投稿日: Nov 15, 2016 9:22:27 PM
絵の具をスプレーで吹きかけるスプレーアートを紹介します。本来のスプレーアートでは,エアゾール・スプレー缶を使うのですが,ここでは100円ショップなどで手に入るスプレーボトルに,水彩絵の具を詰めてスプレーします。
身近にあるもの,自然物,いろいろな形を切り抜いたものなどを紙の上に載せてスプレーを吹きかけると,そのシルエットが白く紙の上に残ります。色を工夫することで,美しい模様が紙の上に出現してくることを楽しみます。
スプレーボトル数個(100円ショップでも売っています)
水彩絵の具
画用紙
新聞紙
新聞紙を敷いた上に,画用紙を置きます。
水彩絵の具を少し薄めに溶き,スプレーボトルに入れます。
画用紙の上に,身近にあるもの,自然物,いろいろな形に切り抜いたものなどを置いて,スプレーを吹きかけます。
スプレーボトルは,使う色ごとに用意します。
汚れても良い服でしましょう。
【素材の工夫】身近にあるもの(CD,カード,ボタン,ブロック,ペットボトルやビン類のフタ,ハサミ,スプーン,洗濯ばさみなど),自然物(葉っぱ,石,貝殻など),自分や友達の手・足など,置くもののバリエーションをたくさん考えて用意しておきましょう。
【制作活動との組み合わせ】画用紙や厚紙に,絵,マーク,幾何学図形などを描いてから切り取り,それを画用紙の上に置いてスプレーを吹きかけることもできます。
【マスキングテープ】マスキングテープを貼ってスプレーし,マスキングテープを剥がすと,マスキングテープの跡が白く残ります。
スプレーをどのぐらい強く吹きかけるか,吹きかけながらどのぐらい動かすか,どんな高さから吹きかけるかなど,いろいろ工夫できます。どんな色を使おうかな,画用紙の上で混色させてみようかななど,自由にいろいろ試してみましょう。
スプレーを吹きかけたあと置いたものをずらして再度スプレーをするとか,別のものに取り変えたりしてスプレーするとかすると,おもしろい効果が現れます。何度も試してみましょう。
作った作品を乾かして,別の用途(しおり,ハガキ,コラージュ)に使うこともできるかもしれません。いろいろとアイディアを考えてみましょう。
よく似た技法として,絵の具を付けた金網をこすってしぶきをたらすスパッタリングがあります。スプレーアートは,スパッタリングほどの細かいテクニックは駆使しにくいですが,より手軽で小さい子どもでも取り組みやすいでしょう。
(執筆:深田昭三,2016年11月12日)