上筒の男の命。「身禊」27。
次に上筒の男の命。
そして外国の学問・思想等知的産物が世界人類の知的財産として所を得しめられるまでに、八つの現象を経過して行なわれる事が分りました。その経路はオ・トコモホロノヨソ・ヲの八つの子音であります。この八つの子音が繋がった筒(チャンネル)の如くなりますので、またその八つの子音は禊祓を実践する人の心中に焼きつく如く内観されますので、上筒の男の命と呼ばれる事となります。
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百神まで後三神を残すだけとなりました。『この時伊耶那岐の命大(いた)く歓喜(よろこ)ばして詔りたまひしく、「吾は子を生み生みて、生みの終(はて)に、三はしらの貴子(うずみこ)を得たり」と詔りたまひて、』となるわけですが、未だに何が分かったのか分からない状態です。
上筒の男の命の<トコモホロノヨソ>とは何を指しているか、おいしい蜜柑を買いに行く設定でやってみます。
経過を探るには時置師であるイ段の<チイキミシリヒニ>によって現象意志が成立していきます。
現象以前の<チイキミシリヒニ>が、買うという意志現象になると<チキミヒリニイシ>購買意志に次元が変わるということでしょうか。
時置師。現象以前。チで、お腹が空いたのか、印象にあったのか、何かの感覚が沸いてきました。イで、それはそのまま続いて自分を縛るようになります。キで、いったい何がどんなものが自分をつっつき叩くのか気になりそれは何か探ろうとします。ミで、当所は何か分からずイメージもありませんでしたが、頭の中をかいくぐっていくと突き当たるものがあります。シで、それは蜜柑のイメージらしいことが分かり、リで、心の中にそれを追っていきます。ヒで、イメージの輪郭がつかめ、ニで、確固たるイメージを得ます。
現象となる。上筒の男の命。そのイメージは蜜柑のことでした。こんどはそれをどうするかになります。
・オ・ここに蜜柑のイメージが成立しました。
・ト・の<チイキミシリヒニ>チ、頭の中に戸のようにイメージが立っていますがどうなるかは開けてみなくては分かりません。食べたいのか静物画にして描きたいのか、等そのイメージが解かれなければなりません。イ、戸して立ちはだかるままでいれば(記憶が連続していれば)、キ、自分の心持ちはどこに向かっているのかそのイメージと結び付くのは何かが調べられます。ミ、そこで向かう方と結ばれるのは買い物に行くということでした。シ、出かけることに間違いが無ければ、リ、出ることに関心が集中していきます。ヒ、準備がなされ。ニ、行動の名目がたちます。
・コ・の<チイキミシリヒニ> チ、行動の名目が立ち、それがオ・のイメージの蜜柑と結ばれるとイメージと買いものに行く自分との二つのものが結ばれます。ここにこんどは蜜柑を買いに行くイメージが新たに形成されます。オ・のイメージが買い物というイメージを産みました(子が出来た)。イ、それが心を押していけば。、キ、蜜柑と買い物に結びつくものがかき集められるでしょう。例えば金、籠、袋等。ミ、それら準備されるものは蜜柑と買い物に結び付けられます。金を用意するといっても大金は必要で無いとか。シ、準備が出来たことになれば、 リ、買う気持ちが、もう買ったような気持ちになることもあり、ヒ、身近にあるいは手にしたように感じられ、ニ、出かける気持ちが煮詰まります。
・モ・の<チイキミシリヒニ> チ、出かける気持ちが煮詰まり湧き出てもそれは目標店まで持続しなければなりません。ここまでては気持ちの高まりが萌えてきたところです。イ、気持ちの高まりは自分と自分に付着するもの(自分の身体と蜜柑のイメージと買い物用具等)も同様に揃わなければなりません。キ、萌える気持ちに付着するものがかき集められます。例えば買いピカピカの靴を準備するのは買い物に萌える気持ちに相応しいか等。ミ、相応しい準備用意をする。シ、それ相応の準備ができたら。リ、それらのものを身に付けることになる。ヒ、着るなり、持つなり、履くなりなり、ニ、何らかの行為が決定していく。
・ホ・の<チイキミシリヒニ> チ、買い物の意志が自分の身体と結ばれるものが用意されます。イ、準備が進んでいます。キ、身の廻りに集められ、ミ、結ばれていきます。シ、それらがきちんとできれば、リ、自分の出かける姿ができます。ヒ、その姿は外に向かって、ニ、行く名目となります。
・ロ・の<チイキミシリヒニ> チ、自分の準備はできていきましたが相手方の情報はありません。開店しているか蜜柑はあるか途中は工事中か等、自分の方向づけは決まっていません。イ、しかし、日常の経験から判断はできます。キ、そこで遮るものはないか自己はないか買えなくなることはないか等情報を集めます。ミ、間違いなく問題がなければ、シ、自分の方向づけを決め、リ、その方向に心は向かい、ヒ、それで良いとして、ニ、行動にでます。
・ノ・の<チイキミシリヒニ> チ、こうして自分が作った船に乗るように、イ、そのまま行けるように、キ、出かける思いが集まり、ミ、集まった思いに、シ、間違いがなく、リ、良しとされその思いが拡がり、ヒ、身体に取り付き、ニ、自分の身体を動かすことが決まっていきます。
・ヨ・の<チイキミシリヒニ> チ、いよいよ買いものに出ようとするところです。イ、世に出ようとする意志は持続しているでしょうか、キ、出ようとして持っていくものは買いたい意志と自分の身体と金と着ていくもの靴等です。気にするお天気具合を見る思いも持っていくことでしょう。ミ、しかし、結び付く方向は蜜柑です。この世全部ではなく蜜柑の世を持っていきます。シ、こうして付随するものは多数にのぼるが蜜柑であることが確認され、リ、それを心一杯に保持して(物忘れしないで)、ヒ、蜜柑と表現され、ニ、蜜柑を買う名目を作ります。
・ソ・の<チイキミシリヒニ> チ、とうとう出かけようと玄関に立ちます。イ、戸を開けるには、そして蜜柑を買う目標が自分の身体を動かすにはエネルギーがいります。キ、身体的精神的エネルギーを掻き集め、ミ、意志と足に結び付け、シ、それが今回の行為に正しいことと決まれば、リ、心と身体にエネルギーの供給を目一杯施し、ヒ、蜜柑を買うという意志を持った身体は、ニ、足を一歩戸のそとへ出す名目が立ちます。
・ヲ・現象となった。おいしい蜜柑を食べたく買いに行こうと思い立ちます。
うまくいったでしょうか。