大戸惑子の神。大戸惑女の神。
言霊カ、マ
耳の孔に入って来た言葉は復誦され、
次にその意味・内容は「こうかな、ああかな」と考えられます。
掻(か)き混(ま)ぜられ、次第に煮(に)つめられます。
煮つめの道具を釜(かま)と呼びます。
この作業で言葉の意味・内容が明らかにとなり、有音の神名は完全に真名に還ります。
大戸惑子の神は霊を、大戸惑女の神は音を受け持ちます。
言霊カは掻(かく)・貸(かす)・借(かりる)・金(かね)・返(かえす)・刈(かる)・神(かみ)・囲(かこむ)・考(かんがえる)・柿(かき)等に、
言霊マは真(ま)・魔(ま)・巻(まく)・廻(まわる)・豆(まめ)・増(ます)・的(まと)・馬(うま)・間(ま)等に使われます。
大戸惑子(おほとまどひこ)の神・言霊カ、大戸惑女(おほとまどひめ)の神・言霊マ
耳孔に入ってきた有音の神音が言霊ノ・ネで復誦され、
大戸惑子、大戸惑女の言霊カ・マで頭の中で掻き回され、「
あゝだ、こうだ」と煮つめられます。
カマは釜で煮つめます。かくて有音の神名が純粋の真名(言霊)に還元されて行き、内容が確定されます。
言霊カに漢字を当てますと、書(か)く、掻(か)く、貸(か)す、返(かえ)す、借(か)りる、掛(か)ける、囲(かこ)う、掠(かす)む、勝(か)つ、賭(かけ)……等があります。
言霊マに漢字を当てますと、丸(まる)い、幕(まく)、混(ま)ぜる、巻(ま)く、迷(まよ)う、真(ま)、魔(ま)、負(ま)ける、稀(まれ)に、間(ま)、曲(ま)げ……等があります。
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言霊マ。馬
牛と馬
牛は‘ウ’の主体も客体もない宇宙と言霊シで一点に静まる韻、だからドッシリとしたイメージでしょ、馬は宇宙の‘ウ’と言霊マはミの父韻で対象へ結びつく韻、馬の走っているところを見ると一目瞭然、一つの目的地に向かって一直線に駆け出すその速さ。
宇宙がそのまま姿を現してそのままダーッと駆け抜ける様、見たそのまま。あまり説明が上手ではありませんから、「鞍上(あんじょう)人なく、鞍下(あんか)馬なし」といって、上手に騎乗する人のことを喩えた言葉ですが、馬ばかり見えて人が乗っているように見えない。
闘うという言葉もよく出来ていますね、「タとタが交う」ですから。日本語というのは本当に理解しますと、頭が下がってしまうほどよく出来ている。何のために闘っているのかが分かってしまうと馬鹿馬鹿しくなってしまう。
その道理を知っていながらまだ闘うのは漫画ですよ。与党と野党に説明してあげれば少しはましになるかもしれない。俺たちは遣り合っているのが好きな人種と思われていることが分かれば、闘わなくなりますよ。
分かっていて戦略でしているなら別です。闘うということを想起できないでいる、何故ならそれが概念的思考‘オ’という次元の思考回路だから。一つの問題を提起する時に何にもないところから提起していない。互いの政党の政策はこうだ、そこから攻撃する。
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