投稿日: Sep 19, 2016 4:54:37 AM
週刊誌に連載していた書評。何年か前のものなので、今は古いが。
毎回、短い枚数の中に特定のテーマを取り上げ、それに関わる本を10冊前後、簡潔に紹介するという力業を披露する。世の中にはいろいろな問題があり、それぞれについて真剣な論考があるものだと感心する。ここからどれほど本を読む気になるかどうかは別として、これを読むだけでも相当の知見が得られるだろう。
この長さの数倍の紙幅で書いてくれたら、本当に勉強になるのだけれど。著者みたいにたくさん読めない人間としては簡単に要点を紹介してくれるとありがたい。
この続きは出ていないのだろうかね。しんどい作業だからやらないのか。あるいは売れないのか。私は自分が読めないものもその多くの概略を知りたいと思うので、短く要点を書いてくれる書評が一番ありがたい。
(紹介:無藤 隆,2015年1月17日)