五十音の区分
五十音言霊はどのような構造で精神生命を構成しているのでしょうか。まず生命を構成している根源の内容によって五十音を区別します。母音、半母音、父韻、(親韻)、子音ならびに ン 音です。母音はアイウエオの五母音、半母音はワヰウヱヲ、父韻はキシチニヒミイリの八音、その他に子音三十二が加わります。( ン 音については後の項で半母音の中のウとの関連とあわせて説明することにします。)
この内母音、半母音、父韻の計十七音が生命の先天部分です。すなわち頭脳の中で確かに何かの発想が動いてはいるが、まだ精神的実際現象としては現れていない間の構造と機能です。それに対して、初めて現実相として現象した後天の最小要素が三十二個の子音であります。
以下それぞれの音の生命の内容を簡単に説明しましょう。