最後(いやはて)にその妹伊耶那美の命、身みづから追ひ来ましき。
黄泉国の言葉から作成する八種の文字原理全部と高天原以外の外国の文化すべてが、伊耶那岐の命が手にした桃の子三つの真理には遠く及ばない事を知って引き返してしまいましたので、黄泉国には高天原の言霊原理に太刀打ちする事が出来るものは一つもなくなりましたので、黄泉国の文明創造の責任者・主宰者である伊耶那美の命自身が自ら伊耶那岐の命を追いかけて来ました。いよいよ高天原と黄泉国の両総覧者が向い合って力比べをする事となります。 (島田正路著 「古事記と言霊」講座 より)
===================================-