本講義録は、次の英文の幼児期の教育の方法と展望のレビュー論文のいくつかの章を元に、15回に渡り紹介しつつ、日本の実情や無藤の考えを加えたものです。幼児教育(保育)を含めた乳幼児期の心理学・教育学・社会学等の研究の最近の動向について、特に、その基本的枠組みや質的・量的な方法論などを知ることが出来ます。
マニュアルというより考え方を説明しています。本格的に学びたい方は、この原著を読むか、あるいは今後紹介する「参考文献」を読んでください。
使用文献
Ann Farrrell, Sharon L. Kagan, E. Kay M. Tisdall (Eds).The SAGE Handbook of Early Childhood Research. Sage, 2016
無藤隆(まとめ:白川佳子・木村明子)
第1回 参加・権利・参加の型の研究法
第2回 幼児教育における研究者の位置と視点
第3回 幼児期のアイデンティティの理論化
第4回 幼児の空間の理論化
第5回 発達研究の成果を施策に活かす
第6回 神経科学の研究成果を幼児期研究に活かす
第7回 システム理論と思考を理解する
第8回 幼児期研究における倫理
第9回 幼児期研究における縦断研究法
第10回 エスノグラフィーを幼児期研究に活かす
第11回 ナラティブ・インクワイアリー
第12回 会話分析を幼児期研究に活かす
第13回 幼児期研究におけるドキュメンテーション
第14回 解釈的研究を通して遊びの複雑さを理解すること
第15回 幼児期研究における経済的分析