭い耳孔に入って行った言葉は波動の形で突き進み、その霊と言が闇(くら)がりの戸(と)即ち聴覚器官に突き当たります。そして復誦されます。天の闇戸・言霊ノと国の闇戸・言霊ネはノネで宣音に通じます。「耳に入って来た言葉は一体どんな意味・内容を伝えようとしているのか、先ずは復誦してみよう」ということになります。音が宣られます。
言霊ノに漢字を当てますと、野(の)、宣(の)る、退(の)く、軒(のき)、遺(のこ)す、除(のぞ)く、残(のこ)る、伸(の)びる、乗(の)る……等があります。
言霊ネに漢字を当てますと、音(ね)、値(ね)、根(ね)、子(ね)、寝(ね)、願(ねが)う……等があります
メモ--------------------
天の狭土の神 ラ ・先天の意図の霊と心、が後天の事象となって主体が目覚め、
国の狭土の神 サ ・先天の意図の体と音、が後天の事象となって客体が目覚めさせられ、
天の狭霧の神 ロ ・自他、主客、国との霧のかかった曖昧な状況を切り開き、
国の狭霧の神 レ ・自他、主客、天との霧のかかった曖昧な状況を切り開らかれ、
天の闇戸の神 ノ ・
国の闇戸の神 ネ ・
聴覚に関してなら今鼓膜のところにまで到達しました。自分の聴覚を目指して進入してきたものと分かりましたが、その内容についてはまだです。
闇戸・くらと・は耳垢内の暗い様子と相手を特定出来ず内容に対応出来ない未だ暗い状況です。
と同時に、闇戸は喰らう戸・食らい付く戸でもあり、進入していた音を受け入れ喰らい消化しようとするものです。
聴覚、音に関するものならば、音を受け入れ理解受容する扉を開けていこうとするものです。この扉は五十音言霊の五十の戸の事になります。
視覚、色に関する事ならば、受け入れた色は何色か五十の扉を開いて指摘しようとします。
視覚、文字に関してならば、読んだ文字は理解している五十の組み合わせの範囲内にあるか探そうとします。
自分の聴覚や無言で思考している場合などでは、自分の無言の発音を受け入れ喰らい消化しようと五十音図に照らして反復していきます。ここで喰らい反復できなければ、単に聞き流されるだけで終わります。
ここでの言霊は天の闇戸の神 ノ ・国の闇戸の神 ネ ・でノネ乗る音、音に乗るを構成していて、言語内容が不明であっても、赤ちゃん子供の言語修得のようにあるいは音楽を聴くように、音に乗ってしまうだけでも可能です。それは闇戸・喰戸・くらと・のなかで物理現象として反復可能だからです。
したがってここまででは未だ内容までは反復理解はしていません。
言語においても口真似はしていても内容は分かっていないということもあることになります。
(物真似、偽札、偽装、贋造、複製絵画といったものが可能となる。)
続いて、
迷いながら、
大戸或子の神 カ ・
大戸或女の神 マ ・
相手を集約特定する事となる。
鳥の石楠船の神 ナ ・
大宣都比売の神 コ ・
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